8時、起床。コンビニにパンとジュースを買いに行く。そんなに寒くない。ベーコン&エッグとパンとオレンジジュースの朝食。
9時に家を出て大学へ。10時半から教授会。12時から基本構想委員会打合せ(お弁当を食べながら)。1時からカリキュラム委員会打合せ。
一連の会議が終り、次の会議まで30分ほど時間が空いたので「maruharu」へ珈琲ブレイクに出かける。常連客の一人であるSさんが来ていた。Sさんは職場が早稲田にあったのだが、昨年末に退職をされて、いまは本格的な求職活動を開始する前の一休みといったところだ。住まいも吉祥寺から三軒茶屋に引っ越されて、自転車に乗って新しい街を探索中で、物価がけっこう高いことに驚いているそうだ。Sさんは、私の見るところ、「maruharu」の常連客の中で一番の聞き上手である。興味津津といった表情を浮かべながら相手の話に聞き入る姿を見ていると、もしSさんがライフストーリーインタビュー調査をやったらきっといい調査員になるだろうと、私はいつも思う。現代は表現主義的(表出主義的)個人主義の時代だ。自分のことを語りたい、自分の語りに耳を傾けてほしいという欲求を多くの人がもっている。しかし、自分のことを語りたい人ばかりでは「話し手ー聞き手」のペアが生まれない。自分のことを語りたいだけの人同士がペアを組むと、相手の話に形ばかりの相槌を打ちながら、自分の話す順番が回ってくるを待っているだけという状態になる。そこにあるのは会話ではなく、会話風の独り言である。カフェという場所は、そこでたまたま一緒になった客同士が会話をするのに適した場所である。個人化した社会の真っ只中で、自分のことを少し語りながら、より多く相手の語りに耳を傾けるレッスンをするのに適した場所である。
4時から教務的会議。来週、新総長との懇談会が予定されているのだが、そこでどんな話をするかの相談。7時前に大学を出る。夕食を家で食べるのは久しぶりだ。