
主人公を、知略に優れたヒーローとしたいなら、
どうしても「最終的に負けた」という史実と
つじつまを合わせるために、
足を引っ張るやつを設定しなきゃいけないのはわかる。
だから、大蔵卿局が
「政治的センスがなく、馬鹿なのに、
しゃしゃり出てくる声の大きいおばさん」
になっているのはストーリーの都合上仕方ないんだけども、
見ててストレスたまるよね……。
和睦のための使者として本多正信が出てこないようにするため、
幸村は茶々の妹である初を使者に立てるが、
大蔵卿局もついてきてしまう。
きりに「女狸」と評された阿茶局は、
大蔵卿局の牢人たちへの不信感を利用し、
大阪城を無力化する約束を取り付けてしまう。
幸村が使者として選んだ初だが、
大蔵がいなくても阿茶局には
対抗できなかったんじゃないかなあ……。
押しが弱すぎるよ。
和睦をしないと誓ったのに、砲弾に怯えて
その言を覆してしまった茶々は、
「茶々を叱ってください」
なんて言って幸村に寄り掛かる。
「命と人生がかかった局面で、女のセンチな弱音なんかに
付き合ってられねーんだよ!!」
って言いださない幸村の優等生ぶりよ。
はっ倒したい。
一方の江戸では、信之がお通に
膝枕&耳掃除してもらっていた場面に
稲とおこうが乗り込むという修羅場が展開。
そして、信之のお通との語らいの場が
「高学歴ハイスペック京女による風俗サービス」
だったことが判明。
家来にお金請求してたんだって。
京都弁の女は、やっぱり信用できないぜ。
稲が、おこうをきちんと立てているのが
とてもよい。