7/19(月)夜、NHK・FM「ベスト・オブ・クラシック」で放送されたラファエル・アギーレ(Rafael Aquirre)というスペインのギタリストの演奏を聴いた。2020年2月4日に、東京の浜離宮朝日ホールで行われたリサイタルをライブ収録された音源。
実に素晴らしい演奏で、正直言って、驚いた。1984年生まれというから、30代半ばということになる。その若さで、クラシックはもちろん、フラメンコの伝統的な曲を深いところで理解して弾きこなしている。高度なテクニックを駆使していても、楽に弾いているように感じさえする。つまり、あくまで曲のテーマを自分なりに深いところで理解して、技巧は表現の手段でしかない演奏。それは、ごく限られた優れた演奏者にしか出来ない「至難の業」とも言えるのだ。
ちなみに、この日演奏されたフラメンコの曲は、サビーカスの『オレー・ミ・カディス』、パコ・デ・ルシアの『月に映えて(グラナイーナス)』など。クラシックの曲ではアルベニスやタレガの作品などで、スペインに関連した曲が多くプログラムに入れられていた。
スペインのみならず世界的にも、「これからのギター界を背負う逸材」と感じた。あえて難を言えば、全体に少し力が入っている感じはする。しかし、若さを考えれば気になるほどではない。彼のお父さんはギター製作家であるらしく、この日使われたギターは彼の父が作ったフラメンコ・クラシック両用のものという。トップ材はシダー、バックとサイドはインディアン・ローズ、という。
どんなに優れたミュージシャンでも、時には壁に当たり、音に苦しむものだ。これを「音苦(おんく)」と言っているが、どんな時にも自分や先人を信じて、必要以上に音に苦しむことなく大成して欲しい、と願わずにいられない。
実に素晴らしい演奏で、正直言って、驚いた。1984年生まれというから、30代半ばということになる。その若さで、クラシックはもちろん、フラメンコの伝統的な曲を深いところで理解して弾きこなしている。高度なテクニックを駆使していても、楽に弾いているように感じさえする。つまり、あくまで曲のテーマを自分なりに深いところで理解して、技巧は表現の手段でしかない演奏。それは、ごく限られた優れた演奏者にしか出来ない「至難の業」とも言えるのだ。
ちなみに、この日演奏されたフラメンコの曲は、サビーカスの『オレー・ミ・カディス』、パコ・デ・ルシアの『月に映えて(グラナイーナス)』など。クラシックの曲ではアルベニスやタレガの作品などで、スペインに関連した曲が多くプログラムに入れられていた。
スペインのみならず世界的にも、「これからのギター界を背負う逸材」と感じた。あえて難を言えば、全体に少し力が入っている感じはする。しかし、若さを考えれば気になるほどではない。彼のお父さんはギター製作家であるらしく、この日使われたギターは彼の父が作ったフラメンコ・クラシック両用のものという。トップ材はシダー、バックとサイドはインディアン・ローズ、という。
どんなに優れたミュージシャンでも、時には壁に当たり、音に苦しむものだ。これを「音苦(おんく)」と言っているが、どんな時にも自分や先人を信じて、必要以上に音に苦しむことなく大成して欲しい、と願わずにいられない。