旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

興福寺媽姐堂

2011年08月05日 | 旅 歴史
 長崎県長崎市寺町にある興福寺の媽姐堂です。
 興福寺の媽姐堂(まそどう)は天海司命堂と呼ばれています。寛文3年(1663)の市中大火で焼失し、寛文10年(1670)頃、再建された興福寺最古の堂宇です。本尊は、天后聖母船神で、脇立は赤鬼青鬼と呼ばれる千里眼と順風耳です。建築様式は和風を基調とし、内外総朱丹塗り、黄檗天井の前廊、半扉、内部化粧屋根式天井など唐風も見られる建物です。
  媽姐(まそ)とは海の航海の守護神で、唐船には必ず祀られていました。中国宋代の福建省にあった土俗的信仰でしたが、元代には江南から北京へ糧米を運ぶすべての船舶に祀られたそうです。船が港に在泊中、媽姐像は船から揚げられ媽姐堂に安置され、航海安全を祈りました。長崎における唐寺は最初、媽姐堂として発足したようです。

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