2月になると最初の雪に降り込められて閉じ籠るイメージでしたが、実は春節やら連休やらとやたら忙しく騒がしい月で株も上がっていたり商社から売り切っておきたいという安売り情報も引きも切らずハチャメチャに忙しいのです。
そして節分を過ぎると春のように暖かい日も現れます。
そんななかで聞いた小澤征爾氏の訃報。もう10年も前にガンで死期が近いという話はきいていましたが、明るい本人の様子や密着のドキュメンタリーなど元気な様を見た記憶しかなかったので突然現実を突きつけられたかのような感じでした。
新聞にはテレビと違いまったくジャンルの違う有名人からの訃報によせてという手記が載りました。村上春樹氏のものです。
テレビで多くの音楽関係者のインタビューを見ていましたが、師と仰ぐ人や世界の宝を失ったと嘆く声は同じでしたが、村上春樹氏の寄講はジャンルも年代も違うもののトップ同士の交流があった様子とか街角でのマエストロの様子とか人柄を感じさせるエピソードなど味わい深いものでした。
一般の人としては彼の何がどんなにすごいのかということを知りたいと思うのでしょうがテレビのインタビューがそれを埋めようと多くの有名人やらオーケストラでの共演者などにカメラを向けたのに対し、作家の見た彼の姿は私たちに深い味わいを刻むのでした。
私はこの一連の報道を目にしてかつて見たドキュメンタリーや日経の履歴書の記述を思い出していました。彼の語る世界的音楽家に至る話はヒッピーのようにヨーロッパにでかけてついでに受けたコンテストで日本人で初めて優勝。天才の目に止まりその変人ぶりに悩まされた話と自分の師のサイトウキネンオーケストラの話と松本の話とが印象に残っています。
するとなぜか今季限りしまってしまうスキー場のことが思いやられ中でも赤沢スキー場とか苗場に行くときよく目にした村営のスキー場もなくなると聞き一度滑っておくべきかなどと思えてきます。同じくマウントジーンズも今季限りといいます。インバウンドでばか高い昼食の店に行列ができたり、SNSで有名になった観光地をよく耳にしますが村のスキー場など誰にも気づかれぬまま廃墟になっていくのです。今季限りと聞くと行ってみようと思うものの残された時間と資金で考えるとやはり行かずいつものスキー場に行くんだろうなあと思います。