奈良県奈良市福智院町に福智院があります。
福智院は真言律宗の古刹です。天平8(736)に興福寺の僧玄昉が、開いた清水寺が起こりで、興福寺の実信が再興し、現在の福智院に改めたといわれています。鎌倉時代に西大寺の叡尊により再興され、中興開山となりました。
本尊の木造地蔵菩薩坐像は、像高2.73m、台座と光背を含めた総高は6.7mの大作で、国指定重要文化財です。胎内には建仁3年(1203)、建長6年(1254)の二つの墨書があります。建仁3年に福智庄(現在の奈良市狭川町)で慶派の作として造立され、50年を経てここに遷されたようです。
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