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わたしのレコード棚―ブルース79、Slim Harpo

2019年11月15日 | わたしのレコード棚
 ブルース・セッションをやるようになってから、アーバン・ブルースやリズム・アンド・ブルースを演奏する人が多いので、勉強のためにモダンなブルースを聴くことも多くなった。
 モダン・ブルースというと、どうしてもシカゴの「チェス」レーベルなどで活動した人達を思い浮かべるが、それ以外にも西海岸や南部で活躍した人も多い。今回は、深南部であるルイジアナの人で、「EXCELLO(エクセロ)」というレーベルに多くの録音を残したスリム・ハーポを取り上げる。


 実はこの2枚組CDは、最近買ったばかり。1957年から1969年までに、「エクセロ」に残した44曲が入っている。初期の頃はリズムもシャフルでブルース色が強いが、後期になるとラテン系のリズムを使った曲なども多くなり、声もギターもやわらかい感だし「リズム&ブルース」という色合いが強くなる。後のロックやソウルに与えた影響も大きく、ローリング・ストーンズやオーティス・レディングがハ―ポの曲を取り上げている。

 本名はJames Mooreで、1924年1月11日ルイジアナ州バトン・ルージュに生まれ、1970年1月31日に同地で亡くなっている。46歳の若さだったが、心臓麻痺だったらしい。また、ハーモニカを巧みに吹くこともあり「Harmonica Slim」とも言っていたらしい。上のCDジャケットの写真左側には、ハーモニカをホルダーに掛けて演奏している姿が見えている。

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