フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

1月30日(火) 晴れ

2018-02-01 16:39:32 | Weblog

8時半、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昼前に家を出て、大学へ。家を出るとき書斎の机の下で寝ているナツに声をかけたが、出る気配がないので(私が家を出るとき一緒に外に出ることが多いのだが、今日はそういう気分ではないようである)、そのままにしておいた。ジムに行っている妻に「ナツは家の中にいます」とラインを送っておく。

スロープの端にはまだ雪(氷)が残っている。

3限に院生の研究指導。今学期最後の授業である。

別の研究室の院生で私の演習に出ているOさんがあるアニメのブルーレイBOXを持って来てくれた。 先週の演習のときに彼女がそのアニメのことを熱く語っていたので、観てみたいと思ったのである。彼女にとってはとても大切なものらしく、「大事に扱って下さいね」と念を押される。間違っても地下鉄の中に置き忘れるようなことがあってはならない。ちょっと緊張するなあ。

昼食は「三朝庵」で食べることにする。馬場下の交差点、穴八幡の向かいにある老舗の蕎麦屋である。

しかし、このロケーションにもかかわらず、私がこの店に入るのは20年ぶりくらいかもしれない。

「元近江騎兵連隊御用」「元大隈家御用」の表札が店の歴史を感じさせる。

入口を入ってすぐ右手の帳場。ここで女将さん(もうかなりのお年である)に注文をして、代金は先払いである。

店内はずいぶんと広い。いきつけの「五郎八」とは比べものにならない広さだ。教員の姿もちらほらみえるが、客の多くは穴八幡神社に参拝に来た帰りの人たちらしく、店を出るときに、女将さんが「また来年もいらしてください」と声をかけている。年に一度、一陽来復のお守りをもらいにきて、帰りにここで食事をするというのを習慣にしている人が多いのだろう。なので、お守りが頒布される冬至から節分までの間がこの店の繁忙期なのである。

カツ丼とかけ蕎麦のセット(1000円)を注文。この店はカツ丼とカレー南蛮の発祥の地であるとする説があるが、定かではない。

お店の方が「どうぞ七味をたっぷりかけて召上って下さい」という。柚子の入った七味である。柚子に「融通」という字を当てる「融通そば」はこの店の季節限定の人気メニューになっている。

どうして私がこの店に20年間も入ったことがないのか、確たる理由はない。なんとなく縁がなかったのだ。では、20年ぶりに入ったのはなぜかというと、句会の場所が「カフェゴト―」になって、句会の後にみんなで食事のできる店を探しているからである。句会は日曜日なので、学生街では開いている店が少ないのだ。1月の句会のときは穴八幡の参拝客で超満員だった。しかし、3月の句会のときは混雑は収まっているのではと思うのである。予約はできないシステムだが、この広さであれば、入れそうな気がする。1月の句会のときは「レトロ」で食事をしたが、句会の後の食事は蕎麦屋の方が風情があるように思う。 

妻に送ったラインのメッセージに「既読」のマークが付いていないので、家に置いてきたナツのことが気になって、早めに帰宅する。家には鍵が掛かっていたが、中にナツの姿はない。書斎以外の部屋も探したが見当たらない。外に出たら、どこからかナツがやってきて、家の中に入ろうとする。「おまえ、どうやって家の外に出たんだ?」と聞いても答えない(それは無理である)。そのうち妻が帰ってきた。妻はいったんジムから帰って(そのときナツを外に出し)、それから近所の整骨院へ行って、いま戻ってきたところだった。私からのラインは見ていなかったそうである。

夕食は回鍋肉、卯の花、サラダ、味噌汁、ご飯。

妻が私の持ち帰ったブルーレイBOXを目ざとく見つけ、「これは何?」と聞くので、院生から借りてきたものであると説明する。

『輪るピングドラム』。驚いたことに、妻は観たことがあるという。私は答案の採点が終わるまでは観るわけにはいかない。

 

2時、就寝。


1月29日(月) 曇り

2018-02-01 02:39:04 | Weblog

8時半、起床。

朝食はとらず、11時半の開店と同時に「phono kafe」へ。大原さんにちょっとしたお願いごとがあった。

きんかんシロップを注文。おにぎりセットも注文したのだが、お願いごとの件があって、写真を撮るのを忘れてしまった。

きんかんシロップは初めて飲んだが、これが最後の一杯だったそうで、壁の張り紙がはがされた。

最後といえば、オガサワラさんと清水さんの作品展示も今日までだ。

リンゴ柄のお皿(清水作)を購入。

大学へ。院生に頼まれていた推薦書類を作成して渡す。

ゼミ論集(8期生)の目次を作成し、ゼミ生に回覧して名前とタイトルに間違いはないかチェックする。

今回のゼミ論(19本)のテーマは以下のとおり。

 若者の友人関係―安心して自己開示できる友人関係を築くために― 

 ファンであることとファンであるということを語ることの意義について   

 消費社会の変遷―「モノからコトへ」― 

 シェアハウスにみる第三の暮らし―シェアハウスが選ばれる理由―   

 なぜ日本の子どもの自尊感情は低いのか 

 ライフコースにおける学校の持続的機能 

 女性が担う仕事・家事・育児 

 人間の器―現代社会に求められる「器」とは― 

 現代人の「共感」 

 若者の労働観と「やりたいこと」志向

 生きやすさの社会学―これからの時代に前向きに生きるために― 

 明日からできる異文化理解―興味関心の構造と他者理解のための方法論― 

 アイドルファンのすすめ 

 「主体性」に欠ける若者たちへ 

 若者の趣味の位置づけ 

 働きたくないわたしの社会学 

 自己演出の機能と可能性 

 幸福に生きるということ 

 自己語りをめぐる不安の解明 

 小腹が空いたので、「よしかわ」にお八つのおはぎを買いに行く。ところが「売り切れ」の張り紙を表に出ていた。私が「あらま」という顔で張り紙を眺めていたら、お店の方が出てきて、「申し訳ありません。もうつぶあん1個しか残っていないので、「売り切れ」の張り紙を出したのです」と説明してくれた。「その最後の一個をいただきたいのですが」というと「ありがとうございます。どうぞ」と店内に入れてくれた。「今日のように早く売り切れてしまう日もあれば、売れ残りが出てしまう日もあり、なかなか読めないのです」とお店の方は言った。同じことを「まやんち」の真由美さんからも、「phono kafe」の大原さんからも、「スリック」のユキコさんからも聞いたことがある。そういうものなのであろう。大学入試でもどのくらい合格者を出すか(どのくらい辞退者が出るか)は毎回悩ましい問題であるが、同じようなことだろうか。

本当は2個買うつもりであったが(つぶあんときな粉)、最後の一個を入手できたことでよしとせねばなるまい。

味わって食べる。

2月にはこんな新商品が出るらしい。いちご大福(左)といちご雪見おはぎ(右)。

8時前に帰宅。

夕食はオムライス、ウィンナー(ボイル)、サラダ、スープ。

子どもが喜びそうなメニューではありませんか。

石原さとみ主演の『アンナチュラル』。録画だけしてまだ観ていなかったのだが、今日、初回を観た。なかなかよく練られた脚本である。そうだった、『重版出来』『逃げるは恥だが役に立つ』の野木亜紀子だった。納得。

2時、就寝。