フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月15日(土) 曇り

2011-10-16 00:01:18 | Weblog

  9時、起床。カレー、トースト、牛乳の朝食。風が強い。昼から出かけるのだが、電車が止ったりしないだろうかと心配になる(あの台風のときの悪夢が甦る)。しかし、幸い風はしだいに収まってきた。

  昼から大学へ。ゼミ3年生のライフストーリー・インタビュー調査が今日から始まる。インタビュー第一号は私のゼミ一期生のKさんだ。Hさんがメインのインタビュアーで、Bさんがサブで付く。私の研究室で3時からの予定だ。その前に、「すず金」で食事をし、「カフェ・ゴトー」でお茶をする。7ヶ月ぶりで会うKさんは、学生時代と変らぬ、無理のない自然な明るさを身にまとっていた。

  インタビューの場面に私は同席しない。教務室で雑用を片付け、「フェニックス」で一服し、2時間半が経過したあたりで、研究室に行ってみると、ちょうど最後の質問が行われるところだった。3年生の二人に初インタビューの感想を聞いて見ると、「とても楽しかったです」とのこと。それはよかった。でも、大変なのはこれからだ。録音データの文字起こしと編集版の作成にしっかり取り組んでほしい。Kさん、どうもありがとう。

 

  記念会堂では、明日のホームカミングデーの準備が進められていた。卒業15年目、25年目、35年目、45年目、50年目の卒業生がメインの対象であるが、考えてみると、私は35年目(1977年一文卒)なのである。しかし、卒業した大学が現在の職場なので、ホームカミングデーといってもピンと来ない。明日は家でお仕事の予定である。

  帰宅して、お会式桜最中の最後のひとつを食べる。これでもうどこにも「甘味あらい」の甘味はありません。ただ私の記憶の中に残るだけです。いや、「甘味あらい」を愛したみんなの記憶の中にいつまでも残るのです。昔、東京は寺町池上の片隅に、「甘味あらい」という小さな甘味処がありました、と。