フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月18日(日) 晴れ

2018-02-20 12:55:54 | Weblog

8時、起床。

トースト、ソーセージ&エッグ、キャベツ、牛乳、紅茶の朝食。

11時半に卒業生のタエコさん(論系ゼミ3期生だが留学のため卒業は4期生と一緒)と蒲田駅で待ち合わせ、「phono kafe」へ。

彼女とは先日のユキさんの結婚式のときに4年ぶり(卒業後初めて)会った。そのとき「今度、カフェをしましょう」と約束をして、すぐに実現したわけである。「今度、〇〇しましょう」という挨拶はよく使われるフレーズだが、そのまま放置され、「今度」はいつまでたってもやってこないことがままある。最初からお互いがそのつもりで言っているのあれば、それでもかまわないが、そうでないなら、あまり時をおかずに(気分の鮮度が落ちないうちに)実現させることである。

ご飯セットを注文。「苦手なものはありますか?」と聞いたら、「ピーマンが苦手です」と彼女は答えた。

ネギポテトの油揚げ包み。あたたかいうちに食べるのがよい。

かぼちゃサラダ(左)。甘いのでお茶うけにとっておくのがいい。

玄米ビーフン春巻き(右)。私の大好物。大原さんもそれがわかっているから、「今日は春巻きありますよ」とニコニコしながら言う。一皿を振二人でシャアすると半分しか食べられないので、二皿注文する。

ピーマンと紅芯大根のくたっと煮。タエコさんは苦手だといったが、だから注文しないということはなく、私が一人でいただく。美味しいだけでなく、色合いも美しい。

ニラとこんにゃくのピリ辛和え(左) かぼちゃサラダのように甘いものがあるときは、こういう辛いものもあるとバランスがとれる。

玄米ビーフンの春巻(右) さきほどのは彼女の分、こちらが私の分。

彼女は芸能事務所で働いていて、いま、韓国のアイドルグループのマネージャーをしている。日本と韓国を往復し、ときにそれ以外の国にもでかける。食生活は不規則になりがちで、チョコレートをやたらに食べているそうだ。だからこういう健康的な食事をするとホッとするという。

食後のお茶は私は小豆茶、彼女はハニーブッシュ。

卒業後の4年間のライフストーリーをダイジェストで聴く。

デザートは「カフェ・スリック」で食べましょうということで、電話を入れたが、いま満席なので、空いたら連絡を下さると言うので、それまで蒲田駅の周辺をぶらぶらする。

東急線のガード下で。

 

東急線の踏切を渡りながら。

踏切を渡ったところにある西蒲田公園で。

公園の横は私の母校、大田区立御園中学校。「挨拶と顔が自慢」だと言い放っている(いえ、「挨拶と笑顔」です)。

マダムから「席が空きました」と連絡が入った。 

お父様が日本人でお母様が韓国人の彼女は日本語と韓国語を同じレベルで話す。中高生のときアメリカに留学していたので、英語も堪能である。マダムに「今日お連れした卒業生は韓国の方です」と嘘をついて、タエコさんに韓国語で自己紹介をしてもらった。マダムの顔が輝いた。韓流ドラマの大ファンのマダムは吹き替えなしで韓流ドラマが視聴できるように韓国語の勉強をして、準1級の資格をもっている。二人は韓国のアイドルの話で盛り上がった。「今日は大久保先生を介さなくても卒業生の方とお話ができるわ」とマダムが嬉しそうにおっしゃる。マダムは「クナ君」のファンだそうである。でも、それは私の勘違いで、「クナクン」(KNK)というのはグループ名で、「クナ君」ではなかった。「Brown Eyed Soul」も好きらしい。なんのことか全然わかりません。

紅茶は「美味しいアッサム」を注文した。先日、妻と来店したときに、私がアッサムを注文したら、「美味しいアッサムもありますが」とマダムは言った。入荷したばかりの特選の茶葉らしい。普通のアッサムと美味しいアッサム(値段は600円と900円)、「どちらにしますか?」と聞かれて「う~ん、では、美味しいアッサムをお願いします」と私は注文した。誘導尋問ならぬ、誘導注文である。マダム、商売上手ですね。でも、実際、美味しいアッサムですね。とてもいい香り。

タエコさんは子どもの頃、芸能事務所に所属していて、オーディションを受けたり、(歌が上手かったので)コマーシャルソングを歌ったりしていたそうだ。長じてからは、自分が芸能人をめざすのではなく、ショービジネスの世界で人を育てる仕事をしていこうと考えるようになったそうである。「SMAPのマネージャーみたいに?」と私が言うと、「そうです」と彼女は答えた。

6種類のフィフォンケーキはまだぎりぎり全部の種類が残っていた。

私は瀬戸内冬レモン。

彼女は紅茶。 

 「カフェ・スリック」を出たのは3時を回った頃。彼女はこの後の予定はないそうなので、では、もう一軒カフェの梯子をしましょうということになり。「まやんち」を目差したが、途中で、今日は日曜日だから「まやんち」はお休みであることに気付いた。入試関連業務で休日出勤が続いて、どうも曜日の感覚が鈍くなっている。

寺町池上のカフェ(甘味処)に行くことにした。カフェの梯子をする場合、「洋菓子」→「洋菓子」よりも、「洋菓子」→「和菓子」の方が変化があってよい。それに加えて、これからの池上は梅と桜の見頃を迎える。

池上駅の構内踏切の前で。

本門寺通りの入口にあった「栄屋ベーカリー」の店舗が解体工事に入っている。新築開店というのは考えにくい。ランドマーク的なお店であったが、閉店か。

本門寺門前の小寺「中道院」に寄って行く。

庭はとてもよく手入れをされている。白梅を見上げる。

 ここの白梅は本当に見事だ。

低木の白梅、紅梅も植えられている。やがてミニ梅園ができあがることだろう。

本門寺の階段脇の早咲きの桜が目を引く。 

蜜を吸いに野鳥が集まっている。

大きな緑色の鳥がいるなと思ったら、野生化したインコだった。いや、オウムかもしれない。それもつがいで来ている。

ものすごい勢いで桜の花を茎のところからちぎっている。この調子では満開になる前に花がなくなってしまうのではなかろうか。

参拝していきましょう。

「おみくじ、引いてもいいですか?」と彼女が言った。はい、もちろん。

「末吉」だ。勘違いしている人が多いが、「末吉」というのは悪くない。「いまはいろいろ大変だけど、いずれよくなる」ということである。

英語でいえば、「ハッピー・エンド」です(私の解釈ですけど)。

西に傾いてきた光がちょうどいい具合の時間帯なので、本門寺公園でポートレイトを撮る。

 

サーフィンは「波」、スキーのジャンプは「風」が大切だが、写真は「光」が大切だ。いい光を逃してはいけない。

 

公園の入口の階段は西に面している。階段を下って行くと、西からの光が木洩れ日となって後ろから当ることになる。

 

淡い逆光なのでポートレイトにはうってつけだ。

「phono kafe」のときと比べると、表情も柔らかい。

さて、葛餅を食べましょう。「池田屋」へ。

 

おでんも注文したかったが(ここのおでんは美味しいのだ)、今日は完売だそうで、葛餅だけにする。

 

黒蜜は自分で好きなだけおかけくださいというスタイルである。彼女はずんぶんたっぷりとかけていた。「黒蜜、大好きなんです」とのこと。チョコレートも大好きだしね。

池上線の蒲田方面行きのホームで。この風景が見られるのもあと少しの間だ。

 

電車を待ちながら。千鳥町方面は線路がまっすぐで、緩やかな上り坂になっているので、遠くまで見通せる。

彼女はこれからまた忙しい時期に入って行くそうだ。「それがいつまで続くの?」と聞いたら、「ツアーが終わるのが5月頃なので、それまでは」とのことだった。わかりました。次は初夏のカフェですね(梅雨に入る前に)。「はい、今度は動きやすいようにスニーカーを履いて来ますね」と彼女は言った。

食事はちゃんととろうね。健康第一で、頑張って下さい。 彼女を蒲田駅の改札で見送った。

夕食は「マーボ屋」でテイクアウト。

 

蟹チャーハン。

海老のサクサクフリッター。私も妻もこれは好物。

鶏肉とカシューナッツの甘辛炒め(もう牡蠣はお終い)。

 スピードスケート女子500メートルで小平奈緒選手が金メダルを獲った。五輪新記録の素晴らしい滑りだった。リアルタイムでテレビ観戦していたが、1回勝負というのはものすごい緊張感である。前回まではイン・アウト二本滑っての合計タイムの争いだったが、今回から一本勝負になった。イン・アウトの平均タイムは違わないということを根拠にそうされたらしいが、それは選手全体の平均値であって、個々の選手をみれば、インが得意、アウトが得意というのはあるはずである。たぶん背景には、競技の時間帯と同じく、TV放送の時間枠の問題があるのだろう。統計データがもっともらしく使われるというのは、どこかの国の国会答弁と似ている。

2時、就寝。