国立銀行設立に力を貸したのに、
政府から切り捨てられちゃった小野組、
かわいそう……。
小野組の破綻を機に、銀行を乗っ取ろうとする
三井の三野村と、それを阻止しようとする栄一。
すっかり悪役ムーブをかましていた三野村が、
終盤で栄一の自宅にやってきて
子どもたち相手に好々爺ぶりを見せたうえ、
第三者の口から、
「実はあの人、小栗さんに才覚見いだされて三井に入ったから、
小栗さんの子養育してんの」
と意外な一面が公開され。
「まことに人は一面ではねえのう」
と栄一に言わせて、存在をさらに印象づけたところで、
三野村、死んじゃった。
ええ~っ!?と思ってたら
「ナレ死」ならぬ「新聞記事死」で「西郷死ス」。
あばばば……となったところに、
畳みかけるように「大久保さんが殺されました!」。
情報の大渋滞だよ!!
しかも、ものすごく自然に、
大久保のキュートなところ見せて、
「味方になってくれんか」
と素直に言わせて栄一と視聴者をキュンさせた後!
死亡フラグだったことに気づかなかったよ。
今回、内容自体は盛りだくさんだったのに、
すんごいうまく情報処理して、話を展開させていた。
ちょっと、この処理の仕方には、びっくりしてしまう。
蚕卵紙を安く買いたたこうとする外国の商人たちを
ぎゃふんを言わせるために、
買い上げ→燃やすという対処を取ったことにからめ、
・栄一の危機管理&対処能力
・親族のチーム感
を描いただけでなく、
・過去の横浜焼き討ちや死んでいった仲間たちのこと
・パリ時代に新聞による情報戦でやられたこと
という過去のエピソードも活かしてる。
パリで一緒だったメンバーの再登場は、
昔の仲間が続々集結する熱い展開じゃん。
うますぎる。
【その他いろいろ】
・暴れる大隈に向かい、五代からの手紙を読み上げる
奥さん、おもしろかった。
・大久保に「人望ない」とはっきり言った後、
「ひげで優しい顔隠しちゃって~☆」
とか言う五代、振る舞いがモテ男すぎる。
一人だけ乙女ゲーみたい。
・わめく大隈に、「五代さんにどやされるよ!」って
言ってるのも可愛い。