文化逍遥。

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風野真知雄著『わるじい秘剣帖』

2023年06月06日 | 本と雑誌
 相変わらず目がかすむので、図書館から大活字本を借りてきて、ゆっくり読んでいる。そんな中で、出会った一冊。著者の風野真知雄(かぜの まちお)という人は知らなかったが、1951年の生まれというから今年72歳になられるのだろう。著作も多く、ほとんどが時代小説のようだ。今回読んだ『わるじい秘剣帖』は江戸の下町を舞台に、推理小説の要素を多分に含んだエンターテイメント性の強いもので、大衆小説と言ってもいいだろう。街の描写は池波正太郎を彷彿とさせ、「こんな武士はいないだろう」と思いつつも、引き込まれて一気に読ませてしまう。娯楽性の強い作品だが、時代考証はしっかりしている。

 最近、テレビ番組が面白くないので、こういった読みやすく、昔の街の情景を彷彿とさせる作品が大活字本で読めるのはありがたい。ドライアイなので、まばたきを意識的にするようにしている。が、本を読んでいると集中してしまい、まばたきを忘れてしまいがちだ。

 だいたい、テレビに出てくる若いアイドル達が男も女も、みんな同じ顔に見える。AKB48を最初にテレビで見た時には「一人の女の子をコンピュータグラフィックスで大勢に見せてるのか、技術の進歩はすごい」と思って感心していたくらいだ。

 写真撮影の仕事を長年続けていたので、眼を酷使してきた。そのおかげで、今がある。なので、眼に感謝して、残りの人生を過ごしたい。




 6/2(金)から6/3(土)にかけて大雨が各地で降り続き、中部地方や関東で大きな水害となった。こちら千葉市でも緊急避難情報が出て、がけ崩れの可能性がある地域などでは避難した人もいたようだ。被災した方々には、お見舞い申し上げたい。

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