ヨーロッパの刑事ドラマというのがどれも主人公が問題があったりスッキリと事件解決して正義が守られるというものより捜査は後手後手で近代ネット捜査や情報器機、科学的捜査で犯人を追い詰めるわけでもなく次々に人は死んでいき事件はどんどん大きくなるのです。それなのに捜査員は数人でFBIのような広域捜査機関も出てきません。刑事ヴァランダーもおっさんで2型糖尿病で犯人は止められず次々に人が死にます。そんななかに一人見た顔の俳優がいます。見た目も若くてかっこいいのにずっと小僧扱いです。名前を見てナイトマネージャーの人でした。アメリカではロキシリーズで人気です。しばらくこのイライラする刑事ドラマに付き合わなくてはならないようです。
Silk3シーズンはマーサコステロに少し鼻につくような違和感が湧きしばらく見てなかったのですが、最後まで見たらなにか悲しいものを見せられたような寂しい感じがしました。というのは仕事一筋脇目も降らずに事件を解決するマーサという感じですが、酒とタバコを常に手放さず同僚と一夜の関係で身ごもったり、それが容疑者に暴行され流産したりと蹂躙されてもsilkになり法廷に出ていく肉食系な活躍なのですが、なんか引かれるところも一体感を抱くことも段々できなくなり仕草も容姿も魅力を感じなくなっていくなか、最後の裁判では容疑者のために奮闘するも負けて事務所ないでも所長選挙で訴追側しか扱わないという方針になってしまいまったく居所を失い橋から川を眺めるという黄昏シーンのあと探しに来た同僚の前から道を跨いで反対側にいたマーサはバスが通過したあとその姿がなくなり終わってしまったのです。最後のシーンはなにを意味するのかもう打ちきりでバッサリ終わりにしては何か唐突過ぎているような、ネットでも打ちきりで検索している人が多いらしく検索履歴候補に出てきます。最後思ったほど人気にならなかったので抹殺されたかのような結末に唖然としつつ鑑賞後次はもっとスッキリスカッとした気分にさせてくれるものをと思ったのですがボッシュの新シーズンが面白かったけど一話ずつの小出しだしと思って見つけたのが、wolf like meです。最初は恋愛ものかと思ったらジャンルにはファンタジーとあり、ストーリーはハチャメチャな感じで太った主人公が風変わりな出会いから恋と人生が再生するというような感じかと思うもなんでなにも取り柄もなく魅力にも乏しい太った中年が新しい恋を得るのが見たい物語なのか初回おもったのですが、最初の出会いが車の衝突という突拍子もないものでさらにデートの最中逃げ出してしまうというこりゃダメだろうという展開で秘密が明かされる三回目ぐらいにはそんな馬鹿なという感じがこの先はという気持ちが上回りあっという間に最後まで見てしまいました。犯人を追うとか銃による打ち合いとか人が殺し会うとか犯人を探すという物語でないものでも人を引き付けることができるんだというものですが、新たなメッセージとか人生に希望がわくとかではないですね。今戦争とコロナですからそんな気分にさせてもらいたいのですが引きこりビデオを見る日々で心を晴らすものもないのです。それでも庭に目をやれば好きな花がたくさんさいており、これからばらも咲くでしょう。夜のランニングではあちこちで藤やアカシヤなどの香りがしてその都度励まされるような頭に刺激が走ります。そうしてこれから梅雨時の体験が思い出されるのです。それは伝承館の定家カズラの香りです。この香りに癒された話は何度も書いていますが、これは日々飲む珈琲の癒しにも通じる心地よさです。そんなこともありなんと我が家にも定家カズラが植えられたのです。もう我が家のは花が咲いています。