金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

141:秋庭俊 『帝都東京・隠された地下網の秘密』

2011-11-05 09:23:16 | 11 本の感想
秋庭俊『帝都東京・隠された地下網の秘密』(洋泉社)
★★★☆☆

図書館でたまたま目について借りてきたもの。
「東京都の地下には、戦前からすでに現在の地下鉄網に
ほぼ近い地下網が建設されていた!」
という、政府の陰謀論の一種?、いわゆるトンデモ本なんだろうか。

同じことが何回も書いてあるような印象で、
全然読み進めている感じがしない。
話自体はおもしろいと思うんだけど、
地下工事にはかなりの人数の人間が参加しているわけで、
秘密が守られるものなのか疑問。
そして第一、現在まで秘密にされなければならない必然性も
それほどないような気がする。
いろいろな数値や地図を挙げて論を展開しているんだけど、
読者にいかにもそれっぽく思わせているのは、
筆者を冷淡にはねつけた関係者の対応に関するエピソード。
筆者が地下の秘密をさぐろうとしているから、
それを阻止しようと資料の閲覧を阻止している……と
受け取れるような書き方だけど、
単純に関係者以外閲覧できないものなのかもしれないし、
「こういう態度だった」というのはあくまでも主観によって
とらえられた情報で、証拠となりえないよね。
客観的な事実でないことがそれらしく見せている、という点が
なんかズルイ。
まあ、都市伝説はおもしろければそれでいいんだけど。
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140:岸本佐知子 『ねにもつタイプ』

2011-11-01 21:08:19 | 11 本の感想
岸本佐知子『ねにもつタイプ』(筑摩書房)
★★☆☆☆

エッセイ。著者は翻訳家。
かなり良い前評判を耳にしていたので、期待大!だったのですが……

まったくおもしろさを感じなかった!

読んだときの自分のコンディションも影響していると思うけど、
おもしろいおもしろいと言われる本で、
自分がくすりとも笑えなかったことがなんだかショック!

ずっと昔に読んだ本だけど、川上弘美の『なんとなくな日々』に
読後感は似てるかな。
自分の中に文章が入ってこなかったという点で。
嫌いというわけではなくて、ただもうひたすらに、入ってこない。
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139:中田薫・中筋純 『廃墟本〈2〉』

2011-11-01 09:14:16 | 11 本の感想
中田薫・中筋純 『廃墟本〈2〉』(ミリオン出版)
★★★★☆

前巻の感想はこちら
前巻で書いた文字の見づらさは解消されたのか、
あまり気にならなかった。
エロ関連になると、著者の個人的なコメントが入るのに笑う。

「のうが高原」のところに出てきた日本式ピラミッドの話、
昔、外出先でテレビで特集しているのを見た記憶があるな。
詳細は覚えていないけど、ミステリースポットらしい。
おもしろそう。

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