フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月14日(水) 晴れ

2018-02-15 23:23:17 | Weblog

8時、起床。

トースト、ハム&ウィンナー&エッグ、サラダ、豚汁、牛乳、紅茶の朝食。

今日は暖かい。ナツも早起きして外に出て行った。

先日の日曜日が「パン日和あをや」の開店6周年だったので、午後、お祝いのお花をもって出かけていくことにする。矢向駅に着いてから「これからうかがいます」と電話を入れると、「お二階は埋まっているのですが・・・」と奥様のお返事。「いえ、今日は一人ですので、一階のテーブルでお願いします」と伝える。

駅の改札の反対側にある花屋でお花をみつくろってもらう。老夫婦お二人でやっているお店で、もう50年にもなるそうだ。開店当時の矢向駅周辺の様子などを伺う。そもそも南武線というのは多摩川で採取した砂利を運搬する目的で敷設された鉄道で、貨物列車中心で、沿線には工場が多かった。それがしだいに通勤電車に移行していったのである。

バスケットに鉢植えの花を何種類か入れてくれたが、けっこう大きなものになった。これを抱えて歩くのはちょっとしんどいなと思っていたら、お店の車で「パン日和あをや」まで送ってくれるというので、ありがたくお願いすることにした。

バンがお店の前に停まったので、「あをや」の奥様はてっきり宅配便が届いたのかと思ったそうだ。

「6周年特別メニュー」の国産牛のハンバーガーを注文する。確か去年の5周年にも同じものを注文したと思う。

本日のスープ(人参ポタージュ)も一緒に注文する。

デザートはハートのチョコパン(ピーナッツクリームとレーズン入り)とコーヒー。 

スイーツ感覚でいただく。

先月、閉店した「SKIPA」の宙太さんを「あをや」に連れてきて、二階で男同士の話をしたわけだが、「SKIPA」は開店7周年の後の閉店であった。「あをや」の奥様によれば、それなりに続いている(安定している)店でも6、7年目と言うのは曲がり角の時期であるという。全然お客さんの来ない日は「なんでお店なんかやっているんだろう」という気分になることもあるそうだ。「でも、こうしてお花をいただいたりすると、その方のためにもお店を続けようと思うんです」という。

私とカフェをする人たちの中には「あをや」のファンが多い。来週以降の予約を3件お願いして、店を出た。

矢向駅に戻って、「ノチハレ珈琲店」にも寄って行くことにする。若夫婦でやっていて、地元の人に愛されているカフェだが、近々、奥様が二人目のお子さんを出産されるので、そうなるとご主人一人ではお店を切り盛りできなくなるので(パンやスイーツの担当は奥様だったのだ)、しばらく休業されると聞いた。その前に顔を出しておきたかったのだ。

ご主人が私に「お一人でいらっしゃるのは初めてですね」と言った。えっ、そうですか、そんなはずはないと思うのだが。スマホでブログを検索してみたら、一度、一人で来ていることがわかった。「今日が二度目です」と言うと、「それは失礼しました」と恐縮したように答えたのが可笑しかった。もしかしたらその日はご主人が不在(あるいは休憩時間)だったのかもしれないと後から思った。

玉子トーストとコーヒーを注文。この店の玉子トーストはピザトースト風で、とろりとした黄身が美味しい。

3月18日(日)が休業期間に入る前の最後の営業日と考えているそうだ。休業期間は3カ月の予定で、その間、ご主人は以前の職場で働かせてもらうことになっているとのこと。これから何度か卒業生らを連れて「あをや」に来ることになっているので、「ノチハレ」にも寄りたいと思う。

支払いの時、「一人カフェもいいものです」と私がいうと、ご主人はニッコリして、「ゆったりできますからね」と言った。

今日はバレンタインデー。帰宅すると、妻がチョコレートをくれた。

猫チョコである。完全に妻の好みである。

夕食はタラの野菜あんかけ、サラダ、ご飯。

ソテーしたタラが香ばしく、身がホッコリしている。

デザートはチョコレートケーキ。

どう見てもスイーツの過剰摂取だが、今日はそういう日だからしょうがない。甘んじて受けることにしよう。

ハーフパイプの平野歩夢(銀)、ノルディック複合個人ノーマルヒルの渡部暁斗(銀)、スピードスケート女子1000メートルの小平奈緒(銀)と高木美保(銅)。メダルラッシュだ。こうなってくると羽生結弦と宇野昌麿に俄然「金」の期待が高まって来るが、はたしてどうなるだろうか。

2時、就寝。


2月13日(火) 晴れ

2018-02-15 11:52:30 | Weblog

8時、起床。

トースト、ハンバーグ、目玉焼き、キャベツ、牛乳、紅茶の朝食。

しっかり食べる。

とりかかった作業が終わらないので、昼食は自宅で。トースト、クリームシチュー、サラダ(ゆで卵)、麦茶。

日が西に傾いたころ、散歩に出る。

東の空の低いところに箱フグのような形をした雲が浮かんでいた。

ね、箱フグみたいでしょ。

駅ビル東館の「くまざわ書店」で本を購入してから、「テラスドルチェ」へ行く。

今期の芥川賞受賞作、若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社)と石井遊佳『百年泥』(新潮社)。

「テラスドルチェ」のマダムが「それ、面白いですか?」と聞いてきた。「いえ、いま買ってきたばかりで、まだ読んでいないんです」と答える。買おうかどうししようか迷っておられるらしい。「「おらおらでひとりいぐも」とはどういう意味でしょう?」とも聞かれる。方言だと思うが、読んでいないのでわからない。永井豪の「ハレンチ学園」を連想させるが、関係あるまい。

*後記:サバティカルでフィレンツェにいらっしゃる同僚の宮城先生から、「おらおらでひとりいぐも」は宮沢賢治の『永訣の朝』の中に出てくる言葉ですとのご指摘があった。「あめゆじゅとてちてけんじゃ」のリフレインが印象的な詩だが、「おらおらでひとりいぐも」というのもありましたっけ? さっそく見てみると、ご指摘のどおりでした。(ora orade shitori egumo)と表記されている。「私は私一人で逝くから」という意味である。

以前、電車の中で村上春樹の『1Q84』を読んでいるときに隣の見知らぬ年配の女性から「それ、面白いですか?」と聞かれたときのことを思い出した。あのときは「はい、面白ですよ」と答えたが、バス亭に並んでいるとき隣の見知らぬ人から「寒いですね」と声をかけたれて「ええ、ホントに」と答えるみたいな感じだった。いまではすっかり見られなくなった見知らぬ者同士の会話である。

妻からラインのメッセージが届く。ジムから帰ったのだろう。

 「いまどこ?」

 「本屋からのカフェ」

 「優雅ね」

 「はい、おかげさまで」

こういうどこの本屋でも買いそうな本は「一二三堂」で買ってあげるべきだったなと、後から思った。

でも、帰りに「一二三堂」の前を通ると今日は定休日だったとわかり、ちょっとホッとする。

「ルージュ・ブランシュ」でケーキを買って帰る。先ほど妻から「優雅ね」と言われたので、「優雅な生活」のお裾分けをしなくてはいけないような気がした。

店内にはバレンタイン仕様のチョコレートが並んでいる。ハイヒールの形をしたチョコレートなんかもらったらどういう気分になるのだろう。

夕食は鮭、冷奴、めかぶ、豚汁、ご飯。

デザートはフルーツロールケーキ。

 2時、就寝。