フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月19日(火) 晴れ

2016-04-20 14:01:06 | Weblog

7時、起床。

トースト、サラダ(鶏のササミ)、紅茶の朝食。

午後から大学へ。

春を通り越して夏日である。ご近所のずっしりと満開の八重桜が季節外れに感じられてしまう。

工事中だった近所の専門学校の校舎がベールを脱いで姿を現した。「風の谷」に吹く風がこれでまた強まるのではなかろうか。

昼食は「SKIPA」で。

定食を注文。

本日の主菜は鶏肉団子の春雨スープ煮。

食後にアイスチャイ。

店に来たときはいた客たちもいなくなって、静かな午後の店内である。

外の道をご近所の少しボケ気味の老人が歩いていた。昔からの住人で、「みんなで見守っているんです」とのんちゃんが言った。私が「将来、私がボケてしまって店に来ても、やさしくしてくださいね」とお願いすると、「はい、もちろんです」とのんちゃんが真顔で答えたので、厨房から宙太さんの笑い声が聞こえてきた。本当にボケっちゃったら蒲田から神楽坂までは来られそうにないけどね(笑)。

「梅花亭」でお八つを買って行く。

 

早稲田に着いて、研究室に行く前に教員組合の本部に用事があって行く。

しばらく来ないうちに、この辺りにあった昔からの飲食店が軒並み姿を消していた。

「早稲田菜館」のカツ煮定食をもう一度食べておくのだった・・・と思っても後の祭である。失ってからその大切さに気付くという愚をこれから先も何度も経験することだろう。

それにしても暖かい。

今日のお八つは「梅花亭」の柏餅とみたらし団子。柏餅にはこしあん、つぶさん、みそあんの三種があるが、このうち、こしあんとみそあんは当初からあって、つぶあんはあとから作られるようになったと店の人に伺った。私が買ったのはこしあん。

5限は講義「現代人のライフスタイル」。先週の初回の講義で5年前の震災の話をしたが、まさかこの一週間の間に九州で大地震があるとは思わなかった。先週は「対岸の火事」のような感覚で私の話を聴いていた九州出身の学生たちも、あっというまに当事者である。当事者かそうでないかは紙一重である。「当事者でないとわからない」というのは一面の真理であるが、あくまでも一面的な真理でしかない。われわれには想像力というものが備わっているのであり、それを鍛えることが大学で勉強することの大きな意味である。

6限は演習「個人化の社会学」。テキストの講読担当のグループ分けを行う。発表は、最初のグループの準備期間を考慮して、GW明けのさらにその翌週(5月17日)から行う。各グループは発表の一週間前に私の研究室に来て事前相談を行うが、それはこの演習の後の7限の時間に行うことに決めた。それが他の授業やアルバイトと重なったりしないのでちょうどいい。6限の演習のよいところである。

8時過ぎに大学を出る。

夕食は地下鉄に乗る前に「五郎八」で食べる。

力うどんを注文。昼間は暑かったが、夜は気温が下がった。夏日とはいえ、まだ初夏とはいえないのだ。

9時半、帰宅。

TVドラマ『重版出来!』の第二話をリアルタイムで観る。実は第一話は観ていなかったのであるが、出版社が舞台で本を売るために頑張る人々の姿を描いたドラマである。「努力は報われる」という信念をベースとした健康的なドラマで、悪人は登場しない。

4月末締切の原稿の進捗具合がいまひとつなので、週末の予定を2件GW明けに延期にしてもらった。「背水の陣」というほど大げさではないが、ここで何とか目途をつけたい。