金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

91:西原理恵子 『この世でいちばん大事な「カネ」の話』

2010-05-30 19:55:08 | 10 本の感想
西原理恵子『この世でいちばん大事な「カネ」の話』(よりみちパン!セ)
★★★★☆

漫画家西原理恵子の自伝エッセイ。
貧しかった子ども時代、イラストで稼いでいこうと
売り込みをかけはじめた予備校時代、ギャンブル経験、
アジアへの旅で出会った貧困に生きる子ども達……と
子どもたちへのメッセージをまじえつつ
自らの半生を振り返る。
7月からテレビドラマ化されるようですね。
主演は山田優とのこと。ほうほう。

子どものころって、マンガはまず絵のうまさが大事なので、
小学館の『小学○年生』シリーズに連載されていた
この人の「はれた日は学校をやすんで」を読んで
「なぜこんな絵のマンガを……」
とか失礼なことを思っていたものですが、
大人になってからおもしろさが理解できるようになったよ!
ここ数年、作品が続々と映像化されていて、
旬の人ですなあ。
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90:北尾トロ 『気分はもう、裁判長』

2010-05-30 09:14:29 | 10 本の感想
北尾トロ『気分はもう、裁判長』(よりみちパン!セ)
★★★★☆

裁判官の人情お言葉集』と『裁判官の爆笑お言葉集』が
おもしろかったのと、先輩にすすめられて
mixiの裁判傍聴コミュを見ていたのとで、
前から興味のあった裁判傍聴。
いくつかの裁判を例にあげて、
裁判のしくみやスリリングな傍聴の魅力を
わかりやすく伝えてくれる。

痴漢と離婚の裁判の話がおもしろかったな~。
って、不謹慎かしら

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89:杉作J太郎 『恋と股間』

2010-05-28 12:44:59 | 10 本の感想
杉作J太郎『恋と股間』(よりみちパン!セ)
★★★☆☆

「自然にしていたら絶対モテず、
 永遠に彼女ができなさそうな男子」
に向けて語る恋愛の指南書(?)。
「どうしたら、彼女ができますか?」
「それは童貞の悪い癖です」
「彼女ができても日々是修行」
「女性のみなさん、ご静聴ねがいます」
の4章からなる。
正直、タイトルからみうらじゅん的ネタ本を
想像していたのだけど、至極まっとうな内容です。
人に弱みを見せて助けてもらえ!とか、
女の子に文芸メール・ジョークメールを送るな!とか、
アダルトサイトよりもエロ本!とか。

実際に読んでみて「何がまっとうだ!」と思ったら、
わたしの感覚が麻痺していると考えてください。
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88:井上靖 『しろばんば』

2010-05-28 12:28:27 | 10 本の感想
井上靖『しろばんば』(偕成社文庫)
★★★★☆

いわずと知れた、井上靖の代表作である自伝的小説。
初読のときから印象は変わらないんだけど、
実は、「一冊の本としてそんなにおもしろいか?」と
疑問なのでありました。
人間や、人間関係の描き方、ひとつひとつのエピソードは
鮮やかに光っているのだけど、
このエピソードは全体の中でどんな働きをしているのか?
というのがわからないような部分がいくつかあって、
続けて読んでいると脈絡ないエピソードの羅列に見えてしまう。

しかし、本当に一つ一つのエピソードは光っていて、
単独で読むとおもしろい。
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87:石崎洋司 『黒魔女さんが通る!!〈8〉』

2010-05-26 15:34:28 | 10 本の感想
石崎洋司『黒魔女さんが通る!! PART8 -赤い糸が見えた!?の巻-』(講談社青い鳥文庫)
★★★★☆

前巻で、いかにも後付けといった感じでいきなり出てきた
おばあちゃんの謎が明らかに!!
……って言っても、黒魔女通信のイラストを見た瞬間に
オチが読めてしまったのだが……

麻倉くんvs東海寺くんでは、これまでどうも
麻倉くんに分があるような描き方をされていたような
気がするんだけど、恋敵(?)キャラの登場で
ここへきて急にスポットライトを浴びる東海寺くん。
しかし、この調子で読者キャラは
毎回出てくるんだろうか……食傷気味



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86:小路幸也 『僕たちの旅の話をしよう』

2010-05-24 22:34:24 | 10 本の感想
小路幸也『僕たちの旅の話をしよう』(MF文庫ダ・ヴィンチ)
★★★★☆

田舎に住むひとりの女の子が放った手紙つきの風船。
風船を受け取ったのは、東京に住む年の近い少年少女。
異常なほど鋭敏な目を持つ健一に、
匂いで人を見きわめることのできる麻里安、
とぎすまされた聴覚を持つ隼人。
手紙を出した舞によってつながれた3人は、
それぞれの家庭の事情をかかえながら
舞に会いに行くことを決めるが――。

**********************************

先輩にお借りしました。
この著者の本を読むの初めて。
ルビをつけて児童書として出してもいいんじゃないかなあ……
という子ども向けの内容なんだけど、楽しめました。
もっと書き込んだのが読みたい!と思わせるあっさり加減。
三人の能力のこととか、隼人の兄のキャラクターとか、
舞の存在とか、ふくらませようと思えば
どんどんふくらみそうな内容。
続編はないのかしらね。
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85:石崎洋司『黒魔女さんが通る!!〈7〉』

2010-05-23 21:22:35 | 10 本の感想
石崎洋司『黒魔女さんのハロウィーン -黒魔女さんが通る!! PART7-』(講談社青い鳥文庫)
★★★★☆

めでたしめでたし!

今回はストーリーに大きな動きがあって
おもしろかったな。
初恋の人を忘れられないギュービッドが可愛い。
そして、麻倉くん&東海寺くんににやにや。
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84:石崎洋司『黒魔女さんが通る!!<6>』

2010-05-21 19:10:48 | 10 本の感想
石崎洋司『黒魔女さんが通る!!PART6 この学校、呪われてません?の巻』(講談社青い鳥文庫)
★★★☆☆

読みながら、
「うーん、さすがに飽きてきたな……」
と思っていたのだけど、
最後で「乞うご期待!」的に次巻まで引っ張られた
ここで読むのをやめるわけには行きませんね。
だれてきた?というところで、うまいなあ。


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83:新井紀子 『ハッピーになれる算数』

2010-05-21 18:49:49 | 10 本の感想
新井紀子『ハッピーになれる算数』(よりみちパン!セ)
★★★☆☆

読んでいる途中で寝てしまった……

「仕組み」を理解することの大切さをテーマにかかげ、
演習をまじえながら、割り算と分数・率・比の仕組みが
同じであることを体感させるという内容になっている。

「分数の割り算のときに、なぜ分子と分母をひっくり返して
掛け算にするのか?」という長年の謎がようやく解けた!
しかし、読むのがつらかったです。
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82:小熊英二 『日本という国』

2010-05-20 21:35:06 | 10 本の感想
小熊英二『日本という国』(よりみちパン!セ)
★★★★☆

読者層である小中学生になじみの深い学校教育を
とっかかりにして、近代日本のはじまり、
そしてその思想の結果としてもたらされた戦争や
戦後の外交……といった通史を
憲法改正や自衛隊の海外派遣といった問題に触れながら
わかりやすく説明した一冊。
戦後の日本を取り巻く外交の話では、
知らなかったことがたくさんあって興味深かった。
ずーんと暗い気分になってしまって、
好みかといったらそうじゃないのだけど、
子供向けの本のわりに中身はぎっしり!
読んでよかったと思えたので★4つ。
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