見よう見ようと思いつつ先延ばしにしていたアニメ。
ワクチン3回目の副反応でだるだるだった時間に
ついに視聴。
揚羽蝶から物語が始まるあたりの、
「わかってるね~」感。
平家の紋は揚羽蝶なんである。
ヒロイン・びわと重盛がそれぞれに、
「先が見える」「死者が見える」という不思議な目を持っている
というファンタジー要素はあれど、
基本的に平家物語に準じたつくり。
(「平治物語」等からもエピソードを拾っている)
第4話までのトピックは以下の通り。
【第1話】「平家にあらずんば~」、殿下乗合事件
【第2話】祇王と仏御前
【第3話】西光vs延暦寺、鹿ヶ谷、小督、重盛の諫言
【第4話】俊寛置き去り、重盛の死
清盛が後白河法皇を生前から「後白河法皇」と呼んでいることとか、
滋子が清盛と他人みたいなスタンスでいるところとか、
宗盛を次男と言っているところとか、
高倉帝が「清盛どの」「重盛どの」と呼んでるところとか、
気になることは多々あれど、
まあ、呼称についてはちゃんとやろうとすると
視聴者に優しくない作りになってしまうからな……
「院」とか官位で呼ばせると、
前提知識のない人にはわからないだろうし、
若い帝が清盛や重盛を呼び捨てにするのに
違和感を抱く人もいると思われる。
個人的には、右京大夫が出てきたのがうれしかった~。
名前は出ていなかったけど、
「歳上で、歌がうまくて絵もうまい」
と恋敵である隆信のことを資盛が語る場面もあった。
この作品の資盛はわりと残念な子。
びわの目によって、最終的に悲劇で終わることが示されていて、
独特のムード。
たまには不幸じゃない重盛が見たいよ……。
父に「おもしろくない」と言われて、
「最後まで面白くないものじゃったの、私は」
と死の間際までそれを気にしているところもかわいそう。