旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

本興寺開山堂

2015年09月12日 | 旅 歴史
 兵庫県尼崎市開明町に本興寺があります。
 本興寺の開山堂は間口9間、奥行3間、単層、正面に唐破風が付いた撞木造り、本瓦葺きの建物です。建てられたのは文正元年(1466)、永正10年(1513)とする説があるそうです。(文化庁の国指定文化財には元和3年(1617)と移築した年が建立年とされています)
 昭和38年(1963)に発見された棟札に永禄元年(1558)と書かれていて、この時、最初の開山堂(御文庫堂)を現在の開山堂に改築したと考えられています。建立当時、3間四方の入母屋造り、本瓦葺きでしたが、明暦2年(1656)に前面に2間の外陣を追加しています。
 天和3年(1683)には後方に4間の内々陣と後陣を増築し、複雑な構造になっています。堂内には日隆上人像が安置されています。享徳3年(1454)堺の仏師浄伝(じょうでん)に刻ませ、自らが開眼させた像といわれています。開山堂とともに大正3年(1914)に国の重要文化財に指定されています。

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