旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

石清水八幡宮

2006年11月21日 | 旅 歴史
 千年の昔、京から大和の長谷寺(はせでら)詣でをする女人たちは、かならずといっていいほど、男山(おとこやま)石清水八幡宮に立ち寄り、詣り、旅の無事を祈願しました。標高82メートルの神様の坐(いま)す山「男山」の中腹には霊泉“石清水”が涌き出ていて、その名に由来します。
 社号は明治初年に“男山八幡宮”と改称されましたが“石清水”の社号が創建以来の由緒深いものであるため、大正7年に再び“石清水八幡宮”と改称されたそうです。石清水八幡宮は「徒然草」にもでてきます。社殿は徳川家光の造営によるものです。
 社伝によると、859年(貞観元年)、九州の宇佐八幡宮に参籠した奈良の大安寺の僧行教が国家鎮護のため八幡大菩薩の神託を受け朝廷に奏上したので、朝廷は宇佐八幡に準じて平安京の西南裏鬼門にあたる男山に正殿・礼殿各3宇を造営し、翌年遷座が行われたとされています。
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