少し専門的なギターの話。
セッションに参加し、他のギタリストの演奏を聞いていて、いつも思うことがある。それは、本来ならもっとまろやかな音がするはずのギターが、エッジの効いたロック向けの音になっている、ということだ。例えばレスポールは、ジャズギタリストのレスポールが考案した、本来は癖のないストレートな音のするギターだ。そんなレスポールも、1970年代にロックのギタリストが大音量で歪ませるような使い方をし、人気を博して以降、完全に当初の音とは別物になっている。それはそれで新たな境地を切り開いたとも言え、必ずしも悪いことではないのだろう。が、本来の音質が失われることは、やはり残念でもある。メロウな音、と言うか、豊かさを感じる音質のギターを使い、聴く人の心に届く演奏をしたい・・と、言うわけで、手持ちのフルアコのピックアップを交換してみることにした。
3月の千葉バハマでの写真。元々、安く手に入れたメーカー不明のジャズギターで、ピックアップもあまり質の高いものは付いていなかった。安物のサウンドも昔のブルースマンのようで良いのだが、癖が強くコントロールしにくい欠点はある。
換装したのはディマジオのピックアップで、フロントがDP103、リアがDP223。コロナ前だと1個1万円程だったが、今は5割ほど値上がりしている。カバーは家にあったので、自分でつけて節約。それでも、両方で3万円程の出費。
ディマジオというと今では歪系のディストーションのイメージが強いが、これは昔のギブソンのPAFに近い温かみのある音質で、出力も抑え気味。セイモア・ダンカンでも、定番といわれるSH-1では、やはりエッジの効いたロック系の音質に聞こえる。ダンカンでオールドパフに近いのはSH-55あたりか、あるいはJAZZの異名があるSH-2という感じ。SH-2は値段も手ごろで、所有しているギターの1本に付けていて、コントロールしやすいピックアップと感じる。
ついでに言うと、本家ギブソンのピックアップ57クラシックあたりでも、悪くはないが、やはり現代の音楽に合わせてあるように感じる。
ついでに、古くなっていたポットやジャックを新しいものに交換。音抜けが良くなった。フルアコの宿命でフィードバックしやすく、すなわちハウリングを起こしやすい。が、ブルースセッションでは、全体に音が大きくなりすぎる傾向があり、店の方から注意される事もあるというので、抑制のために丁度良いのではないか。
セッションに参加し、他のギタリストの演奏を聞いていて、いつも思うことがある。それは、本来ならもっとまろやかな音がするはずのギターが、エッジの効いたロック向けの音になっている、ということだ。例えばレスポールは、ジャズギタリストのレスポールが考案した、本来は癖のないストレートな音のするギターだ。そんなレスポールも、1970年代にロックのギタリストが大音量で歪ませるような使い方をし、人気を博して以降、完全に当初の音とは別物になっている。それはそれで新たな境地を切り開いたとも言え、必ずしも悪いことではないのだろう。が、本来の音質が失われることは、やはり残念でもある。メロウな音、と言うか、豊かさを感じる音質のギターを使い、聴く人の心に届く演奏をしたい・・と、言うわけで、手持ちのフルアコのピックアップを交換してみることにした。
3月の千葉バハマでの写真。元々、安く手に入れたメーカー不明のジャズギターで、ピックアップもあまり質の高いものは付いていなかった。安物のサウンドも昔のブルースマンのようで良いのだが、癖が強くコントロールしにくい欠点はある。
換装したのはディマジオのピックアップで、フロントがDP103、リアがDP223。コロナ前だと1個1万円程だったが、今は5割ほど値上がりしている。カバーは家にあったので、自分でつけて節約。それでも、両方で3万円程の出費。
ディマジオというと今では歪系のディストーションのイメージが強いが、これは昔のギブソンのPAFに近い温かみのある音質で、出力も抑え気味。セイモア・ダンカンでも、定番といわれるSH-1では、やはりエッジの効いたロック系の音質に聞こえる。ダンカンでオールドパフに近いのはSH-55あたりか、あるいはJAZZの異名があるSH-2という感じ。SH-2は値段も手ごろで、所有しているギターの1本に付けていて、コントロールしやすいピックアップと感じる。
ついでに言うと、本家ギブソンのピックアップ57クラシックあたりでも、悪くはないが、やはり現代の音楽に合わせてあるように感じる。
ついでに、古くなっていたポットやジャックを新しいものに交換。音抜けが良くなった。フルアコの宿命でフィードバックしやすく、すなわちハウリングを起こしやすい。が、ブルースセッションでは、全体に音が大きくなりすぎる傾向があり、店の方から注意される事もあるというので、抑制のために丁度良いのではないか。