King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『エイリアンコヴェナント』鑑賞

2017年10月05日 11時09分24秒 | 映画
前回、予告編で見たリドリースコットのエイリアンという
ことでたのしみにしていた『エイリアンコヴェナント』を
見てきました。

エイリアンはシリーズで続いていてリプリーに転移させて
よいよエイリアンが地球に到達するというところでこの
シリーズは完結されたようで、『プロメテウス』がつくられ
人類が最初にエイリアンと接触するところが作られるように
なったのですが、これはその続編かというと行方不明の
宇宙船とショー博士というのは同じなのですが、生き残った
アンドロイドとつながりがあるものの続編的なイメージの
つながりがないのです。

地球を狙った巨人種のエイリアン攻撃は博士たちの活躍で
そしされ逆に巨人種の星に旅立ったはずで、その星での
巨人種との戦いがあるのかと思えば最初のシーンはどこか
解らない星でのアンドロイドとその創造者の会話のシーンから
始まり、このシリーズでのアンドロイドは警句と同じで
とにかく危険の元なのです。

そして続編では初期版は欠陥品で続編ではより改良され
今度はよい方になっていてリプリーを助けるという展開
なのですが、今回もそういう展開なのです。

ただ、続き方としてはやはり地球に送り込むために
エイリアンが作られてしまうという方向がやはり
テーマとなり、リプリーが宇宙での労働者という設定で
運搬船の乗組員なのに対して今回のコブェナント号は
宇宙移住船で、オリガエ6を目指してハイパー睡眠中
の移動中、事故で目が覚めてしまうのですが、その時に
船長やクルーの何人かが死に宇宙船を修理するのですが、
その時に不思議な信号を受信するという展開です。

CMや予告編では地球に住めなくなって移住した人々を
襲うエイリアンということで紹介されますが、ここで
どの程度人類が宇宙に行き来しどの程度の科学力に
なったのかが疑問にあがります。

宇宙移住船ということなので、地球がもはや住め
なくなったかより行き来しやすくなったために
出てきたと思われますが、まずおかしい点が宇宙船
が無重力じゃない点です。

また、船内で起きているアンドロイドは人造とはいえ
生命体なはずでそれならば機械でない以上エネルギーの
補給と睡眠が必要でない理由もなくてはならないはずで、
機械化人間なのか全くの違う生命体なのかの説明がない
のです。

最初のシリーズでは牛乳のような体液と素早く正確な
動作など機械化されたような身体能力などが説明され
ていました。

今回の場合、やはり改良型と初期型というテーマがあり、
創造することを禁じられたという哲学的な思想背景など
もでてきます。つまり人工知能的な部分もテーマになって
来ています。

題名のコヴェナントという宇宙船の意味もすべて解決して
またハイパー睡眠に入る時にああそういうことだったのかと
思うような仕組みになっており、なにかとエイリアンシリーズ
のお約束を踏襲するような作りで、働く機械と、エアシューター
でのエイリアン放出というお決まりのシーンがあります。

いつも感じるのは、SFでは定番のジャンプというワープ航法
がでてきますが、宇宙船の中の重力という基本的な重力まで
操るエネルギー科学があることと空間を飛び越えるまでの
科学力に必要なエネルギーを操る力なわりに船内の機械は
いまだ21世紀のままなのです。

エイリアンに対する武器もいつも自動小銃くらいで進歩がなく
ストリーとしての新しさがまるでないのです。

一度受けたからずっと繰り返しやっているという頑固さが
一人の監督の持ちネタで定番ということなのでしょう。

だからかどうか今月リドリースコットのブレードランナー
がまた発表されます。なんとハリソンフォードもそのまま
出てくるという同じネタにこだわる姿勢です。

そして今回唯一の変化として、エイリアンが鳴き声を上げる
ことと音に反応するということです。

音により調教も可能という感じで、武器としての生命兵器
ということだとかなりの恐怖を感じます。

もともとこの恐怖感こそがこのシリーズの根源で止められない
強大な異星人に対して人類のなせる技はというテーマもあり、
団結と犠牲という行動が見られるのですが、一対一で対峙する
シーンが今回は多く、すると死亡フラッグが際立ち、あ、これ
はやられちゃうとわかっちゃうのです。

副官の女性にリプリーほどのヒーロー感がなく、ティーと
呼ばれる飛行士にいくらか存在感があっただけでした。

それなのにこの続編はもうすでに制作が決まっているのだとか
それまで監督の健康が保たれるのかが気になります。かなりの
高齢なので。
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あなたの衝動の補完組織

2017年10月05日 10時06分39秒 | 珈琲
世のお父さんは、少なからず自分のお気に入り
の店を持っているものです。

農業とか食の提供というのは何かと手間がかかります。

世のお父さんのほとんどはサラリーマンとして
会社員という組織に属す労働者で、法律で管理された
労働時間内で働き、賃金を得ているわけです。

しかし、農業就労者やサービスを提供する自営業者の
ほとんどは常に作物やサービス受給者のことを考え、
労働とは言えないような見守るとか気を使い続ける
ことが必要で、時給いくらで測れない労働を強いられ
ます。

食などもその側面があり、コメや麦などの穀類は
実がなれば刈って終わりということでなく、刈り取っても
おいしく食べるには水分量とか面倒な管理が必要です。

食の材料にはとかくそのような手間がかかり、時には
自然の力と、微生物の力を借りて食物へと変化させる
ため、ふとこの季節あれが食べたいとなってもすぐには
用意できないこともあります。

例えば、今の時期の満月にはお月見ということで
団子が食べたいとなってもおいしい団子をつくるには
おいしい餡が必須で、それは何日も用意に必要になり
ふと食べたいとなってもお店で買うしかなくなります。

料理にはとかく下ごしらえや食材の用意に手間がかかり、
何日も前から発酵させたり、カビをつけたりという
手間を必要とするものがあり、すぐあの料理が食べたい
となっても実際に作って食べるまでにその気分でなくなって
しまうこともあります。

そんなこともあり、その食材の用意をあらかじめして
販売していることもあります。

そもそも今あの料理やあの味が食べたいとなったときに
その補完を果たしてくれるのが、お菓子屋さんや
飲食店での提供ですが、自分で作るしかないとか
かつてのあの店の味というプロでもなかなか提供できない
老舗の味というのもあり、そこに潜む問題点も
見えてきます。

私が懸念するのは、秩父ではやっている店の売りは
なんなのかということです。

最近はどの町でも街並みというのが、全国展開の
お店とファミレスやコンビニといったありきたりな
風景になっており、確実に失われてしまったものに
なっています。

今あの味が食べたいという補完組織のそういう店舗群の
はずが行列ができてすぐ食べられないとなると何か
目的が損なわれている感じです。

都内の有名寿司屋とか海辺の寿司屋と仕事内容が
違うようにそれぞれ提供しているサービスと質に
どれだけ味という裏付けがあるかそもそものツボ
は何なのかというのを最近痛烈に感じます。

私はどうしてもそのツボを押さえて手間暇を惜しまぬ
変わらぬ姿勢があるかないかで味につながっている
店、もしくは味に表れているところが肝要だと常々
思います。

派手さのない老舗が好きだったり、京の独特の食に
興味があったりするのもそのためです。

そんな考えと日々季節を感じながら走ることが
当店の基本です。

そして驚きの味を時には生み出すこともできます。

結構珈琲豆を見た目で判断している人も多く、ただ
大きく均等に同じ焼き色で膨らんでいる豆が新鮮で
おいしいと思っている方が多く、誤ったコメントも
いただきます。

例えば、豆が濡れたように光っていたりすると古い豆
と思う人もいるようです。

これは焼の深さや熱の伝わり方とか夏場の豆に
よくあらわれることですが、焼いた直後でも
脂分が出て光ったり濡れたように見えたりします。

さらにお湯を挿して膨らまないという苦情を頂く
こともありますが、ブレンドにより一、二週間
寝かせたり熱の加え方でとにかく膨らませること
だけでないじっくりハゼの調整までして出す味と
香りがあったりします。

つまりは狙った豆の味ということですが、お客様に
より期待しているものが違うこともあるということで
当店では味と手間と季節感に合うものの提供であると
いうことを訴えて納得いただくしかありません。

そんな中お客様にお届けする新発見やこんな豆も
ありますという成果もあるわけで今回の『秋麗』にも
詰まっています。
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