奈良県奈良市十輪院町に十輪院(じゅうりんいん)があります。
十輪院の本堂はもともとは露天掘りであった石仏龕を拝むための礼堂(らいどう)として建てられた堂宇です。間口5間、奥行4間、単層、寄棟造り、本瓦葺きで、鎌倉前期の文治から文永年間(1185-1274)頃に建てられたと推察されています。正面の間口を広縁にし、蔀戸を用い、軒まわりは垂木を用いず厚板で軒を支えています。仏堂というよりは中世の住宅のようです。
十輪院の本堂は昭和33年(1958)に国宝に指定されました。また石仏龕は全て花崗岩の切石を用いた日本では非常に珍しいものです。間口268cm、奥行245cm、高さ242cmで、切石を積み上げて厨子形に整え、地蔵菩薩立像を中心に、手前左右の壁面に冥界の十王像が刻まれています。石仏龕は「彫刻」ではなく「建造物」として覆堂とともに国の重要文化財に指定されています。
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