旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

旧細川刑部邸

2011年01月11日 | 旅 歴史
 熊本市古京町にある旧細川刑部邸です。
 細川家最初の肥後藩主・三代忠利の弟、刑部少輔興孝が正保三年(1646)に二万五千石を与えられて興した武家屋敷です。建坪300坪を誇る邸内は当時のままに保存されており県重要文化財にも指定されています。
 興孝は、延宝6年(1678)に子飼(現在の熊本市東子飼町)にお茶屋をつくり、後に下屋敷としました。その後元禄年間や宝永年間にも造作がおこなわれ一門としての格式を整えました。刑部家は代々「刑部」(ぎょうぶ)か「図書」(ずしょ)を名乗り、家禄一万石で活躍しました。
 建坪約三百坪あり、蔵が付属した長屋門を入ると、唐破風の大玄関にいたります。ついで御客間から入側造りの表御書院、二階建の「春松閣」とつづき、一階は「銀之間」と呼ばれています。別棟は、書斎の付いた茶室「観川亭」、御宝蔵、台所があり、全国有数の上級式武家屋敷としての格式をもっています。
 明治4年(1871)熊本城に鎮西鎮台が置かれ、城内の武家屋敷は城外に移るようにとの令が発せられたことから、同六年(1873)、刑部家当主興増は子飼に移り、下屋敷を本邸としました。熊本市では、平成2年度からの「ふるさとづくり特別対策事業」により三の丸の用地を取得し4年をかけて移築復原したものです。


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