何故かはわからないが、テレキャスター・シンラインに関する記事の閲覧数が非常に多い。それだけ、人気のあるギターということなのだろうか。というわけで、それに関する今をまとめてみた。
2018年暮れに買ったフェンダージャパンの中古テレキャスター・シンライン。ほぼ未使用でイシバシ楽器で85000円ほどだったが、自分で改造して今に至っている。
当初は、リア(ブリッジ側)ピックアップに、ダンカンのSTK-2という縦にコイルがスタックになっているハムバッカーをつけていた。その後、リアのピックアップを外してフロント側のリンディ・フレーリンP90 のみで使っていた時期もあったが、今はディマジオのDP173をつけてある。ダンカンのSTK-2は、ノイズはある程度キャンセルするが、音質的にどっちつかず。元々付いていたフェンダーのリアPUは、というと、これは換装時に断線してしまった。なので、適当なものを選んで購入したのだが、これが思った以上に良かった。テレキャスターのリアらしいハイトーンよりも落ち着いた音で、個人的には好みの音質だ。ブリッジも、一時6連のものにしていたが、今はオリジナルの3連に戻してある。6連の方が細かいオクターブ調整が出来るのでピッチは当然正確になるが、両方使ってみた感じでは、3連の方が音抜けは良い気がする。ブリッジだけで3万円程もするパーツも売られているが、そこにこだわる人の気持ちが分かるような気もする。切替スイッチはフェンダー純正の3連、コンデンサーはP90 向きの0.033㎌オイルコンデンサーに換装。音質は、ギブソンのES335などに近いエアー感があり、全体に暖かみのあるセミアコサウンドになっている。ただピックアップの構造上、多少ノイズを拾いやすいことが欠点といえばいえる。それさえ気にしなければ、安い買い物だったと感じている。
こちらは、買ったときの状態(詳しくはこちら)。ピックアップは、フェンダーのものが3個ついていた。標準的なテレキャスターのフロントにハムバッカーを付け加えた感じ。材はアッシュで、トップ側を裏からくり抜く様な感じで削り出し、バックを貼ってある。2000年頃にダイナ楽器で製造された個体らしい。PUの取り付け穴は、俗に「弁当箱」と言っているが、大きな空洞(キャビティ―)になっている。なので、全てのピックアップやピックガードを外した後、適当な場所にP90を換装し、薄いアクリル板を自分で切りガードを作って両面テープで貼った。
2019年12月のライブでの写真。この時は、フロントのリンディ・フレーリンP90だけ付いている状態で演奏した。切り替えスイッチを使わない分音の抜けが良くなる。意外と知られていないが、スウィッチによる音質の劣化、あるいはガリが出るなどのトラブルも少なくない。もっとも、ピックアップ自体のトラブルが無いこともない。極端な話、演奏中にピックアップの断線に見舞われる可能性もゼロではない。そんな時、複数ピックアップが付いていれば切り替えて助かることもあるわけだ。まあ、電気楽器全体の宿命とも言えるトラブルにプレーヤーは常に留意しておく必要がある、と言うことになる。大きなステージをこなすレベルの演奏家は、スウィッチ系統のメンテナンスを欠かさないものだ。
2018年暮れに買ったフェンダージャパンの中古テレキャスター・シンライン。ほぼ未使用でイシバシ楽器で85000円ほどだったが、自分で改造して今に至っている。
当初は、リア(ブリッジ側)ピックアップに、ダンカンのSTK-2という縦にコイルがスタックになっているハムバッカーをつけていた。その後、リアのピックアップを外してフロント側のリンディ・フレーリンP90 のみで使っていた時期もあったが、今はディマジオのDP173をつけてある。ダンカンのSTK-2は、ノイズはある程度キャンセルするが、音質的にどっちつかず。元々付いていたフェンダーのリアPUは、というと、これは換装時に断線してしまった。なので、適当なものを選んで購入したのだが、これが思った以上に良かった。テレキャスターのリアらしいハイトーンよりも落ち着いた音で、個人的には好みの音質だ。ブリッジも、一時6連のものにしていたが、今はオリジナルの3連に戻してある。6連の方が細かいオクターブ調整が出来るのでピッチは当然正確になるが、両方使ってみた感じでは、3連の方が音抜けは良い気がする。ブリッジだけで3万円程もするパーツも売られているが、そこにこだわる人の気持ちが分かるような気もする。切替スイッチはフェンダー純正の3連、コンデンサーはP90 向きの0.033㎌オイルコンデンサーに換装。音質は、ギブソンのES335などに近いエアー感があり、全体に暖かみのあるセミアコサウンドになっている。ただピックアップの構造上、多少ノイズを拾いやすいことが欠点といえばいえる。それさえ気にしなければ、安い買い物だったと感じている。
こちらは、買ったときの状態(詳しくはこちら)。ピックアップは、フェンダーのものが3個ついていた。標準的なテレキャスターのフロントにハムバッカーを付け加えた感じ。材はアッシュで、トップ側を裏からくり抜く様な感じで削り出し、バックを貼ってある。2000年頃にダイナ楽器で製造された個体らしい。PUの取り付け穴は、俗に「弁当箱」と言っているが、大きな空洞(キャビティ―)になっている。なので、全てのピックアップやピックガードを外した後、適当な場所にP90を換装し、薄いアクリル板を自分で切りガードを作って両面テープで貼った。
2019年12月のライブでの写真。この時は、フロントのリンディ・フレーリンP90だけ付いている状態で演奏した。切り替えスイッチを使わない分音の抜けが良くなる。意外と知られていないが、スウィッチによる音質の劣化、あるいはガリが出るなどのトラブルも少なくない。もっとも、ピックアップ自体のトラブルが無いこともない。極端な話、演奏中にピックアップの断線に見舞われる可能性もゼロではない。そんな時、複数ピックアップが付いていれば切り替えて助かることもあるわけだ。まあ、電気楽器全体の宿命とも言えるトラブルにプレーヤーは常に留意しておく必要がある、と言うことになる。大きなステージをこなすレベルの演奏家は、スウィッチ系統のメンテナンスを欠かさないものだ。