7時、起床。
今日から各種書類の年齢欄には「62」と記入することになる。
2年前、60歳になったときは、まだ60代の人生の経験がゼロだったから、どこか他人事のような気がしていたが、2年間の60代の日々を経験したいまは、60代というのはこういうものなのだなという実感がある。
トースト、クリームシチュー、サラダ、紅茶の朝食。
昨日購入した信州旅行の切符だが、松本から東京に帰る特急は午後6時台のものにしたつもりが、よく見たら午前6時台のものになっていた。駅のみどりの窓口に変更の手続きに行く。「すみません。午後6時と午前6時を間違ってしまって・・・」と窓口の職員に行ったら、「いえ、私たちもときどき間違うんです」と言った。そうですよね、「18時」ってリアリティがないですよね、「午後6時」の方がしっくり来る。
昼食は駅の売店で買った崎陽軒のシューマイ弁当。
17時、いや、午後5時の空。今日は陽射しはあったが、風が冷たかった。
夕食は誕生祝の食事ということで「西洋料理SUZUKI」を予約しておいた。
「シェフのおまかせコース」(5000円)を予約の電話のときに頼んでおいた。
サザエときのこのブルゴーニュバター焼き
貝殻の奥の奥まで詰まっているので、フォークでほじるだけでなく、トントンと貝殻を叩いて食べる(お店の方のお勧めの食べ方)。
スモークハムと生ハムとイナダのカルパッチョ。
コーンスープ。
鯛のポワレ白バターアメリカン 二色のソース
ソースはパンにつけて全部食べた。
ここでサラダ。いま流行りの食事の最初にサラダを食べるなんてことはいたしません。
ビーフシチューと合鴨のロースト。
トロトロの歯ごたえとしっかりした歯ごたえの組み合わせがいい。
デザート盛り合わせ。
これは華やかだ。
コーヒー。
これで5000円は良心的です。
マダムに写真を撮っていただく。私の方が小柄に見えるのは、奥の席に座っているからです。念のため(笑)。
北風が冷たい夜の街を帰る。
人生を四季に喩えれば-そして、各季節が同じ長さで、かつ人生の長さを仮に80年と想定すれば-62歳という年齢は初冬の頃であろう。初冬というのは好きな季節で、小春日和の散歩など実に楽しい。
金沢の寿司の名店「小松弥助」(すでに閉店))のご主人が「人生七掛け説」を唱えておられた。実年齢×0.7=精神年齢というものである。この公式を私にあてはめれば、今日は43歳の誕生日である。
実年齢を重視して生きるもよし、精神年齢を重視して生きるもよし。どちらにしろ、人はいずれ死ぬのであるから、一日一日を大切に生きたいものである。