第五回「尼将軍・政子」
【あらすじ】
二代執権・北条義時は、一門の権力を盤石にするため、
重臣・和田義盛の追い落としを図ります。
さらに、三代将軍・源実朝(さねとも)が
頼家の子・公暁(くぎょう)に暗殺されます。
鎌倉の混乱を察知した後鳥羽上皇は、承久3年(1221)、
北条追討の院宣(いんぜん)を発します。
対する政子は鎌倉の御家人を集め、涙ながらに団結を訴えました。
政子の演説に奮い立った御家人たちは朝廷軍に圧勝し、
ここに執権政治が確立します。
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続・内ゲバ編。
畠山重忠:だまし討ちされる
北条時政:娘と息子に追放される
和田義盛:蜂起して滅亡
源実朝:甥の公暁に殺される
公暁:三浦に裏切られて殺される
キャラ立ちしておらず、好きも嫌いもなかった義時だが、
感じ悪ーい!!
権力を握っておかしくなっていること、
十郎に指摘されて、彼の目を潰してしまう。
総集編だから、この後の事情はよくわからないのだが、
琵琶法師になって現れた十郎に、
「わしだ、義時だ!」
と懐かしげに(?)言うとこ、
「頭おかしいんじゃないの??」って思った。
両目潰しておいて、良心の呵責がないのか。
恨まれているとも思わないのか。
気持ち悪かった……。
公暁、悲しいね。
自分がいるのに、
「将軍の跡継ぎがいないから、京から将軍を迎えます。
お前は出家しろ」
って北条が言うの、完全に自分たちの都合だもん。
原作は永井先生なので、実朝暗殺の黒幕はやはり三浦。
公暁をそそのかして実朝を殺させ、
同時に義時も殺させようとするも、
義時の殺害がかなわなかったので急遽、
公暁を口封じのために殺してしまうことに。
このときの駒若の苦しみが、
『執念の家譜』につながっていくのね。
承久の乱の際、真っ先に義村が政子に賛同して声を上げるの、
「お前、よくものうのうと……」
という感じがある。
承久の乱には勝利したものの、
「私にはもう誰もいない」
と泣く政子。
無常をうたう平家物語の語りともあいまって
バッドエンドの雰囲気。
しかし義時は、平家の運命を自分に重ね合わせはしない。
最後まで大部分の人の顔が覚えられなかった……。
時房も、ちょこちょこ出てきていたんだと思うけど、
「この場面でこのポジションってことは、これは時房?」
くらいの認識。
【その他いろいろ】
・和田義盛が端正すぎる。
・小夜菊、何のために出てきたの??
(後で調べたら、どうやら亀菊ポジションのキャラだったらしい)
・「父上、名越の邸なんかに何しに行ったの??」
と全然気づいてない泰時、可愛い。
(義時、妻に酷似した女に即刻手をつけていた)