文化逍遥。

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白幡神社

2022年11月10日 | 日記・エッセイ・コラム
 11/8(火)午後、気温21度ほど。自転車で街並みを眺めながら、ゆっくり走るポタリングへ。



 写真は、千葉市新宿にある白幡(しらはた)神社。石橋山の合戦で敗れ房総半島南部に逃れていた源頼朝が、再起を期して1180年に房総半島を北上する際、ここにあった稲荷社に立ち寄り源氏の白幡を奉納したという言い伝えにより、いつしか地元では「白幡神社」と呼ばれるようになったという。この時奉納されたのは、おそらく「旗」というよりも「吹き流し」のようなものだったと思われる。


 わたしも知らなかったが、第二次大戦の戦災後、ここに社を再建した際に古墳時代の鉄剣が出土したという。そのため、ここはまた「白幡古墳」として遺跡になっている。

 千葉では多くの貝塚や古墳が存在するが、今では神社になっているところが他にもある。古代の人々の祈りの場が、あるいは現在の神社などとして伝わっているのかもしれない。信仰心など持たないわたしだが、遺跡の保存すべき場を、安寧を祈る場として保存してゆくのは良いように思う。乱開発の犠牲になり消失してしまった貝塚なども多いので、侵されざるべき聖域として遺跡を破壊から守るのも一つの方法ではないだろうか。

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