綿谷りさ『夢を与える』 (河出書房新社)
★★★★☆
夜、寝付けなくて読み始めたのだけど、
3分の1ほどですでにズーンと暗い気分に。
今朝、残りを読んで、さらに気分が沈む。
あらすじだけ見れば、チャイルドモデルから芸能界入りした
女の子の栄華と転落――という陳腐な表現に
なってしまうのだけど、読ませる。
中学時代に好きだった男の子が象徴するものや、
冒頭の母親のエピソードと後半の夕子の相似が
効いてる。
主人公の夕子に、文壇のアイドルとしてもてはやされた
綿谷さん自身を重ねて見てしまうんだけど、
やっぱりどこか作者自身を投影しているところは
あるだろうし、そこも興味深い。
好きかって言われたらそうでもないのだけど、
良かったです。
★★★★☆
夜、寝付けなくて読み始めたのだけど、
3分の1ほどですでにズーンと暗い気分に。
今朝、残りを読んで、さらに気分が沈む。
あらすじだけ見れば、チャイルドモデルから芸能界入りした
女の子の栄華と転落――という陳腐な表現に
なってしまうのだけど、読ませる。
中学時代に好きだった男の子が象徴するものや、
冒頭の母親のエピソードと後半の夕子の相似が
効いてる。
主人公の夕子に、文壇のアイドルとしてもてはやされた
綿谷さん自身を重ねて見てしまうんだけど、
やっぱりどこか作者自身を投影しているところは
あるだろうし、そこも興味深い。
好きかって言われたらそうでもないのだけど、
良かったです。