昨日は天候の悪いなかご来店いただきありがとうございました。午前中と1時半までにお越しいただいた皆様にはバスケット市民リーグ参加で不在となり、ご迷惑をお掛け致しました。また、水曜から3月1日は店主スキーに出掛けお休みとなります。2日は11時半までの営業。3日は午後から営業となります。よろしくお願い致します。
昨日の雪も寝る頃には雨になって朝起きると昨日積もっていた雪もすっかり溶けていました。
最初にこの題のコラムを見つけたのは日経新聞の文化欄でした。そのエッセイが気に入り、2月の季節のブレンドの名前にしたこともありました。しかし、2月前半ではまだ時期尚早であり、二回に分けて冬の終わりにをだしたこともあります。
昨日見た映像の世紀では石油の100年ということでした。イギリスの100年も素晴らしくテーマをひとつにして映像を集めるとこうも浮かび上がってくるものなのかという感じがします。
このシリーズで過去にも同じ映像が使われることは何度もあるのです。石油の回は前にもありました。プーチンのガス戦略50年というまとめもありました。そういうくくりで見ていくと時代のあやなすものも顕になる感じです。ただ恣意的使われたら誤った刷り込みも可能だという危険も感じます。今回石油の100年では私がずっと疑問に感じてきたなぜ日本は国力の差があり地理的にも困難な戦いをすることになったのか。そして世界で最初で最後の核攻撃を受けるという終末を招いたのか。ずっと謎でした。学校の教育では満州国を建国して、さらに本体の方もほしくなり日中戦争になり、世界世論と対立。国連脱退、アメリカに奇襲して戦争に突入。というものでした。なぜという疑問に教師は日本は神由来の天皇陛下をいただくありがたい国で、列強の欧米の植民地となるアジア各国を解放し大東亜共栄圏を創出するというものでした。神の国の日本にはいざとなれば神風が吹き守ってもらえるなどというものでした。
そんな子供だましを当時の大人たちは真剣に信じて天皇万歳といって死んでいったのでしょうか。なぜ、勝てもしないアメリカに戦争を仕掛けたのかずっと謎でした。しかし、映像の世紀の石油をテーマとして見ていくといとも簡単に謎が解けます。ABCD包囲網というのは習いますが、日本は東南アジアの油田を確保はするものの何故かシーラインを確保せず、無謀な戦端拡大を続けるのです。インパール作戦とかいざとなれば神風とか国民の命が如何に軽く扱われたか今の感覚からは想像もできないものです。しかし、事石油に限ってみていくと真珠湾攻撃で第二波を行わなかったという本来の目的の補給基地能力の壊滅を果たさなかったのが一番の失敗で言い訳が下衆の戦いであるから日本は取らなかったというのが明らかになります。戦後失敗は旗艦エンタープライズが入港しておらず叩けなかった。それが最大の敗因であり失敗と聞かされてきました。日本の旗艦大和は世界最強の不沈艦で世界最大の46センチ砲を持ち相手の射程外から攻撃できるというものでした。それならなぜ沈んでしまったかと思いますが、それについて日本は資源封鎖で物資がなく、主砲も打つことなく沈んだと聞かされてきました。私の少年時代は大和のプラモデルが売ってました。戦後生まれの少年の心にも強く影響を及ぼし、後に宇宙戦艦ヤマトや沈黙の艦隊などにヤマトは登場するのです。
近年、武蔵の引き上げやらドキュメントでなぜ大和は沈んだかは明らかになって、世は戦艦同士が打ち合う時代でなく空母の時代で魚雷を積んだ飛行機により沈んだというのが明らかになっています。残るはなぜ無謀なアメリカへの戦争をしたかですが、やはり石油から見ていくと明らかです。後、軍部の暴走を許した官民統制が十分でなかったことが最大の鍵ですが、これなど226事件515事件という軍事クーデターを適切に処理してこなかったから第二次大戦も起きてしまったということがわかります。226事件など日経新聞履歴書で柳家小さんの証言など生々しい声を聞け、この日経の文化欄は折々に影響を受けてきました。そんなこともあり私もこの時期冬の終わりを語りたいと思いました。2月なのに20度を越える日が現れたり、少雪で各スキー場が苦しんでいたり、景気拡大にインバウンドに頼ったりと冬の姿が歪むなか、また、寒さが戻り土曜日には当店にもジョウビタキの姿が見られました。冬の渡り鳥ですが、姿を見るようになったのは当店が相生に引っ越ししてからです。熊木ではヤマガラとかトンビとか色々見られましたが季節的な変化を感じるのは今の方が強いかもしれません。
この冬の終わりを語るとはまさにニカラグアやエスプレッソレディと同じで広く世の中に目を開くことであり冬にニカラグアやエスプレッソレディのようにエッジが効いて冬になると身近に迫るような山の景色そのもののような気がします。そして冬に感じたあの味の深まりも冬の終わりを語るのに欠かせません。