金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

245-246:最近読んだ本

2024-12-31 15:13:40 | 24 本の感想
柿崎こうこ『50歳からの私らしい暮らし方』
 
久しぶりの著者さん。
若いころ、どうしても美容に興味が持てず、
この方のエッセイ本を読んで美意識を引き上げようとしていた。
今回も、「自分もやらなきゃ」と思えることがいくつかあってよかった。
 
 
 みしぇる『ミニマルに暮らす with 無印良品』
 
無印、なんだかんだで私も製品をいっぱい持ってるな……。
ダークブラウンの家具と、半透明の事務用品・収納用品が好き。
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242-244:最近読んだ漫画

2024-12-31 15:10:13 | 24 本の感想
 ヤマザキコレ『魔法使いの嫁〈1〉』
 
人気がある作品なのは知っていて、楽しみにしていたのだけども、
「あれ???」ってくらい合わなかった。
不快な要素も拙く感じる部分も一切なかったのに、
単純にnot for meで、心が動かなかったとという感じ。
 
 
おづまりこ『おひとりさまのゆたかな年収200万生活3』
 
シリーズをどこまで読んだのか忘れてしまったし、
自分とはだいぶん生活環境も異なっているけれど、
「生活を楽しもう!」という初心に返らせてくれるから好き。
 
 
池田暁子『池田暁子の必要十分料理』
 
片付けや時間管理についての本のときは、
「わかる~」しかなかったのだけども、
自分が料理に苦労したことがないせいか、
「そこでつまずくのか~!」
という新鮮さがあった。
 
 
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241:穂波晴野『吉祥寺うつわ処 漆芸家・棗芽清乃の事件手帖』

2024-12-17 08:23:52 | 24 本の感想
穂波晴野『吉祥寺うつわ処 漆芸家・棗芽清乃の事件手帖』
★★★☆☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
研究用の貴重な美術品を割ったという、あらぬ疑いをかけられて
大学で浮いてしまった女子大生・花岬麻冬(ルビ:はなさきまふゆ)。
そんな失意の彼女が吉祥寺で出会った
漆芸家・棗芽清乃(ルビ:なつめきよの)。
「あなたには、あなたにとっての真実があるのでしょう、
それを歪めてはいけません」
麻冬の事情を知り、そう語りかける清乃は
まるで見てきたかのようにその真相を解き明かしていくが、
彼女の力はそれだけではなかった――。
がけっぷち女子大生&美しき漆芸家が贈る、心温まる陶芸ミステリー。
 
****************************************
 
清野さんの素敵さは登場時から一貫しているし、好きな題材。
それだけで作品に好感が持てるのだけども、
全体を通して、主人公をはじめとする登場人物の思考回路や他者との距離感に
首をひねることばかり。
ストーリーの都合でキャラクターが動いているからなのか、
いちいち「なんでそうなる?」という違和感が生じてしまう。
 
作者さんの語彙や表現の豊かさが、
一人称で語る主人公のキャラクターと齟齬をきたして、
ちぐはぐな印象になってしまっているのも、もったいない。
 
無理にミステリーにしなくても素敵なお話が書ける方なんじゃないかなと思うので、
別の作品が出たら読んでみたい。
 
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236-240:安野モヨコ『後ハッピーマニア〈1〉~〈5〉』

2024-12-07 18:40:36 | 24 本の感想
安野モヨコ『後ハッピーマニア〈1〉~〈5〉』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
かつて、ハッピーを追い求めあまたの男たちと20代を暴走した女がいた。
彼女の名はカヨコ(旧:シゲカヨ)。
恋に恋した時代もあったけど、フツーでまじめな男タカハシと結婚し、
気づけばまさかの15年。
だが…しかし!!
カヨコにぞっこんだったはずのタカハシから、
突然「好きな人と付き合いたい」と離婚を突きつけられる……!
45歳、専業主婦。子供なし、スキルなし、金なし。
別れたくないのは、愛してるから? 生活を失いたくないから?
大大大ピンチの崖っぷちで、
カヨコはふたたびハッピーを求めてさ迷いはじめるのであった!
 
****************************************
 
大学時代、友だちに借りて読んでいた本編のときからそうだったけど、
主人公のカヨコと全然男性の趣味が合わず、
そのときめく気持ちもよくわからず、なのに面白いって感じられるの、
すごいな~とつくづく思う。
 
フクちゃんと夫の浮気相手とのバトルが、
ビジネス上のバトルにシフトしていくの、めちゃくちゃ良い。
彼女なりに夫や子との関係に悩みを抱えつつも、
フクちゃんの強キャラ感は健在なので、あまり心配しておらず、
「やっちまってください姐さん!!」
みたいな気持ちで見ている。
そして、フクちゃん、45歳になっても美容にかけるエネルギーがすごくて
単純に感心してしまう。
 
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235:『豆皿の本』

2024-11-28 13:18:47 | 24 本の感想
『豆皿の本』(エイ出版社)
★★★★★
 
【Amazonの内容紹介】
 
美しく、使いやすい豆皿の世界
さまざまなデザインが施された小さなお皿「豆皿」。
有田焼や波佐見焼など、日本の伝統的な焼物はもちろんのこと、
今の時代感覚を生かした先鋭的なデザインの施されたもの、
独特の個性が発揮されたもの……、
小さな中にひとつの芸術を詰め込んだ豆皿は眺めているだけでも本当に楽しいものです。
本書は豆皿自体の魅力や焼きものとしての知識はもちろん、
豆皿を使った盛り付けコーディネイトや美しく魅せる料理の作り方、
有名スタイリストが提案するライフスタイルまで、豆皿の世界を紐解きます。
 
****************************************
 
食器は前から好きなのだけども、
最近、ちゃんと勉強してみたいな~と思うようになり、
陶磁器やテーブルウェアの本をいろいろと見ている。
その中でも、これはよかった。
 
うつわの基礎基本をさらいつつ、
作家や店、実際の使い方など幅広い内容を扱っていて初心者に優しいし、
何よりもまず、扱われているうつわが自分の好みにあっていて
見ていて楽しい。
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234:川口俊和『コーヒーが冷めないうちに』

2024-11-28 13:11:51 | 24 本の感想
川口俊和『コーヒーが冷めないうちに』
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】

とある街の、とある喫茶店の とある席に座ると、

望んだとおりの時間に戻れるという

ただし、そこにはめんどくさいルールがあった

あなたの戻りたい過去は、いつですか?

「過去に戻れるのはカップがコーヒーで満たされてから

冷めてしまうまでのあいだだけです。」

この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった

心温まる四つの奇跡

第1話「恋人」結婚を考えていた彼氏と別れた女の話

第2話「夫婦」記憶が消えていく男と看護師の話

第3話「姉妹」家出した姉とよく食べる妹の話

第4話「親子」この喫茶店で働く妊婦の話

 
****************************************
 
いろんなところで紹介されているのを見たけれども、
「人が死ぬ、泣かせる本だろう」と予想がついて
興味も持たずに読まないままになっていた本。
映画化されたのね~……と思っていたところへ、
縁があって読むことに。
 
事前に予想していたとおり、「人が死ぬ、泣かせる本」であった。
 
 
 
※以下、ネタバレあり
 
 
 
人が死ねば「感動」になる、というのがわかってしまっているだけに、
第3・4話は「泣かせるための『死』だな~」と思いつつ
淡々と読み終わってしまったのだけども、
第2話には泣かされた……
 
自分を忘れていく配偶者と新しい関係を作っていく、
この第2話だけは定型ではない、心揺さぶるエネルギーがあった。
 
最後、なぜ「二人」が北海道にいるのか、
なぜ「二人」が店を受けついだのかが明かされなかったので、
続編の構想があるのかな? と確認したら、
シリーズが6冊も出ていた! 知らなかった!
最終話で、第1話の「その後」がちらっとわかるようになっていたのも
よかった。
 
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230-233:最近読んだ本(記録だけ)

2024-11-28 13:11:29 | 24 本の感想
 森崎緩『株式会社シェフ工房 企画開発室』
 
蔵書整理のために再読。
この軽やかさ、前向きな明るい感じがやっぱり好き!
 
白尾悠 『サード・キッチン』
 
興味深い内容ではあるのだけれども……
第6話で脱落。
 
賀十つばさ『今日からお料理はじめました』
 
栗栖ひよ子『カフェどんぐりで幸せ朝ごはん』
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226-229:トマトスープ『天幕のジャードゥーガル〈1〉~〈4〉』

2024-11-24 20:08:47 | 24 本の感想
トマトスープ『天幕のジャードゥーガル〈1〉~〈4〉』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
後宮では賢さこそが美しさ。
13世紀、地上最強の大帝国「モンゴル帝国」の捕虜となり、
後宮に仕えることになった女・ファーティマは、
当時世界最高レベルの医療技術や科学知識を誇るイランの出身。
その知識と知恵を持ち、自分の才能を発揮できる世界を
求めていたファーティマは、
第2代皇帝・オゴタイの第6夫人で
モンゴル帝国に複雑な思いを抱く女・ドレゲネと出会い、そして……!?
大帝国を揺るがす女ふたりのモンゴル後宮譚!
 
****************************************
 
1巻でビビッときた通り、巻を重ねても面白い。
人の名前がカタカナで全然覚えられないし、
人間関係や情勢が複雑でなかなか頭に入ってこないのだけど、
モンゴルの風習や歴史は興味深いし、
賢くてしたたかな女たちの権謀術策によるバトルが熱い。
 
異民族に対して残酷な振る舞いをした男たちが、
家族に対してはよき夫・兄弟であり、誠実で賢く
側で見ていたら魅力的である……というのは、
なんだかやるせないね。
残酷さとその魅力が、決して矛盾しないというところが。
 
読み終わった後でチンギス・ハンの息子たちについて調べていたら、
ヒロインのファーティマが実在の人物だったことを知った。
てっきり架空の人物だと思っていたよ。
 
打ち切りになることなく、作者の先生の思いどおりの結末まで
たどりつきますように!
 
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225:奈倉有里『ことばの白地図を歩く』

2024-11-22 20:15:19 | 24 本の感想
奈倉有里『ことばの白地図を歩く: 翻訳と魔法のあいだ』
★★★★☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
ロシア文学の研究者であり翻訳者である著者が、
自身の留学体験や文芸翻訳の実例をふまえながら、
他言語に身をゆだねる魅力や迷いや醍醐味について語り届ける。
「異文化」の概念を解きほぐしながら、
読書体験という魔法を翻訳することの奥深さを、
読者と一緒に“クエスト方式”で考える。
読書の溢れんばかりの喜びに満ちた一冊。
 
****************************************
 
図書館のおすすめ本コーナーで出会った本。
 
印刷機に語らせたり、RPGのような演出をしたりといった
この本の遊び心については、残念ながら、
「ないほうがいいのでは……」
としか思えなかったし、
前半はいったいどこへ話が向かっているのかわからず、
途中で読むのをやめようかと思う瞬間もあった。
でも、投げ出さずに読み続けた結果、
翻訳についてのパートはかなり面白く読めた。
 
辞書的な意味が分かればいいわけではないこと、
迷信や風習も含めた文化を知らなければ
うまく解釈できないこともあること。
よく知らない職業について知る楽しみがあった。
 
後半が面白かっただけに、途中で脱落者を出してしまうであろう
本の作りが本当にもったいない。
特に10代の子を読者層に含めるのであれば、
シンプルにわかりやすくしたほうがとっつきやすかったはず。
 
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224:湊かなえ『高校入試』

2024-11-08 19:14:56 | 24 本の感想
湊かなえ『高校入試』
★★★☆☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
悪意は拡散する――。
衝撃の結末が待ち受ける、『告白』以来の学校ミステリ!

この作品を書けたことで、小説家として次のステージに
一歩進むことができました。
――湊かなえ

県下有数の公立進学校・橘第一高校の入試前日。
新任教師・春山杏子は教室の黒板に
「入試をぶっつぶす! 」と書かれた貼り紙を見つける。
迎えた入試当日。
試験内容がネット掲示板に次々と実況中継されていく。
遅れる学校側の対応、保護者からの糾弾、受験生たちの疑心。
杏子たち教員が事件解明のため奔走するが……。
誰が嘘をついているのか?
入試にかかわる全員が容疑者?
人間の本性をえぐり出した、湊ミステリの真骨頂!
 
****************************************
 
長いこと積んでいた本。
数日に分けて読んでいたが、登場人物が多すぎて
「これ、誰だっけ??」の繰り返し。
舞台設定の都合上、人数を絞るわけにはいかないのはわかるんだけどね……。
もともとドラマの脚本として書かれた物語だそうだし、
映像として見たら受け手の情報処理の負担はかなり軽減されるのかもしれない。
 
犯人は誰だ? というのは後のほうまで予想がつかず惹きつけられたし、
舞台を入試当日の学校にした点で新鮮味もあり、興味深かった。
入試でトラブルが起こると、学校サイドとしては
その対応にかなりリソースを割くことになるし、
きりきりした雰囲気は想像できる。
しかし、犯人の動機は、いずれも、
「動機のために作った動機」と言った感じでまったく腑に落ちない……。
読むのにかけた労力に見合う結末ではなかったな。
 
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