金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

映画:『マレフィセント』

2015-08-30 21:13:16 | 映画の感想
映画:『マレフィセント』(ロバート・ストロンバーグ監督)
★★☆☆☆

「眠れる森の美女」を新解釈した映画ということで
期待していたんだけど……まあ、とにかくつまらなかった。
最初の30分で「ハズレかなあ」と思い、その後、
マレフィセントが子ども時代のオーロラに
ツンデレ状態になってきたところから
「ちょっと面白くなってきた?」と思ったけれども、
その後はやっぱり面白くない。
「“真実の愛のキス”ってそっちかよ!」
と意外性を持たせたところはよかったし、
悪役には悪役の事情があったのだという試みも良いのだけど、
「従来とは違う描き方をする」ということが第一で、
他がおろそかになってしまっていたのだと思う。
オーロラの父のステファンなんか、いいとこなしのクズだし
(イケメンならまだしも、生活に疲れた感満載のオッサンだ)、
王子様なんか「原作にいるから一応出してみました」という感じで
登場理由がほとんど見当たらない。
新解釈しようという意気込みと、時間が短かったこと以外は
評価できないわ~……



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八ヶ岳

2015-08-23 19:57:42 | おでかけの記


今年の夏は八ヶ岳高原へ!



久しぶりのペンション。
敷地内にいろんな形・色のペンションが並んでいて、
どれを割り振られるか当日までわからなかったのだけど、
好みの建物でうれしい。



一軒家なので、ホテルと比べるとどことなくゆったり。
ベッドが堅くて寝心地悪かったけど、
一棟ずつ露天風呂はついているし、
周辺に他の人がいないというのが何より気楽。


テラスもあるよ。
ここでゆったり朝にお茶でもしたかったのだけど、
あいにく雨が続いてかなわず……。
着いたときには晴れていたのに、だんだん曇ってきて、
雨が降り出し、楽しみにしていた星空ウォッチングも
できなくて残念。

行ったのはお盆過ぎだけど、ペンションのある高原は
雨が降っていないときには空気が乾燥していて涼しめ、
雨が降ると寒い……
バスで下っていったところにある最寄駅とも
ずいぶん気候が違う印象。

ローカル線に乗っていった清里は、
お盆過ぎのせいか、それとも雨のせいか、人少な。
(以前、「人少な」と書いて校正で×にされたのだけど、
 これ、古語なんだな……)
霧で風景を楽しむことはできなかったし、
とにかく雨がひどくて残念。
そして、それとは関係なく、閉鎖された店が非常に多くて
リゾート地の凋落を感じるのであった……

ペンションのある場所は、別荘地でにぎわっていたし、
非常に快適でまた行きたいと思ったんだけどね。
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映画:『ボヴァリー夫人とパン屋』

2015-08-13 20:06:45 | 映画の感想
映画:『ボヴァリー夫人とパン屋』(アンヌ・フォンテーヌ監督)
★★★☆☆

【シネマトゥデイの内容紹介】

ノルマンディーにある故郷の村へと戻り、
父親が遺したパン屋を受け継いだマルタン(ファブリス・ルキーニ)。
ノルマンディーを舞台にしたフローベールの小説「ボヴァリー夫人」を
読みふけっては退屈な日々を過ごす彼だったが、
隣の農場にイギリス人であるチャーリー(ジェイソン・フレミング)と
ジェマ(ジェマ・アータートン)のボヴァリー夫妻が移り住んでくる。
美しいジェマに惹かれていく中、
マルタンは彼女が年下男性と密会するのを目撃。
やがて、「ボヴァリー夫人」を地でゆくジェマの行動に気が気でなくなっていく。

*************************************

新しく開拓した映画館で見た。
フランス映画。
モチーフになっている『ボヴァリー夫人』は未読なので、
あらすじだけ調べてから見に行った。

舞台となっている田舎町の風景は美しく、
ヒロインであるジェマの色気(パンをこねるシーンのほとばしるエロス!)、
そして男女の間に横たわる濃密な空気は匂い立つよう。
序盤で、じいさんの性欲はちょっと気持ち悪いな……と
思ったんだけど、話がそちらの方向に行かなかったのはよかった。
……しかし! しかし!
ヒロインをめぐる人間関係の行き着く先は破滅を予感させるばかりだったのに、
ギャグみたいなオチでポカーン。
え、これ、笑うところ?? と戸惑ってしまった……。
妄想と文学好きなじいさんの「次」を予感させるラストは面白い。

フランス映画に慣れていたらある程度「お約束」みたいなものがわかって
もっと楽しめたかも。
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