文化逍遥。

良質な文化の紹介。

ES-175のようなもの

2019年10月01日 | ギター
 ギブソンのES-175タイプのギターをリサイクルショップで見つけてしまい、結局買った。税込7980円。あまりに安いので、代金を支払い終えるまで、店員が「すいません、表示が一桁間違ってました」と言うのではないかと半信半疑。が、10000円出して、ちゃんと2020円お釣りがきた。



 制作した工房名などいっさい記載がないので、出所不明。結論から言って、いわゆるジャンク品ということになるだろう。
 9/28(土)に見つけて、値段を間違えているか、あるいは決定的な不具合があるか、どちらかだろう、と思った。つまり、使い物にならないギターなのだろう、そうでなければこの値段はおかしい。そこで自分でチェックしてみたくなり、翌日9/29にクリップチューナーを持参して、再び出かけていった。結果、ギター本体に、たとえばフレット音痴など、楽器としての不具合はなく、パーツと電装系に問題があるだけのものだった。
 具体的には、ナットやブリッジのセットが悪く、シタールのようなビヨヨ~ンという音になっていること。あと、ひどいノイズが出ている。おそらく、配線にミスがあると思われる。しかし、ピック・アップの音質そのものは悪くない。いずれも、家にある工具やパーツを使って自分で改善できるので、結局手が出てしまった。店で、アンプを通して試奏した人がいれば、おそらく「安くても使い物にならない」と感じたことだろう。楽器店なら、専門の修理工房に出してパーツ等を交換、配線修理して10万円近い値で店頭に並べたのではないだろうか。
 スチール弦のギターはフレットの減りが早く、フレット交換には50000円ほどかかる。今日から消費税が10%なので、税金だけで5000円だ。つまり、安い中古ギターで平素練習して、ライブや録音の時には使い込んだギターで演奏する。これが安上がり、という目論見。


 それにしても、このギター、どこで制作されたのだろう。ボディやネックはしっかり作られており、糸巻きはゴトー製だ。材は、ネックはマホガニーで指盤はローズ、あとは推定になるがボディ材は合板だろう。サイドはマホガニーに見える、バックはおそらくメイプル合板、トップはよくわからない、。ボディやヘッドに多少の傷はあるが、指盤やフレットはほとんど消耗していない。テイルピース下には「魂柱」。
 カスタムショップにオーダーされたものにしては、作りが雑なところがあり、ナットや電装系に問題があるのが、どう考えても不思議なところ。あるいは、ギター制作学校の生徒が、勉強のために作ったものなのか。トップもバックもきれいなアーチになっているので、専用の工具かプレス機がなければ制作できない。さらに、色も深みのあるシースルー・ブルーで、こちらも専門知識が必要だろう。

 さて、はやくリペア作業をやりたいところだが、まだ暑いのでハンダ付け作業などをすると汗だくになりそうだ。もう少し涼しくなったらゆっくり改造することにしたい。

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ベース弦張り替え

2019年05月22日 | ギター
 ベースの弦を張り替えた。15年以上使っているが、まだ2度目だ。愛用しているのはCrewsのフレットレス・ベースなので、フラット・ワウンド弦を張るが、弦の値段が高いこともあるし、どちらかと云うと音感を養うための練習用なので、それほど音質は気にしていなかった。使えるうちは良いだろう、という感じ。しかし、昨年からブルース・セッションに参加して、ベースの大切さを改めて実感。少し気合を入れてやってみようという気になった。



 「Bass」というくらいでバンドの中の低音部を受け持つ楽器なのだが、土台あるいは基礎という意味の「Base」と考えても良いのではないか、と最近感じている。実際、ギターは演奏中に間が空いても、ベースがしっかりしていれば全体の間が空くことは無い。ギタリストは、ドラムスとベースの音を聞いて、改めて仕切り直せばなんとかまとまる。逆にいえば、ベースが進行を間違えたり、音を空けてしまえば、バンドの演奏はそこで終わりだ。
 というわけで、土台となるべくしっかりベースの練習をしよう。出来れば勉強の為、1~2曲でもいいからベースで近々ブルース・セッションに参加してみたい。


 今回張り替えたダダーリオのECB-81という、いわば定番のフラット・ワウンド弦。ワンセット4000円くらい。サウンドハウスのホームページなどで検索してみると、様々な種類のベース弦が売られているが、わたしは専門のベーシストではないので標準的なものを使うのが経済的だし無難なところだろう。

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ピックアップの交換と配線変更

2019年04月03日 | ギター
 エレキギターは、アンプを繋がずに(生音で)弾いて良い音がしないと、アンプから出した音もやはり良くない。一方で、アンプを繋がずに(生音で)弾いて良い音がしても、アンプから出した音が良いとは限らない。これは、ギターのピックアップやアンプに問題があることになる。理想の音を追い求めて、お金をつぎ込んでも、完全に自分の納得いく音までは辿り着けないのが、まあ「常の道」と云える。が、ある程度は、「これならいける」と思えないと、演奏していても迷いが生まれるものだ。

 そんなわけで、所有しているエレキギターの内、一本のピックアップを交換した。


 これが以前の状態。フロントPUリンディー・フレイリンBLUES、リアPUリオグランデTALL BOY、ブリッジにはLRバックスのピエゾPUが付いていてステレオで出力できる。
 それぞれに良質のピックアップなのだが、ギターの特性と合わない感じだ。フロントはポールピースの間隔と弦の間隔が合わず特に1弦が「ゲイン落ち」傾向にある。これを改善するには、ピックアップを斜めに付ければ良いのだが、それにはギター本体を削りなおし、位置を決め直さねばならない。いずれにしろ、フロントをハムバッカーに換えたので、キャビティーを広げたのではあるが・・。


 こちらが完成した写真。フロントは、見てのとおりでハムバッカーに換えた。セイモア・ダンカンのSH-2nというタイプで通称「ジャズ」。出力は低めだが、ふくよかな低音とクリヤな高音、値段もリーズナブルで好きなピックアップのひとつ。ちなみに、SH-2nのnはネック(neck)の略、つまりフロント向きの意味。ダンカンは、同じタイプのPUでもフロント用とリア用でターン数を変えて制作されており、リア用はブリッジ(bridge)の頭文字をとって最後にbがつく。
 ブリッジのLRバックスのピエゾPUは、ステレオ配線だとミキシングできるプリアンプ等を使わねばならないので、今回はギター本体のスウィッチで出力できるように配線した。予算が限られているので、ピックアップを購入した以外は、すべて自分で作業した。結局、3日かかった。神経使うので、けっこう疲れたなあ。

 さて、音質について。まあ、完璧とは言えないが、自分なりに納得できる音には近付いた。近いうちに、このギターでセッションに参加して良い演奏がしたい。しっかり練習しよう。

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ハイパスコンデンサー

2019年03月30日 | ギター


 ブルース・セッションに参加する時に、良く使っているESP製のアルダー材テレキャスターシェイプのギター。写真は、今年(2019年)2月のものだが、比較的軽量で、取り回しが良いので重宝している。が、欠点と云うか、気になる所が2カ所ほどある。ひとつは、ネックを太めにオーダーしたのでヘッド側が重めで、いわゆる「ヘッド落ち」の傾向があること。もう一つは、ヴォリュームを絞った際に高音が弱くなる「ハイ落ち」。そこで、簡単な改良を試みた。


 まず、ストラップを掛けるピンをネックのジョイント部分あたりに移した。これにより、かなり「ヘッド落ち」は改善。このギターは、普通のテレキャスターのようにボルトで留めるのではなく、セットネックなので、この位置にピンを移すことも可能なわけだ。プレヤビリティー(弾きやすさ)はかなり良くなった。ハイポジションでは、ストラップが多少手に当たるため、若干弾きにくくなったが、気になる程ではない。なので、他に所有しているエレキギターも同様にピンの位置を移動した。


 さて、ヴォリュームを絞った際の高音が失われる「ハイ落ち」の改善。ちょっと専門的な話になるが、配線にコンデンサーを加えることで改善を試みた。これは、「ハイパスコンデンサー」と云われるもので、「サウンドハウス」などで購入できる。写真の1が、トーンコントロールのコンデンサーで、これは余分な高音をアースに落とすもの。2が、今回加えたハイパスコンデンサー。ピックアップで拾った高音をホットラインに直接落とすもの。


 ハイパスコンデンサーの拡大写真。このタイプのもので、「サウンドハウス」で900円ほど。かなりな効果はある。が、こんどは逆にヴォリュームを絞った時に高音だけが残って線が細くなる。基本的に、ヴォリュームを8位でアンプにセットして、後は演奏中に微調整する感じで使うのが良いようだ。

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テレキャスター シンライン

2018年12月23日 | ギター
 4年ほど前に腰のヘルニアを患い、それ以来腰痛も持病になった。長身なこともあって、もともと腰に痛みを感じることも多かったが、還暦過ぎてエレキギターをストラップで下げて弾いていると辛くなってきた。我が家にあるエレキギターは3.6キログラムから4.2キロ位で、重さとしては標準的で、けっして重い方でもないのだが、それでも4キロを超すものは立って弾くのは辛い。若い頃は、まさか自分が歳を取って軽いギターが必要になるとは思ってもみなかった。
 そんなわけで以前から、取り回しが良く、耐久性があり、軽いエレキギターがあったら必要に応じて手に入れておかなくてはならないかな、と感じていた。ESPテクニカルに行ったついでに店長に訊いてみたところ、軽い材を厳選して2.5キロ位のテレキャスターを作れるが40万円程かかる、という。しかし、すでに仕事はやめていて経済的に余裕があるわけではないのでそれは無理だ。安くて必要条件を満たすギターは無いだろう、と考えていた。が、ありました。フェンダージャパンの中古テレキャスター、イシバシ楽器で85000円ほど。ほぼ未使用で、材も作りも納得できるシンライン。


 ピックアップは、フェンダーのものが3個ついている。標準的なテレキャスターのフロントにハムバッカーを付け加えた感じ。材はアッシュで、トップ側を裏から繰り抜く様な感じで削り出し、バックを貼ってある。ブリッジは、3連。スウィッチは5連。音質的には、正直言って線が細く今ひとつ。と云うわけで、家にあるパーツを使い、お金をかけずに大幅に改造を試みた。


 PUやブリッジを外したところ。見てのとおり新品同様で、買った後は使われずにしまわれていたらしい。フレットの減りもない。


 こちらは、完成したところ。ピックアップは、フロントにリンディー・フレイリンのP90。リアにはダンカンのSTK-2という縦にコイルがスタックになっているハムバッカーPU。ブリッジも6連に換え、スウィッチも3連のものにした。ガードは厚さ0.5ミリの塩ビ板を自分でカットした。あまりきれいには仕上がっていないが、近くで見なければわからないだろう。下手なくせに、こういう作業が好きなんだわ。特に、ハンダ付けはなんどやっても綺麗に仕上がらず、一目で素人がやったな、とわかる。文字どおり「下手の横好き」というやつだ。


 全体はこんな感じ。ケースは安物のソフトケースだったので、以前グレコのテレキャスターを入れていたハードケースに入れてある。
 さて、肝心の音質だが、ほぼ思い描いたとおりの音が出た。この状態で本体の重さは2.8キロほど。ボディ内部はかなりなホロウ(空洞)構造なので、随分軽く感じる。大音量を出すとフィードバックしてハウリングを起こすかもしれないが、わたしはそんなに音量を出すわけではないので、まず心配ないだろう。


 「Made in Japan」ではなく、「Crafted in Japan」になっている。少し調べたところ、1997年から2008年まで「ダイナ楽器」というところで、木材加工をフジゲンや寺田楽器に外注して組み立てたものらしい。型式やシリアルナンバーは本体に刻印されていない。イシバシ楽器の表示では型式は「TN85-SPL」で、1998年製となっていた。それが正しいとすると、このギターは、作られた後20年間眠っていたことになる。塗装が馴染んでいるのはそのためか。しっかり弾いてあげたい。

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9弦ギター

2018年12月15日 | ギター
 このところ、ギルドの12弦ギターの弦を3本減らして9弦にしたもので練習している。





 4・5・6コースの高音側を外してある。12弦ギター特有の響きはかなり失われるが、こうすることで必要以上の音の拡散が無くなり、音のコントロールも容易になる。わたしはオープンチューニングも使うので、ノーマルからオープンへ移行するのもかなり楽になる。ブルースマンの中にも、ビッグ・ジョー・ウィリアムスという人が9弦に改造したギターを使っている。

 このギルドのF-212という12弦ギター、低音弦側にビビリが出るようになったので、購入したカワセ楽器に持って行って先月調整してもらった。その際、現在の弦高が6弦で3.5ミリ、1弦側で2.5ミリほどあり、さすがに高いのでなんとかもう0.5ミリほどそれぞれ低く出来ないか訊いてみた。が、ブリッジ及びサドルに余裕が無く簡単には出来ないという。ネックをリセットして角度を替え、ブリッジを削れば可能なのだが、10万円位はかかるという。それは、きつい。10万出すなら、適当な他の中古ギターでも探して買うことも出来るしなあ。

 このギターは1970年代の制作と思われるが、その頃はストロークで弾くことが多く、今のようにピックアップを付けてアンプから音を出す方法も無かった。つまり、弦高を高くして音量を確保することが求められていた時代だったのだ。仕方がないが、低い弦高が嫌いな私でも、さすがに3.5ミリは辛い。ボトルネック奏法では高い方がいいのだが、指で弾きこなせなければどうにもならない。弦を細めにするとか、その他自分なりに工夫して弾きこなせるように練習して、来年はこれを使ってライブをやりたい。

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クリップチューナー

2018年11月01日 | ギター
 ギターの調弦時に使うクリップチューナー(正確にはクリップ オン チューナー[Clip on tuner]と云うらしい)が、古くなってきたし、ひとつ失くしてしまったのであらたに購入することにした。


 右の白いのが今まで使っていたAW-2で、左が今回買ったAW-LT100G。ともにKORG社製。これを、ギターのヘッドなどに装着して使う。写真で、ほぼ実物の大きさ。
 今年に入ってから、ブルース・セッションに参加させてもらってるが、一人で演奏するのと違ってピッチを正確に合わせる必要に迫られる。つまり、バンド演奏ではクリップチューナーは、必需品ということだ。外に持ち出すと、壊れたり紛失することもあるので、あまり高額なものは使いたくない。なので、2300円ほどで、電池もボタン型ではなく単4で、100時間程度使えるものを選んだ。感度等は、ギターで使用する分には問題ないが、振動で拾うピエゾのみの駆動だ。わたしは尺八もたまに吹くが、その時には振動ではなく音で合わせなくてはならなので、マイク付きのものが必要になる。今まで使っていたAW-2は音でも拾えるので、引き続き大切に使いたい。
 それにしても、クリップチューナーも製品により随分価格に差がある。下は数百円から、上は万単位のものまで様々だ。知り合いに訊いてみたところでは、感度と正確さで、かなり差がある、とのこと。プロのミュージシャンで、ステージ上で瞬時にチューニングを補正する必要がある場合などで、やはり高性能なものが必要になる、ということだろう。ステージをこなすレベルの人達は、4000~5000円位のものを使っている人が多いようだ。

 ちなみに「AW-LT100G」のGは、Guitarの頭文字で主にギターの音域に感度を合わせてある。試しにベースに付けてみたが、やはり反応があまり良くない。これのベース用「AW-LT100B」もあるので、ベースで使う人はそちらを選ぶ必要がある。しかし、便利になったもんだなあ。若い頃12弦ギターを使ってライブ演奏した時には、ノーマルからオープン(あるいはその逆)にチューニングを替える時に時間がかかるので、休憩時間にチューニングを替えたものだった。時代は変る。

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オリジナルギターピックアップ

2018年10月06日 | ギター
 所有しているエピフォンのFT-110。以前から、これに合わせて自分でマグネットのピックアップを装着できるようにしていあった。ジョー・バーデンというメーカーのエレキ(ストラト)用を使い、それに合わせてプレートを作り、ボディに張りつけるようにしたものだが、どうしてもブロンズ弦ではうまく出力出来ずにスチール弦を張らなければならなかった。しかし、そうすると今度はこのギターのもつ響きが失われてしまう。なので、このピックアップは使っていなかった。ところが最近、弦をダダーリオのFT16というブロンズなのだがフラットトップ(リボンワインドに近いもの)弦を張り、試しにピックアップで音をだしてみたところ、これがけっこう使える。芯になっているスチール線が他のブロンズ弦より太い為ではないか、と推測している。それでも、どうしても1・2弦の出力が強くなってしまうが、プリアンプを使って補正可能な範囲だ。





 接着は両面テープの強めなものを使用。ボディ内部に、小さいコンタクトピエゾピックアップも付いていて、ステレオで出力出来るようになっている。たいしてライブ活動もしていないのに、我ながらよくやるなあ、と思う。こういう作業がおもしろくて、好きなのだ。うまくいけば達成感があるし、失敗してもそれなりに楽器や電気に対する知識および理解度が深まる。まあ、たまに楽器にダメージを与えて2週間くらい落ち込むことはあることはあるが・・・。あまり真似しない方がいいかもね・・。

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弦交換ーエレキ12弦(アッシュ)

2018年08月11日 | ギター
 前回に続き、弦の話。
 9月のブルース・セッションではエレキの12弦ギターを使ってみようと思い、練習していたら弦がヘタってきた。仕方なくサウンドハウスに注文して送ってもらった。



 今までは1弦で008のアニーボールを使っていたが、少し細いのでワンランク太くして009にしてみた。ボトルネック奏法では太いほうがいいのだが、いかんせん12弦ギターだとチューニングを変えるのに時間がかかるので、どうしてもノーマルチューニングを中心にセットしたい。ダダーリオだと010のセットがあるが、ちょっときついかな。次に注文する時には、ダダーリオの010のセットにしてみるか。


 左が今回弦を張り換えたアッシュボディの12弦ギター。右はアルダーボディのもので、008のアニーボールが張ってある。使って見た感じは、ピッチも安定しているし、全体に指に馴染み良い感じだ。こういうものが、通販で簡単に手に入るのはありがたい。

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弦交換ーHeritage

2018年08月07日 | ギター
 久々に、メインギターであるギブソンのヘリテージの弦交換をした。
 ブルース系のギタリストは、わたしを含めてあまり弦を交換しない人が多い。特にアコースティックギターでは、高音を多く含んだ新しい弦よりも、少し古くなった方が落ち着きのあるブルースっぽい音になる。なので、切れない限りはあまり交換しない。有名どころではライ・クーダーなどが、噂では、1年ほど弦交換しないらしい。ちなみに、わたしはコーティング弦では2年以上は使っている。
 それはともかく、今回はダダーリオのコーティング弦EXP26(011-052)を張ってみた。交換する前は、エリクサーのコーティング弦だった。ボトルネックで弾いた時に、余計なノイズが生じにくいので最近はコーティング弦を選ぶことが多い。値は張るが、長く使えるので結局は同じようなもんだろう。それだけに、3弦あたりが早くに切れるとガクっとする。人によっては3弦は緩めないらしいが、3弦はけっこう張力が強いのでネックに悪影響がでそうで、気が引ける。最近は、やはりダダーリオからフォスファーブロンズ弦で、表面を平らにした「Flat Top」のEFT~シリーズも出ている。これも使って見たが、フィンガーノイズはほとんど出ないものの、音の切れが悪い感じでしっくりこなかった。



 さて、使った感想。やっぱ、なんだかんだ言ってもダダーリオ。ピッチの安定性は抜群。チューニングしていって、ピタリと音が合うとホッとする。音質的には、コーティングされているためか余計な高音が抑えられていて、すぐに使える、感じだ。逆に云えば、マーチン系の「鈴鳴り」というような音質を好む人には、どうかな、とも感じる。エリクサーより少し安いし、今度からこれにするかなあ。まあ、しばらく使い込んでからまた考えたい。

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ピックアップ交換

2018年04月05日 | ギター
 かなり以前に、ESPにカスタムオーダーしたマホガニーのテレキャスター。どうも、鳴りがいまいちなのでピックアップを交換した。


交換前の写真。マグネッチックPUはリンディー・フレーリンのP-90。このPUは、基本的にシングルコイルなので、ノイズが多いのは宿命。ノイズも音質の一部と考えればいいのだが、わたしのように一人での弾き語りでは、場所によりノイズを多く拾うような時はやはり気になるものだ。さらに、ブリッジにはゴトーのピエゾ・ピックアップがついている。このピエゾ・ピックアップは、出力が弱く箱鳴りもいまひとつ。弦振動をボディに伝えづらいようだ。


まず、2月にピエゾをLRバックスに交換。取り付けるには、加工が必要なのでESPに持ち込んでやってもらった。マグネットの方は、以前から所有していたジョー・バーデンに自分で交換。ノイズはかなり軽減されたし、箱鳴りも、音質的にも納得できるようになった。もともと、材が良いギターなので、ピックアップさえ相性の良いものをつけられれば音は良い。少し重いが、弾きやすいし、それなりのお金はかかったが改造して良かったと実感している。マグネッチックPUの孔がP-90に合わせてあるので、このままでは少し見栄えがよくない。エスカッションを使おうかとも思ったが、ネジ穴の位置が悪く、うまく締まりそうにない。そこで、隙間を薄いプラスチィックで塞ぐことにした。


仕上がった写真。プラスチィックのカヴァーは、貼って剥がせるテープでとめてあるので、高さを調節するときはいつでも取り外すことが出来る。

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D-18ピックガード交換

2018年02月21日 | ギター
 所有しているギターの一本、マーチンのD-18のピックガードが浮いてきた。以前からのブリッジ側だけでなく、ネック側、すなわち手が当たるところも剥がれてきた。こうなると、もはや修理するしかない。貼り替えなければならないが、収入がほとんど無いので、この際自分でやれるところまでやってみることにした。


矢印の辺りが剥がれている。貼るのは出来そうだが、剥がすのは表面板を痛めそうで怖い。無理そうなら早めに止めようっと・・・と思いつつ温めたナイフをゆっくり入れていったらけっこう楽に剥がれた。1970年代後期のものなので、40年近くが経っているから接着剤も効かなくなっていたのだろう。
 今回は、たまたまうまくいったが、本来は専門のリペア―マンに依頼すべき作業であることは言うまでも無い。しかし個人的には、子どもの頃からのイタズラ心が残っていて、ついつい自分でやりたくなる。失敗して後悔することも多々あるが、失敗して理解できることも多い。子どもの頃、今は亡き母に「イタズラするんじゃないよ」と、よく叱られた。が、子どもは失敗して学んでゆくものなのだ。


剥がした状態。まあまあだ。昔のギターは、塗装する前に、すなわち生木の上にガードを直に貼ってしまい、その上からラッカーを塗る。そうすることで、本体とガードの境目がなくなり見た目も良くなる。しかし、ガードの材質はセルロイドなので経年変化で縮んでしまう。その際、最悪の場合表面板にクラック(亀裂)が入ることがある。マーチンは特に、ホール近くに入りやすく、これを俗にマーチン・クラックなどと呼んでいる。


マスキングしたところ。この上から、楽器用のラッカーを重ね塗りしてゆく。


丸で囲ったあたりに、わずかにクラックが入りかけている。しかし、まだ割れてはいないし、セルも剥がしたので、このままで問題なさそうだ。

 薄めにラッカーした後、現行マーチン純正のガードがネット通販で2000円程で買えるので、それをこのまま貼ってしまおうか、とも考えた。が、マーチン純正ガードは大きめで、厚さが1ミリもあり、鳴りが悪くなりそうなので結局やめて、購入したカワセ楽器店にあとを頼むことにした。2/12、寄席に行く前にお茶の水に寄り持ち込んだ。マスターに見てもらうと、「うまくやるねえ」の一言。呆れられているようにも聞こえたが、まあ素直に褒め言葉ととっておこう。ここまでやってあるので、あとは表面をもう少し平らに仕上げて、新しいピックガードを貼り、仕上げてくれるそうだ。見積もりは、7000円。あー良かった。剥がしから全部やってもらうと2万円かかる。というわけで、あとはリペア―マンさんに任せよう、よろしくお願いします。


こちらが完成した写真。大きさはもちろんジャストフィット。さらに、ガードの縁がきちんと丸く加工(面取り)されていて触った感じもいい。やはり、プロの仕事。お世話様でした。

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沖田ギター工房

2017年10月01日 | ギター
 9/28(木)午後、友人がギターのリペア―を出しに行くというので一緒に行った。向かったのは、我が家から自転車で10分位の所、千葉市黒砂台にある「沖田ギター工房」さん。修理技術には定評があり、お茶の水などにある某楽器店が提携修理工房として依頼しているところだ。オリジナルギターの制作も手掛けており、今は渋谷にも店を構えている。
 けっこう広い工房で、ベテランと共に、若いリペア―マン達がきびきびと働いていて活気があった。お茶を出してもらった上に、オリジナルのナイロン弦ギターとスチール弦ギターを試奏させてもらい、けっこう楽しく過ごさせてもらった。ありがとうございました。
 ナイロン弦ギターの方は、ナット幅48ミリほどのナイロン弦としては細めのネックで、弦高も低く、グリップが普段弾いているフォークギターから持ちかえてもそれほど違和感が無い。また、かなり深いカッタウェイなので高音域まで弾きやすい。マホガニーのボディーで、値段は50万円程という。けっして高いとは思わないが、買えるわけでもない。スチール弦ギターの方は、やはりカッタウェイで、ボディー材はマダガスカル・ローズ。大きさは、マーチンでいえばOOくらいか。高域が良く通り、やはり弾きやすいギターだった。
 自分のギターも、リペア―が必要になったらここにお願いしようかと考えている。東京まで通勤している頃は定期券を買っていたが、今はそれも無い。持っていく時間と交通費を考えると、家から近い所に信頼して任せられる所があれば多少高くてもその方が良いだろう。友人のギターの修理代見積もりを聞いたが、相場よりも安いようだったしね。


沖田ギター工房さんのロゴマーク。オリジナルギターのボディー内部にもこのマークが貼ってあった。

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グレコのテレキャスター

2017年04月22日 | ギター
 わたしも、人生のゴールがそう遠くない年齢になってきたこともあり、少しずつ持ち物の整理を進めている。すでに、蔵書は7割ほど処分し、アナログカメラなどもリサイクルショップに買い取ってもらった。しかし、愛用してきた楽器類はなかなか手放すことが出来ずにいる。本などは、図書館に行けば同じ内容のものが読めるので、その点は心配いらない。が、楽器はたとえ同じメーカーの同一品番のものでも材やグリップ(握り)が異なるので、一度手放してしまうとニ度と同じものを手に出来ない。それでも、必要最低限のものだけを持っていれば良い、とは思うのだが・・なかなか踏ん切りがつかない。まあ、すぐにカネが必要という訳ではないし、すぐに死にそう、という訳でもないので、焦らず少しずつ減らしていこう。というわけで、取りあえずはエレキギターを近くのギターショップ「ルイジアナギターズ」さんに少しずつ持ち込んで、委託販売してもらうことにした。

 下の写真は、1980年頃、学生時代にアルバイト先のデパートで買い求めたグレコのテレキャスター。買値は憶えていないが、定価5万円位だったのを、かなり安くしてもらって買ったように記憶している。このギターはネックをフレットレスのものに換えて、ボトルネックで弾いていた。しかし、売るとなるとフレットレスネックでは無理そうなので、再び元のネックに付け換えた。ギター本体の下に写っているのが、はずしたフレットレスネック。



 ほとんどのパーツは、かなり前に交換済み。ピック・アップも交換してあり、フロントがリンディー・フレーリンで、オリジナルはシングルコイルだったのでキャビティー(穴)を自分でノミで広げて装着。リアは、ダンカンのSTK-T2で、スタックになったハムバッカー。
 弦を張り替え、弦高と倍音を調整、ピック・アップの高さ等も調整して音出し。これが、また、良い音でビックリ。アルバート・コリンズみたいな音が出た。昔の国産ギターは、結構いい材を使っていたんだなあ・・・と、恥ずかしながら今頃気がついた。もっとも、これを買った頃はアンプも練習用の小さなものしか持っていなかったし、パーツやピック・アップもオリジナルのものより今は高品質なものが付いているので、当時は音質的に今ひとつ、と感じたのだろう。材に合った品質の高いピック・アップを付ければ、ジャパニーズ・ヴィンテージといわれる1970~80年代頃のギターも使えるものが多いのではないだろうか。

 35000円位で売りに出そうかと思っていたが、そんな訳で、手放すのが惜しくなってきた。その楽器の価値が、ちゃんとわかる人になら安く譲っても良いのだが、安いからと消耗品のように扱われてはギターがかわいそうだ。人は、悲しいかな、値段で物の価値を判断してしまう。

 当分、我が家の楽器類は減りそうにない。せいぜい、長生きするか。

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エレキ弦張り替え―ダダーリオEXL145

2017年01月02日 | ギター
 先週、船橋の「ヘビー・ゲイジ・ギターズ」さんへ行った時に買ってきた弦をさっそく張ってみた。
 その名のとおり、そのお店のマスターはヘビーゲイジ弦を愛用しているとのことで、他店には置いていない太いゲージの弦が並べられたいた。その中から、3弦がプレーン弦の12‐54というダダーリオのエレキ弦を買い求めた。マスターいわく、「(この弦)初めて売れた」。



 エレキギターの弦としては一般的なものよりかなり太めの弦になり、全体に調弦を下げるダウンチューニングで使用する人も多いようだ。ただ、アコースティックギターでは、これでライトゲージ位になる。実際に使ってみると、エレキギターは弦高が全体に低い分、思ったほど弾きにくさはない。むしろ、わたしのように普段アコースティックギターを弾いている者にとっては馴染みやすい感じさえする。ボトルネックを使った時には、当然音のノリもよくなる。
 以前は、1弦で011位のセットを探すのにも苦労したものだが、最近ではかなり種類が豊富になってきている。成田のサウンドハウスなどで安く扱っているので買い求めやすいし、便利になったものだ。

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