旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

化野念仏寺

2006年11月16日 | 旅 歴史
化野念仏寺は華西山東漸院(かさいざんとうぜんいん)と号する浄土宗の寺です。化野は古来より死者を風葬する地で鳥辺山の煙とともに世の無常の象徴とされました。和歌では「化野の露」という人生の無常をあらわす枕詞に使われているほどです。
寺伝によれば弘法大師空海が弘仁年間(810-824)に小倉山寄りを金剛界、曼茶羅山寄りを胎蔵内と見立てて千体の石仏を埋め、中間の川の河原に五智山如来寺を建てて、野ざらしとなった屍を弔ったのがはじまりです。
整然と並べられた8,000体もの石仏は三途の川をイメージさせます。徒然草にも 「あだし野の露消ゆることなく鳥辺野の烟立ち去らで」 と記されています。
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