8時半、起床。ソーセージとライ麦パンの朝食。10時に家を出て、大学へ。10時半から運営主任会があるのだが、実は、家を出る時点で私は運営主任会は11時からだと勘違いしていた。完璧な30分の遅刻である。不幸中の幸いだったのは、私が説明を担当する議案が最初の方にはなかったことで、私が会議室に入っていったとき、ちょうど私の担当する議案の1つ前の議案が審議されていた。ギリギリ、セーフ。ふぅ。肥田先生は私がインフルエンザが発症してダウンしたのか、電車が事故で遅れているのか、しかし、それならばケータイに連絡がありそうなもので、それがないということは、ケータイも操作できなにような状況、たとえばホームから線路に落ちたとかではないかと考えつつ、自分が代わりに説明しなければならないかもしれない議案書に目を通されていたのであった。教務をやった方ならわかるであろが、自分の担当ではない議案書の説明というのはけっこう大変である。たんに議案書を読み上げればいいというものではなく、予想される質問や反対意見に対する応答も準備しておかねばならないから。会議室に入ってくる私に気づいたときの肥田先生は、まるで復員船のタラップから下りてくる夫や息子の姿を見つけたときみたいに安堵されていた。
主任会は12時半に終り、久しぶりに、現代人間論系の教室会議に出る。「たかはし」のお弁当を食べる。私は教務主任になってからほととんど自分の論系の教室会議に出なくなった(出られなくなった)ので、私が食べたお弁当は、たぶん私用のものではなかったのではないかと思う。
2時から教授会。4時半ごろに終る。普段なら6時を回るのだが、今日は議論が紛糾するという場面があまりなかった。いつもこんな調子ならいいのだけれど。差し入れのケーキを教務室でみんなでいただく。今日は夜の教務的会議はなしということで、ケーキを食べたら帰ろうと思ったら、岡崎先生が悲痛な表情で言われた。「7時にお弁当が届く手配をしてしまっているのです・・・」。
7時にそのお弁当が届く。また「たかはし」の弁当だ。一日に2回「たはかし」のお弁当を食べるのは、大学院の社会学コースや現代人間論系の教室会議に出る日に起こる確率が高い。「たかはし」は、その昔、戸山キャンパスの向かい、穴八幡の参道に、「まんぷく」という食堂があり、そこで板前さんをされていた方が独立して開業した定食家さんなのだが、「まんぷく」は戸山キャンパス御用達のお弁当家さんだったので、その慣習が現在まで続いているのである。「たかはし」のお弁当は美味しい。一日に二度食べても飽きない。
おかずが豊富で楽しい「たかはし」の二重弁当