フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月6日(月) 晴れ

2017-11-07 14:24:53 | Weblog

8時、起床。

お昼に卒業生のアヤノさん(論系ゼミ7期生=一番最近の卒業生)が蒲田にやってくる。今日は月曜日。彼女の職場は静岡にある。ということは彼女は有給をとってやってきた・・・というわけでなくて、実は彼女はいま会社を休んでいて(その話は後ほど)、実家のある名古屋からやってきたのである。彼女は蒲田は初めて。卒業生としてブログに登場するのも初めてである。

 

「phono kafe」へ向かう途中の並木道。私がこのところ毎晩ウォーキングをしている道である。 

「phono kafe」に到着。「先生のブログでよく見ているお店の前に実際に立っているというのは不思議な感覚ですね」と彼女。はい、それは多くの人が語ることです。外から見ていたブログの世界の中にいま自分がいるということ。そして、明日、(更新された)ブログの中にいる自分を外から見ることになるわけですが、それもまた不思議な感覚だと思いますよ。

「フィールドノート」の世界にようこそ。

ご飯セットを注文。

長ひじき、人参、ほうれん草のくるみソース

ブロッコリーのタルタルソース(左)  ごぼうのフリット(右)

カボチャとくるみのサラダ(左)  ベジミーとの唐揚げ(右)

豆腐と玄米のタルト人参ソース掛け

玄米ご飯(軽め)と味噌汁

食事を終えてポートレートを一枚。淡い色の壁とエンジ色の服のコントラストがいいですね。

 

小豆茶を飲みながら、職場の話をあれこれ聞く。地方(地元)で就職した四大卒の女性には、東京で就職した四大卒の女性には(あまり)ない独特の苦労がある。高学歴であるが故の苦労である。学生時代、周りはみんな自分と同じ早稲大学の学生で、彼らとカルチャーを共有している。それが普通の状況だと思ってしまう。しかし、世の中全体からすると、それはかなり特殊なグループのカルチャーなのである。地方で就職するとそれとは違うカルチャーの中に放り込まれるわけで、一種のカルチャー・ショックが待ち構えている。それには、馴れるしかない。馴れることができなければ、脱出するしかないが、彼女はなんとか馴れたようである。

「phono kafe」を出る前に大原さんに写真を撮っていただく。

 蒲田散歩の前に、いただいたお土産を自宅に置いて行こう。野良猫のナツが近所を歩いていたので、「あれがナツです」と言うと、彼女は「えっ、ナツって飼い猫じゃないんですか」と驚いていた。「飼い猫はハル。ナツは半飼い猫で、エサをもらっている家が何軒があって、うちはその一つです」

「ナツのお腹を撫でると幸せになるという都市伝説があるよ」と教えてあげると、彼女はそれを試みたが、猫の扱いには慣れていないようで、背中しか撫でられなかった。

蒲田散歩は西口のサンカマタ商店街から。

途中で、一本横のサンロード商店街へ。

さらにその横の(東急線のガード沿いの)バーボンロードへ。

「この雰囲気いいですね」と彼女。下戸の私には一番馴染みのない通りだが、彼女はアルコールはいける口のようである。

東急ビルの屋上(かまたえん)に上ってみる。

彼女がいま会社を休んでいるのは、先月の中旬に入院・手術をして、一週間で退院はしたものの、医者からは3週間は会社を休むように言われたためである。幸いタチの悪い病気ではなかったが、若い彼女には晴天の霹靂というべき経験であった。

若さ=健康という等式は統計的にみればそうかもしれないが、個々人の人生については、必ずしも当てはまらない。油断は大敵である。いつだって健康管理は大切なのだ。(心臓の手術をした卒業生も若い人で、アヤノさんの知っている人である)

「あれが先生のブログによく登場する幸せの観覧車ですね」

「そうです」

「大人も乗れるのですか」

「はい、乗れますよ。実際、私は夕焼けの写真を獲るために乗ったりしますから」

「私も乗りたいです」

「わかりました。快気祝いに乗りましょう。さっきナツのお腹は撫でそこないましたが、幸せの観覧車に乗れば幸せになれます」

「幸せの観覧車」というのは正式名称である。

乗ると幸せになれるから「幸せの観覧車」なのか、幸せな人が乗るから「幸せの観覧車」なのか、その辺は確認していない。たぶん両方の意味があるのだろう。

これで君も幸せになれるでしょう。

この後、東京駅に向かう彼女にはまだ時間があるので、大井町の「pottery」に行ってみることにする。

大井町の路地裏も彼女の大いに気に入るところとなった。 

笑顔を消して、街の風景に溶け込みましょう。

 そうそう。

「pottery」に到着。 

コーヒーを注文。

いつもであれば、私が「また卒業生を連れてきました」といえば、マダムは「そう。あなたもキャビンアテンダントをされているの?」と聞き返すところなのだが、先に「名古屋から来ました」と紹介してしまったために、「キャビンアテンダントをされているの?」のタイミングを逸してしまった。アヤノさんはその一言を楽しみにしていたので、ガックリ。さきほどまでの幸せな気分は半減してしまった(笑)。

 気を取り直してマダムに写真を撮っていただく。

彼女とは大井町のホームで別れた。来週からは職場復帰。これから年末にかけて人生の物語に新たな展開があるかもしれませんね。また話を聞かせて下さい。 

夕食はオムライス、サラダ、味噌汁。

冷蔵庫のラップにくるまれたご飯が一定量に達するとオムライスになる。

 食後のスイーツはアヤノさんからいただいた名古屋名物ういろう。

「栗きなこ」をいただく。

深夜、近所をウォーキング。

今夜も月がきれいだ。

2時、就寝。