フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月6日(水) 薄曇り

2016-04-07 18:37:13 | Weblog

8時、起床。

一階の雨戸を開けると、野良猫のなつが部屋に上がり込んでくる。上がってすぐの和室に留まらず、奥の和室や台所、とくに書庫がお気に入りのようで、野良猫にあるまじきふるまいであるが、ずっといるわけではなく、私がエサの準備をしている間の時間つぶしの探索行動のようである。

トースト、サラダ、紅茶の朝食。

めったにしないことだが、食事をしながら本を読む。同僚の長谷先生の書かれた『敗者たちの想像力―脚本家山田太一』(岩波書店)。出てすぐに一度読んだ本だが、いま書いている原稿との関連で読み返す必要が出てきたのだ。それにしてもこの表紙のレイアウトは、山田太一と長谷正人の共著のような印象である(笑)。

中を開くとそうでもないのだが。

午後、散歩に出る。

いよいよ桜も散る時が来た。

多摩川線に乗って3つめの下丸子で下車。とくれば・・・

月に一度は顔を出す「喜楽亭」で昼食をとる。

いつものチキンカツ定食(700円)を注文して、いつもラジオでかかっているFEN(いまは違う名前だそうだが)の放送を聞きながら待つ。

充実の定食である。

いつものようにほぼ同い年のご主人とおしゃべりをしながら食べる。

店を出て、腹ごなしに多摩川の土手まで出る。

この橋はガス橋。向こうに見える高層ビルは鹿島田のタワーマンションだろうか。「パン日和あをや」までは歩くとかなりありそうだ。

こちらの高層ビル群は武蔵小杉あたりだろうか。

土手に来たのはこの桜並木を観るためである。 

まだまだ十分にお花見を堪能できる。

今年の桜を名残惜しむように花見に来た人たち。

桜(子)という名前の女の子はいまは少ないのだろうか。

呑川、池上本門寺、多摩川・・・これが私にとっての地元のお花見スポットだ

風景が広々としているのがここの美点である。のどかである。

下丸子の駅に戻って電車に乗る。昔の目蒲線のデザイン(色だけ)の車両が反対側のホームに入っていた。あれに乗って蒲田に帰りたかった。

蒲田に戻って「テラスドルチェ」で一服。

原稿の下書き。

5時ごろ、帰宅。

夕食は鶏の唐揚げ。

妻が私に何か話しかけ、私が上の空で返事をしたら、「原稿のこと考えているんでしょ。原稿を書きだすといつもそうなんだから」と言われた。図星である。でも、非難めいた口調ではない。母親が夏休みの宿題に精を出す子供を「よしよし」と眺めているような感じである。

原稿書きの傍らで明日の授業の準備もしなければならない。

2時、就寝。