金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
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大河ドラマ「真田丸」#50

2017-11-04 21:30:00 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#50

ついに最終回。
キャラも立って、ギャグとシリアスのバランスもよく
50話、あきることなく楽しませてもらった。
リアルタイムで見ればよかった~!

最終回の今回は、あれこれ処理して
片をつけなければならないことが多かったせいか、
思ったより盛り上がりはなく、
「頑張ってまとめたな~」
という印象のほうが強いんだけども、
ラストに総集編のごとくこれまでのシーンを流すの、
過ぎた年月を思わせて良い演出だった。
幸村は秀吉のもとでもスタッフとしてうまくやっていたし、
昌幸パパとちがって
「乱世でしか生きられない男」
ではないと思うけども、パパが死んでからの幸村は、
パパになろうとしていたところがあって、
戦国武将として死んでいったんだな。
幸村も茶々も秀頼も、その死は描かれない。
死のシーンは絶対に盛り上がるという保証がついているようなものだから
それをあえて回避したのは、わりと好印象。
しかし、
「真田家が治めた松代藩から、
徳川幕府崩壊のきっかけをつくる佐久間象山が出た」
で終わったのは、ちょっと無理やりすぎるよ……。

料理人のじいさん、やっぱりスパイだった。
幸村に露顕したことがわかり、
秀吉への恨みを述べて自害をはかるが……
料理用の串で死ねるの???
怪我して終わりでしょ……。
そう思ってたら、やっぱり死んでいなくて、
秀頼に嘘を吹き込んで動揺させ、城に火をつける役回り。
このためだけに登場して動かされたキャラクターだというのが明らかで、
個人的にこういうのはあんまり好きじゃない。

その他いろいろ。

・正信と相部屋とか、ほんと気が休まらないよね。
 腹黒くて怖いのもあるが、老人だから
 「ぽっくり逝ってしまうんじゃないか」
 という怖さもある……

・勝手な行動をした信政は、兄にフォローされるも
 反抗的な態度を取ったまま。
 結局、この兄弟の間の不安要素は残されたまま。
 後々のお家騒動につながる模様。

・字幕付きで見ると、真田十勇士が出てるのがわかる。
 これ、番宣用のキャラが本編に登場、という趣向だったのね。

・ピンチに駆けつけた秀忠に「遅い!!」と怒る家康はツンデレ。
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大河ドラマ「真田丸」#49

2017-11-03 21:00:00 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#49

豊臣方は三手に別れ、徳川勢を迎え撃つ。
居眠りが多くなり、すっかり歳をとった本多正信だが
腹黒さは健在。
後藤又兵衛に調略をしかけ、失敗したら
又兵衛内通の噂を豊臣方に流すのだった。
家康は幸村にも、調略を仕掛けようと信尹を派遣するが、
信尹は家康からの文は読まなくてよいといい、
「生きたいように生きればよい」
と言い残して去る。
叔父さんと一緒にやってきた信之が、
「今度もまた俺はお前を助けてみせる、だから死ぬな」
と弟をかき口説く姿に涙……。
でも、幸村がほのめかしたように、
また九度山でのように
十数年も生きがいを奪われて生きるのは嫌だよね。

これまでの感謝を述べる木村に、
「そういうことすると、どちらかが死ぬんだよ」
と死亡フラグに言及した又兵衛は、幸村に
「噂は気にせず、焦らないように」と言われていたのに
やっぱり焦ってしまい、討ち死に。
その知らせに毛利が「あのバカ!!」って言ったの、
仲間意識がにじみ出ていて切ない。
そして、木村も長宗我部も討ち死に。
結果はわかっていても、味方サイドがこうも
立て続けに死んでいくとつらい。

千姫を逃がす役目を幸村から与えられたきりは、
ようやく彼と結ばれることに。
「遅い!!」
「せめて十年前だったら、私がいちばんきれいだったのに!」
と罵るのが、彼女らしい。
前半は本当に鬱陶しかった彼女だけども、
まったく自分に振り向いてくれない男を
追っかけ続けた根性は見事だよ……。
ちゃんと彼の役に立っていたしね。

その他いろいろ。

・相変わらず嫁にたじたじな秀忠。
 江は、年下の夫を叱咤激励して
 支えてるつもりなんだろうけど、
 秀忠はそう受け取ってはいない感じ。
 嫁が登場するとにじみ出る「めんどくせ~」オーラ。
 家康に怒られてばかりだった秀忠も、
 父親に「恐ろしい男に育ったのう」と言わせるまでに。

・昌幸パパ&出浦さまが暗殺した室賀の身内が登場。
 過去の恨みから、信尹&信之を足止めした室賀を
 「黙れ小童!!」
 と一喝した信之。懐かしいセリフ……。

・毛利「大蔵卿のばばあ」発言にすかっとした。
 自分にだけ調略の声がかからなかったことに
 ぶつぶつ言ってるのも可愛い。

・「ずんだ」押しすぎる伊達家。
 陣中でまでずんだ作って食べてるの??
 伊達の兜のデザインが、一番かっこいいと思う。
 シンプルながらおしゃれ。
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大河ドラマ「真田丸」#48

2017-11-02 21:30:00 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#48

間者から家康に伝わることを念頭において、
幸村は家康の暗殺を企てる。
かつて利休の茶室のあった場所から、
「馬上筒」(ピストルだよね?)を掘り起こした幸村は、
家康の首を本気で狙う気なのだった。
大野兄弟の不仲で豊臣方の団結に暗雲が立ち込める中、
牢人たちに報いるために褒美の金を与えたことが
裏目に出る。
牢人たちは得た金で武器を買いに走り、
家康に戦の口実を与えてしまった。
幸村からの手紙を読んだ信之は、弟が死ぬ気だと察し、
彼を留めようと大阪へ向かう。

料理人のじいさんはやっぱり怪しい。
わざわざじいさんに身内の話を振って、
妻子が死んだことを話させる脚本が不自然なんだよなー。

その他いろいろ。

・佐助、きりにプロポーズするも間髪入れずにふられる

・徳川側との内通を幸村に暴かれ、
 「斬るがよい」→「ちと待て」、を繰り返す有楽斎。
 利休の例もあるし、茶人は信用できないね。

・千姫、なにか精神疾患があるの? と思える態度の不自然さだったが、
 豊臣家になじめないということを表しているだけだった模様。
 秀頼と仲良しの描写もないしね。

・信之の次男・信政の性格の悪さにびっくり。
 明らかに年下の大吉に
 「(お前も叔父も)一族などと思ったことはない」
 などと言って暴力をふるう始末。
 稲の子なのに。

・母にぴしりと言えるようになった大野治長だが、
 勝手なことをした弟をとがめたら闇討ちされるし、
 母もそれに一枚噛んでいそう。
 大野ファミリーでこの人だけはまともになったのが救い。
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大河ドラマ「真田丸」#47

2017-10-31 10:30:00 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#47

主人公を、知略に優れたヒーローとしたいなら、
どうしても「最終的に負けた」という史実と
つじつまを合わせるために、
足を引っ張るやつを設定しなきゃいけないのはわかる。
だから、大蔵卿局が
「政治的センスがなく、馬鹿なのに、
しゃしゃり出てくる声の大きいおばさん」
になっているのはストーリーの都合上仕方ないんだけども、
見ててストレスたまるよね……。

和睦のための使者として本多正信が出てこないようにするため、
幸村は茶々の妹である初を使者に立てるが、
大蔵卿局もついてきてしまう。
きりに「女狸」と評された阿茶局は、
大蔵卿局の牢人たちへの不信感を利用し、
大阪城を無力化する約束を取り付けてしまう。
幸村が使者として選んだ初だが、
大蔵がいなくても阿茶局には
対抗できなかったんじゃないかなあ……。
押しが弱すぎるよ。

和睦をしないと誓ったのに、砲弾に怯えて
その言を覆してしまった茶々は、
「茶々を叱ってください」
なんて言って幸村に寄り掛かる。
「命と人生がかかった局面で、女のセンチな弱音なんかに
付き合ってられねーんだよ!!」
って言いださない幸村の優等生ぶりよ。
はっ倒したい。

一方の江戸では、信之がお通に
膝枕&耳掃除してもらっていた場面に
稲とおこうが乗り込むという修羅場が展開。
そして、信之のお通との語らいの場が
「高学歴ハイスペック京女による風俗サービス」
だったことが判明。
家来にお金請求してたんだって。
京都弁の女は、やっぱり信用できないぜ。
稲が、おこうをきちんと立てているのが
とてもよい。
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大河ドラマ「真田丸」#46

2017-10-31 10:00:00 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#46

家康は、軍勢を3つに分け、一晩中ときの声を上げ続けて
豊臣方をおどすことに。
やらされる兵たちにとったら、これ、結構大変だよね……。
1チームが長い間声を出し続けることはできないうえ、
3チームしかない。
交代のスパンが短くなるから、
まとまった睡眠時間、取れないじゃん。

平野とともに大阪城へ兵糧を運ぼうとした信之は
稲に止められる。
自分だって一度くらいは無茶したいという信之を
稲が止められないと悟ったところで、
療養中の出浦さま登場。
最終手段の足止めが「ネバネバ」って……。
間抜けすぎるが、確かにこれは精神的なダメージでかい。
出ていこうという気もそがれるわ。

家康は信尹を呼び寄せて、幸村の調略を命じる。
大阪城へ入り込んだ信尹は、
信之のふたりの息子の行く末を案じる世間話をしたのみで、
帰るのだった。
信尹おじさんの出番も、もうないのかな。
身内の結束が固いことだけが、本当に救い。

有楽斎は徳川方に内通しており、
徳川の意を受けて和睦に持ち込もうとし、
大蔵卿局もそれに賛成する。
危機感を募らせた幸村は、秀頼に言った言葉を覆してでも
茶々を動かし、和睦を阻止しようとした。
家康が片桐をだまし、
茶々の居室を狙って砲弾を撃ち込んだところで
「次回へ続く」。

あれ、スパイは本当に有楽斎だったの??
絶対、料理人のおやじだと思ったのに。
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大河ドラマ「真田丸」#45

2017-10-29 10:30:00 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#45

毛利勝永にスパイの存在を指摘され、
幸村はあぶり出しを行う。
スパイは有楽斎――とみせかけて、
実は料理人のおっちゃん、というオチだよね?
相談の場をわざわざ調理場に設定した理由が
他にないし、料理人のおっちゃんに
名前がついていること自体があやしい。

一方、江戸の信之のもとには
平野と福島が訪れていた。
秀吉に可愛がられていた彼らは、
秀頼に味方する者がいないことに心を痛め、
ひそかに兵糧米を大阪方に送りたいというのだった。
稲には猛反対されるが、おこうは送れる量を調べるという。

血が騒ぐなあ! とばかりに大はしゃぎの家康。
百戦錬磨のじじいたちの見せ場、といった様相。
家康は上杉と直江を呼び出し、
以前たてついたことを持ち出してネチネチ。
こんなときにも動じない直江のクールさといったら。
この主従もたいへんかわいい。

幸村たちは前田を挑発し、開戦。
スナイパー毛利は、牢人衆の中では
クールポジションなんだろうか。
すっかりじいさんになってしまったのに
現役バリバリの弓取りといった感じの内記もすごい。
見事に徳川勢を撃退し、チーム感増量。
直江がにっこりしてるのに目を疑ったわ。
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大河ドラマ「真田丸」#44

2017-10-29 10:00:00 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#44

籠城するしかなくなってしまったため、
幸村は次の策として出城を築いて
徳川軍を迎え撃つことを考える。
牢人衆と力を合わせ、
大野や木村たち豊臣方の武将たちの信頼も得はじめるが、
大蔵卿局や有楽斎たちは決して牢人たちを信用しようとせず、
茶々もかたくな。
大野は秘密で出城を築くことを許可するが
有楽斎に見つかり、築城を妨害される。

のっぺりした容貌で愚鈍なオーラを放ちまくっている
秀忠だけど、本当に家康に怒られてばっかりでかわいそう。
圧倒的に経験値が足りないのだから、
戦のあれこれがわからなくても仕方ないよね。
よぼよぼだった家康が、久々の戦ではしゃいで
めちゃ元気になってるのを見て、
うんざりした顔しるのが笑えた。

秀頼も、聡明だという設定だけども、どうにも弱い。
力を持ちすぎた側近の大人たちに対抗できないのも、
経験値が低いから仕方ないよね。
この辺りは、どうしても天性のものや努力だけでは
まだカバーしきれないよ。

小野お通のもとへ通う信之は、
お通初登場のときから
「そなたといると何でも話したくなる」
って言ってるんだけど、これ、口説いてるんだよね?
女の勘はするどい、というやつなのか、
稲に気づかれた模様。
怖い……!

ラスト、幸村が出城に「真田丸」と名付け、
44話めにしてようやく伏線回収。
今回、オープニングテーマが最初になく、
最期になってたのはそのためだったのね。
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大河ドラマ「真田丸」#42-43

2017-10-28 22:00:00 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#42-43

42話めにして初めて、主人公がまともに
活躍するところを見たかもしれん……。

父の策をベースにして、外へ打って出るという自らの策を
軍議にかける幸村だが、
豊臣方は何を言っても結論を「籠城」におさめようとし、
牢人衆たち4人も、賛成したのは毛利のみ。
「話が大きすぎて理解できないから、
 自分の理解できる方法が最善だと思い込もうとする」
って、あるよね……。
良し悪しの判断ができないの。

個別に語らううち、長宗我部と明石は、
真田の策に乗らないようにと事前に大野修理から言われていたことが
発覚する。
織田有楽斎は牢人衆を頼りにしているふりをしているが
その実まったく信用しておらず、
最初から意見を採用する気もないのだった。
幸村は軍議の場で皆と話し合い、強硬に反対していた後藤や
豊臣方から幸村を抑え込む役を任されていた木村の意見を
覆すことに成功。
大野修理も味方につけ、秀頼も幸村の策を採用した。

有楽斎は本当に腹立たしかったな。
おだてておだてて、実はまったく話を聞く気がないんだもん。
他人の時間と労力をなんだと思ってるんだ。

それぞれの望みを明かし、必ず勝とうと共通の目的もでき、
牢人衆の間に少年漫画のようなチーム感が出てきた

……となったところで、また落とすんだもんなー。

茶々の鶴の一声で、また「籠城」に逆戻り。
真田以外信用できないので、城にとどめて
目を光らせていなければならないというのだった。
頼りにしていると言いながら、
幸村の策を決して受け入れようとしない茶々。
徒労感半端ない。
よいアイディアがあっても、
それを活かせる環境にないって絶望的だな。

自分が被る不利益よりも
「源次郎の好きにさせてやりたい」
「あれは14年、この時を待っていたのだ」
と言って弟が気兼ねすることを心配する
信之は本当に善人だな。
弟の方は、兄にかかる迷惑のこと、
一切気にしてないのに……。
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大河ドラマ「真田丸」#41

2017-10-28 21:30:00 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#41

相手を持ち上げて持ち上げて、実はバカにしている
織田有楽斎は本当に腹立たしいじじいであるよ。
有楽斎も大蔵卿局も、幸村の武将としての器量を
不明としているのは結構冷静だと思うけど。

秀頼に対面した幸村は、城に集まってきた牢人の
後藤又兵衛と毛利勝永に絡まれる。
特別扱いの幸村が気に入らないというのだった。
豊臣サイドは幸村を総大将とする予定だったが
後藤又兵衛たちの強硬な反対に逢い、
幸村・後藤・毛利・長宗我部・明石の五人が
牢人の代表者となって合議で決めることになる。

体調の思わしくない信之は、息子ふたりを
参陣させることに。
幸村に呼ばれて彼のもとへ行こうとした作兵衛の
動きを察知した信之は、
刀を抜いて作兵衛を留めようとする。
手のしびれによって刀を取り落としたのを
温情だと勘違いされてしまったのは、
いつものコメディパートね。

三成と大谷がいた御文庫に入って感慨無量の幸村。
「書類まったくないし、使ってないなら
 棚を片付ければいいのに……」
と思ってしまった。
部屋がない部屋がないっていってるのに、
空間の無駄遣いだよ!!
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大河ドラマ「真田丸」#40

2017-10-27 20:45:25 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#40

ふいに信繁のもとに現れた、元宇喜多家家臣の明石。
驚いたことに片桐且元まで来ていた。
方広寺の鐘の件で徳川側に翻弄された片桐は、
大蔵卿局憎さに嘘をついてしまい、
それによって徳川との内通を疑われて
暗殺の危険性も出てきたため、大阪城を離れたのだった。
そして、取次役だった彼がいなくなったことを
徳川側は手切れだとみなし、
徳川と豊臣の戦が始まろうとしているのだという。

みんなにいびられて馬鹿にされ、追い出されたのに、
豊臣のために参陣してくれと信繁に頼みに来た片桐は
本当にいい人であるよ。
でも力のない善人は馬鹿にされるのよね……。
片桐をかばう体で「そんな度胸も知恵もない」と
本人の前で片桐をこき下ろした茶々が
いちばんひどいと思った。
家が危機に陥っていることを理解できていないから、
家臣のヘイトをためるとまずい、ということも
わからないんだな。

力にはなれないと助力を拒んだ信繁だが、
きりに発破をかけられて参陣を決意する。
今まであれこれやってきたけど、
何も成し遂げてない、ということがここで効いてきた。
何の役にも立っていない、何のために生きてきたのか?
というところから、
生きてきた意義をこれから作ろう、という
きれいな流れ。
信繁は、兄の捨てた「幸」の字と、
息子にくじでひかせた「村」の字を組み合わせ、
「幸村」と名乗ることにする。

きりは相変わらず、ずけずけとものを言い、
ずうずうしいのだが、以前ほどムカつかないのは
こちらが慣れたのか、彼女が成長して
分をわきまえてきたからなのか。
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