金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

70:福田和也 『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』

2017-06-27 20:52:07 | 17 本の感想
福田和也『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』(PHP研究所)
★★★☆☆

すでに実行していることが多かったのだが、
それでがっかりするわけではなく、ちょっとうれしい。
もちろん、筆者ほど幅広くたくさんの本は読んでいないし、
筆者ほどアウトプットもしていないのだが、
たくさんの資料にあたり、それを利用するとなると、
結局こうなるよね……という感じ。
コピーより抜き書きがいいのは本当にわかる。
コピー取って安心するけど、安心するがゆえに
いつもたいていちゃんと読まなくなる。

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68:宮下恵茉 『龍神王子! ドラゴン・プリンス(1)』

2017-06-27 13:17:11 | 17 本の感想
宮下恵茉『龍神王子! ドラゴン・プリンス(1)』(講談社青い鳥文庫)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

わたしは宝田珠梨(たからだ・じゅり)。中学一年生。
一緒に暮らす祖母と両親は、占いハウスを営んでいる。
そのせいでみんなにからかわれて、とってもつらい思いをしてきた。
だから必死に勉強して、知っている人がだれもいない私立の中学校に入ったんだ。
ところがある日、これまで見たことのないほどカッコいい男の人がわたしに声をかけてきた。
わたしに、人間界と龍の世界をつなぐ大切な使命があるってホントなの??

**************************************************

「今ハマっている」と言って、女子小学生から勧められたもの。

・ヒロインは選ばれし存在
・イケメン4人を配置した逆ハー
・ライトなファンタジー
・マスコット(動物)もあり

と、売れ線を押さえてるなあ。
女子小学生向けライトノベルといった感じ。

ライバルとして登場した4人が、協力しないと目的を遂げられない、という
チームものの要素も今後効いてきそう。
あいにく男の子キャラたちがあまり好みではなかったので、
キャラクターで引っ張られることはなかったのだけど、
序盤のコミカルな家族紹介でつかみはばっちりだし、
「俺は世界一、守備範囲が広い男なんだよ」では笑った。

難点は、男の子の名前がリュウ、コウ、ジュン、セイで、
カタカナ表記の上に語感が似ていて、覚えにくいというところかな。
とりあえず、2巻までは読む予定。

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大河ドラマ「おんな城主直虎」#25

2017-06-25 20:08:33 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#25

もっと過酷な展開になると思ってたので、
一話完結みたいなあっさり加減に、やや拍子抜け。
政次のXデーが来ると思って怯えていたので
そうならなくてよかったけどさ……。
氏真も、あれこれ意地悪するけど、
すぐに井伊に丸め込まれちゃって、小物感がすごい。

前回予告でいろいろ爆弾を落としつつも、
そのカットが予想もしない使われ方をしていて
その点では満足。

* * *

政次と寅松が碁の感想戦をやってるところにやってきて、
「焼き印押すぞー! 寅松、早く~!」
と邪魔をする直虎(今回も野生児風味)。
日曜日にママが子どもに受験勉強させてるところへ
「休日だし遊ぼうぜー!」とやってきて邪魔をする
パパのようであった……(受験生あるある)。

しかし、寅松に対する政次の優しげな顔といったら。
子どもの前では、嫌な家老のふりをしなくていいんだろうか。
というか、最近、政次が普通に周囲になじんでいた様子だったので、
今川寄りの芝居を始めた今回、
「まだ『嫌味な家老』は続行中だったのか……。
 周囲ももう薄々気づいてたのでは?」
と思った。
直虎と政次が親密さを隠してる場面は前回もあったけど、
今回は直之も「但馬の野郎!!」みたいなこと言わなかったよね。

直虎は、今川からの言いがかりに冷静に対応して、
城主として着々とレベルアップしてるところを見せていた。
敵対してるかのように見せかけた直虎と政次の信頼関係に胸キュン。
通じ合ってる感あったね。

そして前回予告で爆弾を落としたなつさんだが、
やっぱり恋しちゃっていたのね。
下心じゃなくて、本当に役に立ちたかったんだと思うけど。
政次が感謝の意を示しつつ、「殿は大丈夫」と静かに
なつの手を離したのがせつない。

ラブコメ展開のためだけに出してきたと思っていた龍雲丸が、
ちゃんとその後のドラマの展開に役立ったのはよかったよ。
政次は、「井伊とは関係ない」と気賀に介入しないよう
直虎に釘を刺していたが、
次回予告でさっそく介入している模様。
ほんとに政次の言うこと聞かないよね、この子は……。
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大河ドラマ「おんな城主直虎」#24

2017-06-18 20:50:58 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#24

「あ、そういやこれ、大河ドラマだったわ」
と思い出したかのように、信長を出してみたり、
徳川・今川・武田等、周辺の大国の情勢を見せてみたりしたものの、
やっぱり「大河」になり切れぬ「小川」ドラマであった。

だけど、歴史の表舞台で主役級を張る面々とちがい、
地方の小国ってこんなもんだろうという気もする。
自ら状況を動かせるわけでもなく、
大国の動向次第で身の処し方を決める受け身の態勢。
直虎はようやく外交を考えはじめ、
新野の次女と北条の縁組みを画策していたけれども。

たけとの別れにはやっぱり涙ぐまされてしまったし、
「三女と次女もいいけど、あやめに縁談持ってきてやってよ!!」
と心配してしまったが、今回も大部分は
「なくてもいいエピソード」に見える。
ただ、「なくてもいい」と思っていた子役時代の数話が、
城主編での政次との関係の描き方に効いていたので、
ここ最近のぬるい展開も、何かの前振りなのかも。

直虎と政次が、ふたりきりで何度も密談して、
第三者が来ると急にそよそよしくなるの、
ちょっとにやにやしちゃうよね。
次回予告、なつが政次を雄々しく肩抱きしていたのだが、
何事!?

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67:SE編集部 『みんなの作りおき日記 週末ひと手間、平日らくらく。』

2017-06-17 19:55:06 | 17 本の感想
SE編集部 『みんなの作りおき日記 週末ひと手間、平日らくらく。』(翔泳社)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

朝食やお弁当を手早く作るために。
仕事で遅くなる日の夕食のために。
野菜をたくさん食べるために。
ていねいで豊かな食卓のために…。
さまざまな暮らしの中で、今、常備菜作りが注目されています。
本書では、おいしそうで真似できそうな作りおきの写真を約330点掲載。

**************************************************

料理のモチベーションアップのために。

「作ったものを琺瑯の容器に入れて並べ、上から写真を撮った」
という画像がほとんどなので、それぞれの個性はあまりない。
画像はいろんなサイズがあるのだが、
小さいものはひとつひとつの料理がよく見えず、レシピもないので、
「これを参考にしよう」と役立たせるのは難しい。
しかし、一時的には頑張ろうという気になった。
みんなすごいね、品数……。

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66:木村聡子 『あなたの1日は27時間になる』

2017-06-13 14:31:01 | 17 本の感想
木村聡子 『あなたの1日は27時間になる。――「自分だけの3時間」を作る人生・仕事の超整理法』(ダイヤモンド社)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

残業が習慣化してしまっている。
深夜帰宅で、朝起きるのがつらい。
なぜかいつも疲れている。
がんばっているのに、どんどん仕事が溜まる。
仕事が忙しくて、デスクまわりがグチャグチャ。
こんな悩みをすべて解決!
仕事に追われる人生から、追いかける人生へ!

**************************************************

仕事の性質・形態上、自分には「残業」がないのだけども、
時間を自由に使えることが多いからこそ、
「次の~を考えなきゃ」「早く進めなきゃ」と
常に追われているような気持ちになっていた。
本当に、「完全な休み」が一日もない。
自分の仕事のうちの一つは出勤をともなっているので
ある程度時間に区切りがつけられるけれど、
もう一つの仕事は「考えること」なので、
お風呂に入ってるときでも旅行先でも、常に仕事してる感じ。

そんなわけで、この本を読んだのだけども、
「仕事は無限にある」にはっとした。
いつも、「早く終わらせて楽になりたい」と思って、
根を詰めて一気に片づけようとしがちなんだけど、
「やるべきこと」はどんどんわいてきて、
楽になったことなんてないよ、そういえば……。

冬は「毛布の上に羽毛布団」ではなく
「羽毛布団の上に毛布」の方があたたかい、
という話は知っていたが、さらにあたたかいのは
「毛布を体の下に敷き、体の上に羽毛布団」であるらしい。
試してみよう。

ショートカットキーも肩こり解消に役立つなら覚えよう。

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大河ドラマ「おんな城主直虎」#23

2017-06-11 20:47:18 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#23

なつは政次と再婚すればいいと思うよ!!

直之よりも早く盗賊を逃がしたのは政次で、
そんな急を要する危険な役目をなつに任せた政次の信頼ぶりに
ドキドキ。
そして、もはや恋しちゃってるね、としかいいようのないなつの目と、
何かと理由をつけて彼女を遠ざけようとする政次に悶える。
基本的に、政次には、直虎への報われない一方的な愛を貫いてほしいのだが、
それとは別に、いいじゃん結婚すれば!
しかし、あの咳、合図で終わらずに引っ張ったのが気になる。
歴史ものにおける「へんな咳」の意味するところは明らかだもの。


政次の機転と、龍雲丸の策で、
「あいつらがご本尊を盗んだ!」
という近藤の自作自演の言いがかりは切り抜けたのだが、
今回は直虎のアホさに辟易した。
木を伐りだしているのは以前の盗人ではない、という嘘で
家臣たちが切り抜けようとしているのに自爆して台無しにするし、
今度は正式に召し抱えようとか……。
近藤に追われていた龍雲丸を再び井伊の領地に入れた段階で
こうなることは予想済みだったのに、
今回のようなトラブルがあっても、回避策を取らないのは
さすがにダメだろう。
恋しちゃってウキウキなのは可愛いが、
城主の自覚がなさすぎる。
今回、政次が尻ぬぐいするはめになった冒頭のパートでは、
直親に無茶ぶりされた検地の回を思い出したわ……。
政次の考えを優先する、と言い出したのは成長だが、
結局、直虎の希望通りだもんね。

「これはひょっとして……?」と期待に胸をふくらませるシーンがあれば、
それは期待を裏切られるフラグ。
というわけで、龍雲丸は井伊に仕えるのを拒否。
ほっとしたけど、これで終わりじゃないよね。
ここまで引っ張って、何も変わりませんでした、はさすがにないだろう。
コメント (3)
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大河ドラマ「おんな城主直虎」#22

2017-06-04 20:51:15 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#22

子役時代は「おとわウゼー!」とイライライライラしてたのに、
柴咲コウになってからの直虎の可愛らしさよ。
盗賊団を引き込む許可を得ようと、
政次の顔色をうかがっていたのが可愛かったわ~。

やはり龍雲丸に恋しちゃってる直虎、
木挽きを教えるためとは言え、背後から抱かれて、
サウンドエフェクトつきのときめき。
「ご立派にトウが立ってる」と言われてるけど、
子供時代から出家の身なんだから、当然おぼこいよね。
彼の出自を聞いて直親と重ね、ますます恋しちゃってたところに
しのの「スケコマされておったのです!」を思い出して
我に返ったのに笑う。
酔っぱらって
「どうせどこかに子でもおるのであろう!!」
とからむあたり、隠し子騒動が尾を引いていた模様。
公開プロポーズまでしちゃって、先が思いやられる……。

そして、当初から直虎の龍雲丸への執着を感じ取っていたと思われる政次は、
序盤から胸の内を抑制して対応していたものの、
我慢できなくなってその場を去る。
直虎は、政次のことを本当にまったく男性として意識してないもんな。
裏切ってない、ということが直虎に伝わったのはいいものの、
ぽっと出の男に直虎の心をかっさらわれて、不憫すぎる。
そのうえ、もじゃもじゃのすさまじい近藤が家にやってきて、
直虎の尻ぬぐいをせねばならんのだよ。
ああ~! 本当に貧乏くじ引きすぎじゃないの、この人。 
しかしこの不憫こそが政次。

猪のうなり声に、直虎を守るどころか、怯えて直虎にしがみつく六左。
ちょっともう、この人、役に立たなさすぎじゃないの。
癒し系ポジションだからいいのか。

今回もまたちょっとぬるい感じの回だったが、
ラストに緊迫した展開を持ってきて引きを作ってるのはうまい。
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65:近藤麻理恵 『毎日がときめく片づけの魔法』

2017-06-03 18:32:56 | 17 本の感想
近藤麻理恵 『毎日がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)
★★★☆☆3.5

「人生がときめく~」を2冊読んだ人にとっては
新出の内容が少ないので、目新しさはないのだけども、
雰囲気のある写真とともに既刊のエッセンスを抽出した一冊。
というか、もはやファンブックかもしれない。
著者が不細工だったら許されないタイプの本だという点において。
この人可愛いよね。

片付けやシンプルライフの本では珍しく、著者と趣味が近いので、
モチベーションが上がった。

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