金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

106:本田直之 『レバレッジ時間術』

2011-08-31 09:21:08 | 11 本の感想
本田直之『レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則』 (幻冬舎新書)
★★★☆☆

もらった本はこれで終わりか?
夏休み中の自己啓発本祭りはこれにて終了。
読んだ中では、この人の本がいちばんよかったな。

と書きつつ、なんだけど、この本はいまいちだった。
読みながらも集中できず、途中から流し読みになってしまった。
しかし、

・雑誌は全部読まない、必要な部分だけ読む
・人と会う予定を早めに入れる
・何かを学んだり調べたりするときに、
 過去問研究をして全体像を見渡し、
 必要なことを把握する
・不必要な部分に時間をかけない

このあたりはなるほどね、と思いました。
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105:本田直之 『なまけもののあなたがうまくいく57の法則』

2011-08-30 08:56:23 | 11 本の感想
本田直之『なまけもののあなたがうまくいく57の法則』(大和書房)
★★★★☆

これももらった本。
「始められない」
「続けられない」
「だらだらしてしまう」
というなまけものが物事を始め、続けるためには
工夫が必要であり、それが
「内部からの動機付けに
 外部からの強制力を組み合わせる」
という仕組み作りである、というのが著者の主張。
どっちかというと、前に読んだ
『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』
のほうがインパクトも強いし
実践できそうな内容が多かったのだけど、
これもおもしろかったです。
これは活用できそうだ、と思った工夫は
以下の三点。

・物事を継続したいときには人を巻き込む
・常習性のある浪費に手を出さない
・悪い習慣は2ステップでやめる
 自分にとって切実なデメリットを書き出す
 →誘惑のない環境に自分を追い込む

ソフトを売り払って以来、ゲームに時間を食われることは
なくなったのだけど、だらだらネットサーフィンによる
時間の浪費はまだ止められません。
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104:桜庭一樹 『荒野』

2011-08-29 09:12:12 | 11 本の感想
桜庭一樹『荒野』(文藝春秋)
★★★★☆

何人もの女性と関係を持つ恋愛小説家の父の側で
恋のために狂気をはらんでいく女たちを眺めながら
育ってきた荒野は、中学一年生になった。
父の再婚により、慕っていた家政婦さんは去り、
義理の母・蓉子さんと、その息子でクラスメイトの悠也と
一緒に暮らすことになる。
悠也とのぎこちない関係の中、父を取り巻いていた
「恋」のしっぽをようやくつかまえたが……

**********************************

恋と性と、少女の目から見た男女の愛憎の
なまなましさ。
昔の少女漫画のようだなと思ったら、
3部のうち2部はかつてライトノベルで出ていたらしい。
黒髪で巨乳で眼鏡……萌え要素満載の主人公が
いかにもそれっぽい。
そして主人公の好きな男の子が歳を重ねるごとに
だんだん少女マンガの王子様になっている
(性欲を感じさせないという点で)。
せっかくだから主人公ももっとドロドロすればいいのに!
と思うのだけど、まあ、お父さんだけで
おなかいっぱいかもね。

制服を着て、男子のからかいに涙ぐんだり、
両親の仲に胸を痛めたりする、
この年代特有のエピソードにときめく。
主人公と蓉子さんの関係もよかったな。
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103:ニコラ 『「世界の大発見」がわかる本』

2011-08-24 19:24:34 | 11 本の感想
ニコラ 『みんなが知りたい!「世界の大発見」がわかる本』(メイツ出版)
★★★☆☆

仕事の空き時間、仕事の作業をする気も起きず、
あんまりにもヒマなので、そこらへんに置いてあった
子ども用のものを読んだだけなのだけど、
結構おもしろかったので書いておく。
「世界の文明と遺跡」
「科学の力と思想」
「未知の世界と探検」
の三章に分けて、イラストと文章で
世界の「大発見」と言われる出来事やものを紹介。
「科学の力と思想」についてはすでにいろんな文章で
知ってしまったことなのであまり面白くなかったのだけど、
古代遺跡を主に扱った「世界の文明と遺跡」は
聞いたこともない内容があって楽しめた。

最後に紹介されていた「オーパーツ(※)」には夢がある!
と思ったが、後でウィキペディアを見てがっかりした。
 
※高い技術や知識など、それらが発見された場所や時代には
そぐわないと考えられる物品
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映画:『卒業』

2011-08-23 09:55:17 | 映画の感想
映画:『卒業』(マイク・ニコルズ監督)
★★★☆☆

優等生のベンジャミンは大学を卒業。
周囲の期待に反し、将来に対する不安と虚無感を
抱える彼は、両親の友人であるロビンソン夫人に誘惑され、
彼女と肉体関係を重ねてゆく。
ところが彼女の娘・エレンと出逢ったことで、
ベンジャミンの心は大きく変化することになる。

****************************************

主題歌とラストシーンが非常に有名な映画だけど、
内容はほとんど知りませんでした。
事前の知識がほとんどない状態で見たのですが……

な ん じゃ こ りゃ ~ !

こんなひどい話だとは……!
一途な男ぶってストーカー行為に及んだあげく、
他人の家庭と両親の友人関係を崩壊させ、
自分のケツも拭けないまま逃走する主人公に
ポカーン。。。
エレンはベンのどこがいいの?
この主人公、大学出てから働いてないよね?
親の金で引っ越してストーカーやってたんだよね?
この後、後ろ指差されながら社会の厳しさを思い知れ!!
……と呪いの言葉を投げかけたくなるくらいひどい。

この周りの見えない情熱みたいなのが
青春とか若さだと言いたいんだろうか。
もっと若いときに見るべき映画だったのかしら。

そんなこんなで罵りつつ、おもしろいところもあったので
★3つ。
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102:勝間和代 『勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド』

2011-08-22 09:17:49 | 11 本の感想
勝間和代『勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド』(ディスカバー携書)
★★★☆☆

これも元カツマーさん(推測)からもらった本。

「インディ」=「精神的にも、経済的にも周りに
依存しない、自立した生き方」
と定義した上で、「インディな女」の条件を

1 年収六百万以上を稼げること
2 自慢できるパートナーがいること
3 年をとるほど、すてきになっていくこと

としているんだけど、「年収六百万以上」、
パートナーの年収を「一千万以上」としている段階で
発狂しそうになる人、激怒する人がいそう!

女性で年収六百万というのも、仕事を最優先にすれば
それほど難しいことではないと思います。
もちろん職種によるけど。
「インディ」を推奨しているだけで、
「ウェンディ」を否定しているわけではないだろうから、
これを読んで「わたしにはできない!」と怒り出すのは
なんだかちょっと違う気がする。
自己啓発本って、概してそういうものじゃない?

「成長していない男性の場合は、やたらと過去の昔話、
特に自慢話が多くなると思います」
の部分でなんか大笑いしてしまった。
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101:乾ルカ 『六月の輝き』

2011-08-20 09:44:42 | 11 本の感想
乾ルカ『六月の輝き』 (集英社)
★★★☆☆

同じ日に生まれ、親しく付き合ってきた
幼馴染の美耶と美奈子。
優しく美しい心を持つ美耶が、
美奈子は好きだった。
しかし11歳の夏、怪我をした美奈子を救うために
美耶が発揮したある不思議な能力が、
二人の関係を大きくゆがめていくことになる。

***************************

雑誌で紹介されていたもので、
初めて読む作家さん。
紹介文から、もっとドロドロした内容を
想像していたのだけど、
描かれていることは美しく優しく、
なんだか肩透かしを食らわされた気分。
いや、とってもいい話なんだけどね。

娘を疎んじてしまう自分を責めながら、
娘から目を背け続けてしまう美耶の母親の描き方は
なかなかリアリティがあって、気分が沈んだ。
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映画:『シャーロック・ホームズ』

2011-08-19 09:24:58 | 映画の感想
映画:『シャーロック・ホームズ [DVD]』(ガイ・リッチー監督)
★★★★☆

1891年のロンドン。
不気味な儀式によって若い女性が殺害される事件が続き、
シャーロック・ホームズとワトソンは、
儀式の現場に踏み込み、殺人を阻止する。
犯人はブラックウッド卿。
逮捕されたブラックウッド卿は
魔術によって人々を恐怖に陥れ、
予言どおりに死刑の後で墓からよみがえる。
犯罪者のアイリーンに恋しているホームズは
彼女の持ち込んだ依頼を断ることができず、
ある男を捜すが、男はブラックウッド卿の
墓の中から見つかる。

****************************************

久しぶりに映画のDVD。
映画館で予告編を見て、おもしろそうだと思ったけれど
結局公開中には見にいけなかったのでした。
ワトソンとその婚約者の仲を邪魔する
変人で武闘派のダメ男、ホームズ。
そしてホームズを突き放しながらも
結局つきあってしまうワトソン
(ジュード・ロウがかっこいい)。
アイリーンは峰不二子ね。
原作を読んだのが小学生のときで、
しかもたいして思い入れもなかったので、
原作とまるで違う世界も単純に楽しめました。
モリアーティの存在もちらつき、続編が楽しみ。
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100:酒巻久 『朝イチでメールは読むな!』

2011-08-18 09:50:12 | 11 本の感想
酒巻久『仕事ができる人に変わる41の習慣 朝イチでメールは読むな!』 (朝日新書)
★★★☆☆

これももらった本。
著者はキャノン電子社長。
また『~するな!』系か……と読む前からうんざりしたんだけど、
新書界におけるこのブームは一段落したんだろうか?

企画を通すための交渉術とか上司・部下との接し方とか
会議運営とか、自営業の自分にはあんまり関係ないや~と
読み飛ばしてしまったところもあるのだけど、
企業に勤める中間管理職の男性には有用な内容なのでは?
社内の人間関係についての話は、
他ではあまり見かけない内容だったし。

「頭がクリアになっている朝はメール処理ではなく
創造的な仕事をする」
とか
「一に面談、二に電話、仕方がないから三にメール」
とか
「評価は上司の覚えで左右される」
というのは、経験からもよくわかる。
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99:和田裕美 『幸せをつかむ! 時間の使い方』

2011-08-18 09:46:43 | 11 本の感想
和田裕美『幸せをつかむ! 時間の使い方』(ダイヤモンド社)
★★★☆☆

これももらった本。
ビジネス系の雑誌でよく見る和田さん。
「成功者です!」「社長です!」という上から目線や
押しつけがましさのまるでない
柔らかい雰囲気の文章には好感が持てるのだけど、
わたしはこの手の本には、
要点をズバッ!と書いた明晰さを求めてしまうので
会話の羅列には少々うんざりしてしまいました。
この本がどうこう、というわけではなく、
個人的なニーズと一致しなかっただけ。
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