文化逍遥。

良質な文化の紹介。

2024年葉桜

2024年04月16日 | 日記・エッセイ・コラム
 今年は桜の開花が遅く、4月の中旬になり葉桜となっている。個人的には、満開を過ぎて「葉桜」になった頃が好きだ。葉の新緑と花の桜色のコントラストが美しい。



 写真は、自宅近く。奥に見えるのは、中央が千葉県体育館で、その右丸いドームが競輪場。4/14(日)夕方にスマホで撮影。




 上の2枚は、4/15(月)午前の撮影。

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2023年日本映画『パーフェクトデイズ』

2024年04月09日 | 映画
 4/6(土)千葉劇場にて。監督はヴィム・ヴェンダース。この作品は、渋谷区内17か所の公共トイレを刷新する日本財団のプロジェクト「THE TOKYO TOILET」のアピールを、当初の目的として制作されたらしい。東京の下町にある古びたモルタルアパートに暮らす、寡黙な初老の清掃員平山を、役所広司が好演している。

 老子の教えに「知足」というものがある。この場合の「足」は満足の「足」で、「足(た)るを知る」という意味だが、それは、利益追求型の社会の中で、別の場所・空間に生きるということにもなる。さすがは、ヴィム・ヴェンダースと思わせる映像で、変哲もない主人公の平山の日常が、足るを知る中で豊かな生活を送っているように映し出される。そこに隠された社会の問題や差別は棚上げされるが、そこはこの際目を瞑っておこう。

 ストーリーの無い映像作品で、カメラは、ひたすら街の風景や多様な人々の姿を追ってゆく。そこに退屈を感じる人は、ひどい映画、と思うかもしれない。が、わたしは観ていて飽きることは無く、映画館でゆっくりと鑑賞するに値する作品、と感じた。



 余談だが、歌手の石川さゆりが主人公の通うスナックの女将を演じており、客の一人を演じたあがた森魚が弾くギターで歌う「朝日のあたる家」の浅川マキバージョンは良かった。あがた森魚本人が、実際にギターを弾いているかは、わからない。が、スタジオミュージシャンが弾いているようには聞こえなかったので、おそらく本人がギターを弾いていたように感じた。わたしは、石川さゆりの表現力は、もっと高く評価されてもいいと思っている。

以下は千葉劇場のホームページより引用。
『「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」などで知られるドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが、役所広司を主演に迎え、東京・渋谷を舞台にトイレの清掃員の男が送る日々の小さな揺らぎを描いたドラマ。トイレの清掃員として働く平山は、淡々とした同じ毎日を繰り返しているようにみえるが、彼にとって日々は常に新鮮な小さな喜びに満ちている。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読むことが楽しみであり、人生は風に揺れる木のようでもあった。そして木が好きな平山は、いつも小さなフィルムカメラを持ち歩き、自身を重ねるかのように木々の写真を撮っていた。そんなある日、思いがけない再会を果たしたことをきっかけに、彼の過去に少しずつ光が当たっていく。第76回カンヌ国際映画祭 最優秀男優賞受賞。(2023年製作/124分/G/日本/DCP)』

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千葉のブルースセッション「バハマ」2024/3/30

2024年04月02日 | ライブ
 千葉の栄町にあるライブスペース「バハマ」で、30日(土)に開催されたブルースセッションに参加してきた。

 場所柄、やたらと街が明るく何となく場違いなところに来た、ような感じ。生まれてこの方千葉に暮らしているけど、まるで異国を歩いているような気分。ボーっと生きているうちに、周囲は変化してゆく。まあ、それはそれとして、セッション。久々の千葉市内での開催とあって、参加者も多く、かなりな盛り上がり。皆さん、お上手でした。




バハマのステージ。キイボードを含めて機材は揃っており、スピーカーも良質。専門的な知識を持って音響を担当している方もいるようだ。ただ、ご覧のように照明が・・まぶしすぎ・・というか、キツイ・・というか、もうちょっと落ち着いた雰囲気の照明にしてほしいが、まあ、これは個人的な感想ではある。


右端がわたし。

 次回は5/4(土)19時スタートの予定。しかし、ここでのセッションは不定期ということで、決まった日取りは今のところ無く、お店の都合で決められるらしい。

 それにしても、店の入り口近くにある喫煙スペースでタバコを吸う人がひっきりなしにいて、その匂いには閉口させられた。何となく、昔の場末のスナックの様な感じ。わたしは、タバコは吸わないので、正直言ってあまり気分が良くない。今時、喫煙にあんなに寛容な店があるとは、驚いた。

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身辺整理ーカセットテープデッキ

2024年03月26日 | 日記・エッセイ・コラム
 わたしも年金を受給できるようになってから「そろそろ身辺整理をしなければならない年齢だ・・」と感じ、ヤフオクやフリマを利用して少しずつ身近な道具などを減らしている。長年愛用した道具や楽器などを手放すのは寂しくもあるが、部屋は広くなるし、けっこう高値で売れたりして経済的にも助かっている。

 先週は、デジタルの時代になって以降、眠らせていたカセットテープデッキをヤフオクに出品してみた。


 30年以上前に、秋葉原で購入したテクニクス(現パナソニック)のカセットテープデッキRS-B705。6万円くらいだったように記憶している。当時としては、かなり高価なものだったが、モーターのトルクが強く、3ヘッドで音質も良かった。今でも動作に大きな問題はなく、値段だけのことはあった、と感じている。結局、2万円で落札された。アナログの音質に魅力を感じる若い人も多い、ということだろうか。
 いずれは廃棄しなければならないだろう、と思っていたものが売却できて嬉しいが、それよりも「ゴミにならず、これからも利用されてゆく」という安堵感の方が強い。インターネット上での取引にはリスクも伴い、怖さもある。今のところ、トラブルはないが、緊張感をもって購入希望者へ必要な情報を伝える様にしたい。

 IT技術の発達はスマホやゲーム依存症などの問題があるが、リサイクルやリユースという視点から考えると、そう悪くない。最近の報道で、マイクロプラスチックが人の血から検出された、と聞いたが、何とか無駄のない社会を構築していかないと環境の悪化が深刻になる。
 


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千葉のブルースセッション再開、BAHAMA3/30

2024年03月19日 | ライブ
 千葉のブルースセッションは、昨2023年11月「スター誕生(旧ライト)」を最後に中断していた。が、新たに「BAHAMA(バハマ)」というライブスペースに替えて、3月より再開されることになった。
 ホストは、今までどおり千葉のギターショップ「ルイジアナギター」のマスターで、ギタリストの斉藤G君。彼は、ブルースを中心に多様な音楽に対応できる器用なギタリストで、ミュージシャンたちの信頼も厚い。また、ベーシストの八田さんや、ドラマーの浅田さんも、安定したリズムを打てる優れたミュージシャン。

 自宅から歩いても行けるところでブルースセッションが再開されて、わたしも嬉しく思っており、これからも可能な限り参加してゆくつもりだ。そして、テクニックや得意分野に関わらず、ブルース形式の音楽を演奏したい人達に多く参加してもらい、これからも継続されていくことを願っている。


 初回は3月30日(土)、夜7時30分スタート。位置的には「スター誕生」から歩いて数分の、栄町に少し入ったところになる。千葉駅から歩いて、7~8分といったところ。詳しくは、お店のホームページなどで確認してください。

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13回目の3.11

2024年03月11日 | 日記・エッセイ・コラム
 今年も、3.11がやってきた。

 2011年、東日本大震災のあの日、わたしは寝たきりになった母の介護をしていた。

 続く余震と、東京電力福島第1原発の事故のニュースの中で成す術もなく、うろたえていた。

 そして、その後の計画停電では、電動の介護ベットも動かなくなり、暗闇の中で母を抱き起し食事の介助をした。あの時、放射能汚染が広がれば、関東全域にも避難命令が出る可能性もあった。そうなったら、わたしは、母を置いて逃げられただろうか。今でも、時にそれを考える。忘れることはできないし、忘れたくない。

 2024年現在、原発事故により福島県7市町村に帰還困難区域が約310平方キロ残り避難者は2万9328人いる、と報道されている。


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アルミのカポタスト

2024年03月05日 | ギター
 最近、SHUBB(シャブ)のカポタストL1を買った。サウンドハウスで2280円。

 アルミ製なので軽くて、装着が楽なので重宝する。便利なものだが、装着時に抑えが甘かったり、ギターの指板のR(丸さ)と抑える面のRがずれていたりすると部分的に音がビったりするので、慣れるまで少し時間がかかる。今では数万円もする高価なカポタストも売られているが、無くしたりする心配があるので実用的ではないだろう。
 現に、2月の小岩でのセッションでは、カポをステージに置き忘れて一時紛失し、探したりするようなことがあった。酔ってテンションが上がった顔見知りのギタリストから「買えよ!」・・などとからかわれ、苦笑い。が、長く愛用しているブラス製のカポだったので、簡単には捨てられないし、今は同型のものは売ってない。それがために新しいタイプのものを買い求めた、というわけでもないが、どんな道具でも使いこなせるようになるまで時間がかかるので、予備を用意して慣れておく必要がある。
 ちなみに、わたしを揶揄したギタリストは、お金持ちです。





関係ないけど、千葉公園の河津桜。3/1(金)、午後にスマホで撮影。

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東京都小岩BIT、2/20セッション

2024年02月27日 | ライブ
 20日(火)、小岩のライブスペース「Back In Time(通称BIT)」で行われたブルースセッションに参加してきた。
 平日にもかかわらず、ほぼ満席で、穏やかな雰囲気の中でのセッションだった。皆さん、それぞれに才能豊かな人たちで、大いに勉強になった。ただ、かなり酔ってしまうまで飲んでいる人もいて、あんなに酔っぱらってよく演奏出来るなあ・・と、変に感心したりもした。飲み過ぎには、注意してくださいね。


 よく見ると、ドラムスの左上に上着を掛けられるスペースがある。私の演奏中に、その上着を取ろうとしたお客さんがいた。その人は、かなり酔っており、ふらついてドラムスの方に倒れ掛かってしまった。演奏中にですよ・・驚いたねえ・・狭いライブスペースの宿命かな。わたしの演奏が拙いにしても、演奏中には出来れば立たないでもらいたいけどね。が、今ではすでに良い思い出になっている。


 左端がわたし。


 こちらは、右端。

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東京都小岩BIT、2・3月セッション予定

2024年02月19日 | ライブ
 JR小岩駅から歩いて数分のところにあるライブスペース「Back In Time(通称BIT)」。毎月第4木曜日にブルースセッションが行われているが、今月と来月は第3火曜日に変更になっている。なので、2月の開催は20日になる。勘違いして、木曜に行かないように注意して下さい。

 わたしも、今月は参加予定です。お近くの方は、よろしくお願いします。


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2022年韓国映画『梟フクロウ』

2024年02月13日 | 映画
 2/10(土)千葉劇場にて。監督はアン・テジン。主演はリュ・ジュンヨル。

 韓国の映画やテレビドラマを見ていると、過度とも言えるヒロイズムやロマンティシズムを感じてしまい、個人的には敬遠しているところがある。この作品にも、その傾向は感じられたが、サスペンス仕立てのスピード感にあふれた構成で、なかなか見ごたえがあった。
 時代は17世紀中頃、中国大陸では明から清へと時代が移り、陸続きの朝鮮王朝にも大きな時代の波が打ち寄せている。権謀術数が渦巻く朝廷内で、権力に利用されるために採用された、眼には障害を持つ優れた鍼灸医。しかし、彼は闇の中ではわずかに見えていることを誰にも言わず、それを護身の術としていたのだった。やがて彼の眼前で、夜の闇に紛れて殺人が行われるが・・。

 題名の『梟フクロウ』について、感じたことを書いておこう。猛禽類のフクロウは昼間は木陰で眠り、夜、優れた視力を駆使して獲物を狙う。この作品の主人公が、夜陰でのみ目が利くのにそれを譬えたのだろう。さらに、最後に大きな権力に向かって尖った嘴を向ける・・そんな姿をも譬えたのかもしれない。
 ちなみに、フクロウの視力は人間の10倍ともいわれる。が、これは自然な生活をしている人の場合で、都市部でパソコンやスマホを1日中見ている人間と比較すれば、おそらく数十倍と思われる。視力検査の時3メートル離れたところのスプリットなどを見て測るが、仮にフクロウだったら、夜でも30メートル離れて読み取れることになる。すごい視力だ。




以下は、千葉劇場のホームページより転載。

『17世紀・朝鮮王朝時代の記録物「仁祖実録」に記された“怪奇の死”にまつわる謎を題材に、史実に残された最大の謎に迫るサスペンス・スリラー。盲目の天才鍼医ギョンスは、病の弟を救うため、誰にも言えない秘密を抱えながら宮廷で働いている。しかし、ある夜、王の子の死を‟目撃“し、恐ろしくも悍ましい真実に直面する。見えない男は、常闇に何を見たのか―?追われる身となった彼は、制御不能な狂気が迫るなか、昼夜に隠された謎を暴くために闇常闇を駆ける。絶望までのタイムリミットは、朝日が昇るまで―。‟盲目の目撃者”が謎めいた死の真相を暴くために常闇を奔走する予測不可能な物語は、圧倒的な没入感と、緊張感をもたらし、息もできないほどの狂気が支配する118分は、観る者すべての五感を麻痺させる。2023年韓国映画賞《25冠》最多受賞。』

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千葉のブルースセッション、2024年の予定

2024年02月06日 | ライブ
 さて、2024年の千葉のブルースセッションについて。

 長く続いていたライブスペース「ライト」、その後を引き継いだ「スター誕生」でのセッションは、残念ながら諸事情により終了となった。



 3月からは「スター誕生」からほど近い某ライブスペースに場を替えて続けていく予定なので、ブルース好きの方は引き続きホストギタリストの斉藤G君のフェイスブックなどで確認して下さい。今のところ、第一回は3月下旬頃の開催予定。こちらのブログでも、詳しいことが分かり次第お知らせします。

 更に、東京の小岩にある「Back In Time」でのブルースセッションについて。毎月第4木曜に開催されているが、2月と3月は第3火曜に変更する、とのこと。なので、今月は2月20日火曜日の開催予定で、わたしも参加したいと思っている。若い世代のためにも、ルーツミュージックが演奏される場が無くなる様な事の無いように、自分なりに出来ることをやっていきたい、と考えている。

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ギターケーブルの話

2024年01月30日 | ギター
 ギターとアンプをつなぐシールドケーブルが断線してしまったので、やむなく買い換えた。断線したのはEX-PROというメーカーのもので、音質が気に入り30年以上使ってきたので仕方がないが、残念。某カスタムショップの店長に聞いたところ、EX-PROは断線が多く今は生産されていない、とのこと。仕方が無いので、サウンドハウスでいろいろ探して、迷った末に2種類のメーカーのケーブルを買うことにした。

 シールドケーブルも、1メートル数百円の安いものから、数万円もする高価なものまで様々だ。値段が高ければ良いとも言えないだろう。が、音の通り道になるし、演奏中に断線して音が出なくなるようなことがあっては困るので、信頼のおけるものを使いたい。音質的にも、ケーブルによって、違いがかなり出る。
 また、特にライブ演奏に使う場合は、ねじれたり、時には踏みつけられたりすることもあるので、耐久性も求められる。なので、安易に安価なもので済ませようとすると後悔しかねない。とは言え、予算が限られているので、ライブに使うのに適した5メートル程度のものを5千円前後で探した。

 今回買ったのは、下の2種類。

 右の白い方がアーニーボール製 #6047で、長さは20フィート(実測で約6.2M)。「デュアルコンダクター」と言うらしいが、アース被膜に覆われたホットとコールドの2芯構造になっており、マイクなどに使うバランスケーブルに近い作りになっている。その分線が太くなっているが、ノイズが少なく、低音から中域の抜けが良く、暖かみのある音質になっている。わたしは5000円程で買ったのだが、最近、少し値下げされて4000円程で販売されている。
 左の黒い方が、「プロビデンス」という国産メーカーの5メートルのケーブルF201。こちらは、少し値が張り6000円弱だった。やはりノイズが少なく、全体に引き締まった、明瞭な音質になっている。ピックアップのついたアコースティックギターや、エレキギターでも透き通った音が好みの方にはお勧めできる。

 いずれにしろ、ケーブルにも劣化があり、永遠に使えるわけではない。ライブ等で頻繁に使用するには、ケーブルの状態にも常に注意する必要がある。

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国立演芸場中席2024/1/19

2024年01月23日 | 落語
 1/19(金)、国立演芸場寄席に行ってきた。三宅坂の国立劇場は建て替え中なので、当分は近くのホールを借りての公演になる。この日は、四ツ谷駅から歩いて7~8分のところにある「紀尾井小ホール」で行われた。金原亭一門を中心にした、落語協会の噺家さんたちが出演。力のある噺家さんたちがずらりと並び、皆、気迫のこもった口演だった。


 主な演目を書いておく。春風亭柳朝『源平盛衰記』、金原亭世之介『堪忍袋』、金原亭馬治『片棒』、柳亭燕路『笠碁』、そして金原亭馬生は『芝浜』。『芝浜』は、下げが大晦日の設定なので1月に掛かることは稀だが、この日の馬生は除夜の鐘が鳴るという設定にして、正月に掛けても不自然ではないように工夫されていた。
 ずいぶん寄席に通ってきたが、この日のように力の入った古典落語が次から次へと掛けられた日は記憶にない。通常の寄席の公演と言うよりも「名人会」と言った方が合っている感じで、聴きごたえがあり、何か力を貰えた感じだった。年初から大きな災害に見舞われ、あるいは、聴く人を通じて元気づけようという気持ちが噺にこもったのかもしれない。


 余談ーこの日の真打金原亭馬生は十一代目。先代の十代目金原亭馬生は、五代目古今亭志ん生の息子で、古今亭志ん朝の兄、女優の池波志乃さんのお父さん。なので、池波志乃さんは志ん生のお孫さん、ということになる。先だって、無形重要文化財保持者(人間国宝)になった五街道雲助も先代馬生の弟子で、馬生や世之介の「兄弟子」になる。
 プログラムに「ホームランたにし」と見える。以前「ホームラン」という漫才コンビがあり、間合いが巧みで、わたしも好きなコンビだった。が、残念なことに、片方のカンタロウさんという方が2年ほど前に亡くなり、今は残った方が「ホームランたにし」としてピン芸人で活動しているとのこと。小野ヤスシの弟子ということだが、浅草芸人の伝統的な話術を感じさせてくれる数少ない芸人さんなので、まだまだこれからも頑張ってほしい。

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『マルシェル by goo』サービス終了

2024年01月16日 | 日記
 告知になります。
 
 このgooブログ提供のフリーマーケットサービス『マルシェル by goo』。わたしも自主制作のCD『原風景』を出品させてもらっていましたが、無料でのブログ使用者は2024年1月25日(木) で出品/購入機能を停止するとのこと。なので、わたしのマルシェルでのCD販売も終了となります。多くの方にご覧いただき、御礼申し上げます。
  価格を少し下げましたので、もし、ご希望の方がいらっしゃいましたら25日までのご注文をお願いいたします。左側の自己紹介欄の下、オレンジ色の「ショップの商品一覧」をクリックすると商品ページに入れます。

 なお、この後もCDを他のフリーマーケットなどで出品をしようと思っていますが、具体的には未定です。ブログに関しては、今までどおり週1回程度の更新をしていくつもりです。よろしくお願いします。

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草刈場貝塚2023/12/30

2024年01月09日 | 考古・エッセイ
 元日の能登半島地震から一週間。被害状況が明らかになるにつれ、その深刻さは増すばかりだ。特に、交通インフラの破壊は深刻で、援助物資が避難所などに届いていない。そして、1月2日午後6時頃に羽田空港で起きた、被災地へ向かう海保機とJAL機の衝突事故。2011年の東日本大震災以降も、災害に対する対応力は貧しいままなのか、と感じている。もう少し危機感を共有したいものだ。


 さて、昨年暮れ12月30日に墓参の帰りに「草刈場貝塚」に寄って写真を撮ってきたので、紹介しておく。
 地元でもあまり知られておらず、注意していないと見つけるのに苦労する小さめの貝塚だ。位置的には千葉市貝塚町にあり、特別史跡の加曾利貝塚から1.5キロメートルほど、国史跡の荒屋敷貝塚からは3百メートルほどのところにある。


石碑が立っていて、その奥の草むら周辺まで貝塚のようだ。正確には、ここは「草刈場南貝塚」になり、縄文後期の遺跡になる。


どうしても電柱の影になってしまったが、石碑の日付は昭和45年と見える。写真の右上、道路を挟んで右側に少し開けた所が見えるが、そこが下の写真2枚の「草刈場(北)貝塚」で縄文後晩期の遺跡になる。


時代が比較的新しい貝塚は、貝が地中深くに埋もれることがなく、地表近くに多く観察できる。地面に白く見えるのが、全て貝になる。


地表の拡大写真。貝がはっきり見えている。


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