自宅からすぐ近くの妙成寺で「甘味あらい」のご主人、故荒井重臣さんの告別式が行われた。
焼香が始まるまでの時間、そして焼香が済んで出棺までの時間、居合わせた人たち(「甘味あらい」のご近所の方や、出入りの業者の方)と話をする。自分はご近所でも仕事関係の人間でもなく、「甘味あらい」のあんみつやカキ氷の好きなただの客の一人ですと自己紹介すると、カキ氷の氷を入れている業者の方が「お客さんに葬儀に来てもらえるなんて彼も喜んでいるでしょう」と言ってくださった。祭壇には渡哲也さんからの生花も飾られていた。
出棺の前の、最後のお別れのとき、柩の中のご主人と対面したが、すっかり生気の抜けたお顔を見たら、「もうご主人はここにはいないのだ」という気持ちが強くわいてきて、話しかけることができなかった。むしろ空の雲に向かって話しかけるべきであるような気がした。
ただの客であった私にとって、ご主人の思い出は「甘味あらい」のメニューと結びついている。何枚かの写真を載せて、ご主人のご冥福を祈りたい。
栗あんみつ(こしあん) *私にとっての最後の一品となった
氷あずき
宇治金時ミルク
氷いちご
氷いちごミルク
氷いちご金時ミルク *メニューにはありません。
お雑煮
磯辺巻き
苺クリームぜんざい
あん豆寒
あんみつ(こしあん)
贅沢あんみつ
ご夫妻(ケーブルTVの番組から)
最後にご主人のブログ「あんみつ日和」から最後の投稿「彼岸花 養源寺」(10月4日)の写真と文章を転載させていただく(ご主人、かまいませんよね?)。
「久しぶりの朝晴れです。養源寺の真っ赤な彼岸花、後ろに写っているのはお会式の献灯です。週末は三連休、後に本門寺のお会式が始まります。時が過ぎるのが早い…」