金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

大河ドラマ『青天を衝け』#33

2021-10-31 20:20:36 | 大河ドラマ「青天を衝け」
国立銀行設立に力を貸したのに、
政府から切り捨てられちゃった小野組、
かわいそう……。

小野組の破綻を機に、銀行を乗っ取ろうとする
三井の三野村と、それを阻止しようとする栄一。
すっかり悪役ムーブをかましていた三野村が、
終盤で栄一の自宅にやってきて
子どもたち相手に好々爺ぶりを見せたうえ、
第三者の口から、
「実はあの人、小栗さんに才覚見いだされて三井に入ったから、
 小栗さんの子養育してんの」
と意外な一面が公開され。
「まことに人は一面ではねえのう」
と栄一に言わせて、存在をさらに印象づけたところで、

三野村、死んじゃった。

ええ~っ!?と思ってたら
「ナレ死」ならぬ「新聞記事死」で「西郷死ス」。
あばばば……となったところに、
畳みかけるように「大久保さんが殺されました!」。

情報の大渋滞だよ!!

しかも、ものすごく自然に、
大久保のキュートなところ見せて、
「味方になってくれんか」
と素直に言わせて栄一と視聴者をキュンさせた後!
死亡フラグだったことに気づかなかったよ。

今回、内容自体は盛りだくさんだったのに、
すんごいうまく情報処理して、話を展開させていた。
ちょっと、この処理の仕方には、びっくりしてしまう。

蚕卵紙を安く買いたたこうとする外国の商人たちを
ぎゃふんを言わせるために、
買い上げ→燃やすという対処を取ったことにからめ、

・栄一の危機管理&対処能力
・親族のチーム感

を描いただけでなく、

・過去の横浜焼き討ちや死んでいった仲間たちのこと
・パリ時代に新聞による情報戦でやられたこと

という過去のエピソードも活かしてる。
パリで一緒だったメンバーの再登場は、
昔の仲間が続々集結する熱い展開じゃん。
うますぎる。

【その他いろいろ】

・暴れる大隈に向かい、五代からの手紙を読み上げる
 奥さん、おもしろかった。

・大久保に「人望ない」とはっきり言った後、
 「ひげで優しい顔隠しちゃって~☆」
 とか言う五代、振る舞いがモテ男すぎる。
 一人だけ乙女ゲーみたい。

・わめく大隈に、「五代さんにどやされるよ!」って
 言ってるのも可愛い。

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ハイキング@岡崎市

2021-10-31 18:59:28 | おでかけの記
(写真撮ったの、裏側だった……)

名鉄主催のハイキングで、東岡崎駅へ。
コロナによる自粛生活で、すっかり遠出をしなくなっていたため
やや不安なスタート。
東岡崎駅はずいぶん前にピンチヒッターとして仕事に来て以来。


反対側の出口を使っていたため、駅の北側が
こんなにおしゃれ空間だったとは驚き。 
駅で配られたハイキングコースの地図に従い 
乙川を渡る。 





若宮八幡宮。 
行ったときには気づかなかったけど、
ここに自害させられた信康の首塚があるらしい。

この後はひたすら街中を歩く。
協賛のお店で決められた金額以上買うと
ハイキングの参加者はプレゼントがもらえるということで 
「備前屋」と「旭軒元直」(いずれも和菓子店)で
あれこれ買ってしまった。

名鉄、ずっとこういうハイキングをやっていて、
費用回収できてるのかな……と心配してたんだけど、
(地図作ったり宣伝したりしてるのに、参加費無料だし)
ちゃんと協賛店にお金が入る仕組みになってたわ!
これまで参加したハイキングでは、
店に立ち寄ることがほとんどなかったので
実感なかったんだけど、参加者、店でめちゃ買ってた!
行列できてたよ。
そしてそのムードに流されて、
私たちも結構買った!

この日は暖かくて暑いぐらい。 
寒暖の差が激しく、10月も終わりだというのに
落ち着かない毎日。


川の対岸では、何やらイベントをやっていた。
後で見に行ったところ、世界各国の料理を売る屋台が
集まっていた模様。
入場にお金が必要だったので、
何をやっているのか見にいっただけ。


岡崎公園では岡崎城もあったが、
城郭に興味がないのでするスルー。
写真は撮らなかったけれど、岡崎公園はすごくいいムード。
藤棚が素敵。 

まるや八丁味噌の工場に見学に行き、
中岡崎駅でハイキングが終了。 
その後は岡崎公園に戻って、「いちかわ」で郷土料理を食べ 
(選んだのは味噌カツなので、別によそでも食べられたのだけど) 
最後に、前から行きたかった和泉屋へ。
栗のシュークリームと餅パイがとても美味しい。
和泉屋は行列ができていた。
人気店なのね。
期せずして和菓子三昧の一日になってしまった。

川べりの散歩も、気持ちよさそう。
大きな川が町の中心にあるっていいな。



今回のマンホール。
3種類も見つけた。






コメント (2)
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463-473:最近読んだ漫画

2021-10-30 21:41:48 | 21 本の感想
 山本ヤマト『終わりのセラフ 1~5』

キャラデザが好み。特にシノアがいいねえ。
仲間だと思っていた集団も何やら自分に
かくしごとをしていて、
善悪がひっくり返りそうな展開。
続きが気になる。




今回も可愛いな~。
愛ちゃん、可愛い。
さらさと愛ちゃん以外にも、脇役に至るまで
キャラクターに個性があって、応援したくなる。
キモオタくんの愛に涙。


松田奈緒子 『重版出来!16・17』

中田君が心配。
恋によって、気にしないメンタルを手に入れた……
わけではないよな~。



今回も安定して楽しい。
『That's カンニング』、見てみたくなった。
『エクストリーム・ジョブ』、面白いよ。



漫画として面白いかと言われたら微妙なんだけど、
まあ片付け本と思えば……。
クローゼットの整理をしたくなった。




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462:西林克彦『わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~』

2021-10-29 14:06:22 | 21 本の感想
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

文章を一読して「わかった」と思っていても、
よく検討してみると、「わかったつもり」に
過ぎないことが多い。
「わからない」より重大なこの問題をどう克服するか、
そのカギを説いていく。

****************************************

どうやって文章を理解しているか、
どうやって誤読が起こるのか、
さまざまなテキストとデータを用いて説明してくれている。
実際に自分がテキストを読んで考えるから、
陥りがちな誤読パターンにも説得力あり。
勉強になった!

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大河ドラマ『青天を衝け』#32

2021-10-24 20:47:20 | 大河ドラマ「青天を衝け」
「誘っておきながら先に辞めちゃうの、ごめんね」
って杉浦にちゃんと言う栄一、偉い。
「呼んでくれて感謝している」
という杉浦の返事も、尊いね……。
「やってやるぜ!」と燃えていた日々、
郵便が初めて届いたときの喜び、
輝かしく楽しい思い出だもんね。

大隈重信vs井上馨の末、
「辞める辞める辞める!!
 ……渋沢、止めないの?」
って訊いちゃう井上がなんか可愛い。

おくにの件、
「わかるしかないから呑み込んでるだけ」
姉ちゃんが栄一にビシッと言ってくれてよかった。
言われるまで、栄一、マジで、
「千代はいいって言ってくれたから、
 本気でいいと思ってる」
って思ってたよな……。
かっさまも千代のこと気遣ってくれて、
こうやって身内が気にかけてくれるのは
千代ちゃんが昔からずっと
婚家に尽くしてたからだよね。
かっさまの死に目に、
千代が家族としておくにを呼んだのも、
「誰かから受け取った優しさを、
 別の誰かに渡す」
という自然な心情の動きだと納得できる
見事な描き方だった。
完全におくにが悪いと言い切れないもんな~。
逆ナンしたり、目立つ色の糸で足袋を繕ったり
してはいるけれども、結局のところ、
手を出した栄一が悪い。

岩崎弥太郎の大ボス感。
大久保・大隈と接近して
栄一を窮地に陥れそうな様子。
仲良かったと思いきや険悪になって対立するから、
明治政府の中枢にいた人物のエピソード読むと
ほんとドロドロ。

【その他いろいろ】

・三野村「何でも合本させるのがお好きと見える」
 妻と妾、同居させてるもんね……。

・五代「政府は厄介な獣の集まり」
 ほんと田舎のヤンキーみたいな連中だもんな。

・やすさん久しぶり!
 この人だけ時代劇。

・栄一が三条実美に慰留される、というか、
 言葉を交わしてるの、すごいね。
 出自の差がすごい。
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461:田中ひかる『生理用品の社会史』

2021-10-23 16:22:47 | 21 本の感想
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

人類が、生理用品改良に重ねてきた奮闘の軌跡―。

日本女性の生活を大きく変えた
画期的な商品「アンネナプキン」。
その誕生は、ほんの50年ほど前のことである。
女性の社会進出を支えた商品開発の裏には、
一人の女性経営者の一筋縄ではいかないドラマがあった――。
植物、絹、脱脂綿、ビクトリヤなど、
不便で不快だった古い経血処理の方法から、
欧米ほどタンポンの使用が普及しなかった理由まで。
一大ビジネスへと発展した、女性史にとどまらない
日本社会の変遷を明らかにする。

****************************************

こうして、月経によって行動を制限され続けてきた
女性の歴史の長さを思い知らされると
呆然としてしまうな。
サポートする製品も情報もあふれた現在ですら
精神的・肉体的に不自由を感じるのに、
それ以上の苦しみ・不自由があったのだ。

月経に対するイメージを変え、
女性の社会進出を助けたアンネ社が、
後発の企業に追い抜かれて消えていったのが、
やむを得ないことではあるけれども、切ない。
生理用品に限らず、後発が生き抜くには、
既存のものより優れたものを開発する必要があるわけで、
後から参入してくるライバルが携えてくるものは、
必然的に自社製品を超えてくるものなんだよなあ。
負けないためにはそれをさらに超えるものを
生み出し続けなければならないという終わりのない戦い。

布ナプキン、使ったことないから使い心地はわからないけど、
何か宗教めいたものを感じさせるのはなぜだろう……。
今回引用されていたプッシュ派の文章も、
やっぱり宗教っぽい。


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455-460:最近読んだ本

2021-10-23 16:19:50 | 21 本の感想

面白かった。
神経質で自分勝手な私は、必ず苛立つし、
人を苛立たせてしまうだろうが、
楽しそうだ。
しっかりとした経済力を持っていること、
精神的に独立していることが必須だな。



大人になってから、道ばたの草に注目することが
ほとんどなくなってしまったけれど、
子どものころに遊んでいた植物のことって
結構覚えてるもんだな……。
「あれって、こういう名前だったんだ!」
というのがいっぱいあった。



 落合博子『美容常識の9割はウソ

・肌の表面は、死んだ細胞
・SPF15以上の日焼け止めは、
 紫外線の防御率はほとんど変わらない。

知らなかった~。
通ってる美容室の炭酸泉、「効果ないよな?」と
思ってたけど、やっぱり洗浄力は高くないらしい。








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映画:『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』

2021-10-22 18:23:26 | 映画の感想
2021年の映画㉘『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(字幕版)』(オリヴィア・ワイルド監督)
★★★☆☆3.5

【シネマトゥデイのあらすじ】

親友同士で成績優秀な女子高生エイミー(ケイトリン・デヴァー)と
モリー(ビーニー・フェルドスタイン)は、
卒業式前日、遊び放題だったクラスメートが
レベルの高い進路を決めていることを知って衝撃を受ける。
二人は勉強一筋で青春を犠牲にしてきたことを後悔し、
残り少ない学園生活を謳歌(おうか)すべく
卒業パーティーに繰り出すことを決意。
そんな二人の波乱の一夜が幕を開ける。

*******************************************

視聴後に「booksmart」の意味を調べたところ、
「学校の勉強ができる賢い人」「ガリ勉」というような
意味だそう。

真面目に勉強一筋で頑張ってきたのに、
遊んでいた同級生達が自分と同じ大学に進学を決めていたり、
Google に就職することになっていたりで衝撃を受けるモリー。
自分のよりどころだったものが、
実は他人も持っているものだった、とわかって
ショックを受ける気持ち、わかるわ~。

ここで青春を取り戻すべく、陽キャのパーティに
乗り込もうとするモリー、すごいな……。
彼女、おばさん体型で、明らかに陽キャから
馬鹿にされるタイプなんだよ。
私だったら、
「なじめないし、絶対楽しくない!」
と思って、行くという発想すら持たなかったと思う。
優秀だという確固たる自覚と自信があると、
排除されるかもしれないとすら思わないのね……・

乗り込む前とその後の過程で、親しくなかった同級生達と交流し、
意外な一面を見たり、親しくなったり。
ティーンエイジャー の悪ぶった下ネタとか、
同性同士のエロシーンとかあるので
好き嫌いは分かれそうだけど、
青春といった感じの一夜がまぶしい。

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映画:『グラン・トリノ』

2021-10-20 10:33:01 | 映画の感想
2021年の映画㉗:『グラン・トリノ [DVD]』(クリント・イーストウッド 監督)
★★★★☆

【シネマトゥデイのあらすじ】

妻に先立たれ、息子たちとも疎遠な元軍人の
ウォルト(クリント・イーストウッド)は、
自動車工の仕事を引退して以来単調な生活を送っていた。
そんなある日、愛車グラン・トリノが
盗まれそうになったことをきっかけに、
アジア系移民の少年タオ(ビー・ヴァン)と知り合う。
やがて二人の間に芽生えた友情は、
それぞれの人生を大きく変えていく。

*******************************************

エンディングが好きな映画として 
友達から教えてもらったもの 。 

アメリカの治安悪すぎ!!
一人で街を歩けないし、家族と家で過ごしていても
チンピラに襲撃される。
怖すぎてこんな所で暮らせないよ~!
日本の平和を改めて実感する……。

偏屈で差別思想バリバリの退役軍人のじいちゃんが、
隣に住むモン族の姉弟と仲良くなり、
彼らを守るために戦う話。
年寄りなのにめっちゃ強く、
迫力でチンピラを圧倒するほどだが、
彼らを守るためにチンピラを脅しつけたことによって、
チンピラの報復は姉弟に向かうことに。

以下ネタバレ。


「死を覚悟したじいさん無双、チンピラを壊滅させる」
という方向に行くのかと思いきや、
「暴力はまた新たな暴力を呼んで、それが連鎖する」
ということを身にしみて理解したじいさんは、
自分を殺させることでチンピラたちを刑務所に入れ、
姉弟を守るのであった。
死の病に冒されている、というのも、
その方法を選ばせるための展開だったのだな。
直前に身なりを整えているのも、その覚悟ゆえ。
序盤の嫌われ者らしい振る舞いが徐々に軟化して
チャーミングなじいさんになっていく過程も
自然で納得できる。
差別だったり暴力だったり、
見たくないものを見せつけられるけれども、
だからこその悲しく優しいラストだった。
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449-454:ゆうきまさみ『新九郎、奔る!〈3〉~〈8〉』

2021-10-17 22:02:41 | 21 本の感想
ゆうきまさみ『新九郎、奔る!(3)~(8)』

【Amazonの内容紹介】

応仁の乱編クライマックス!兄弟の運命は?

応仁の乱が膠着するなか、将軍の弟・義視と
京を離れていた新九郎の兄・八郎が帰京。
優しい面差しから一転、顔に大きく入った刀傷に
伊勢家の面々は驚く。
一方、義視は戻って早々、兄・義政に諫言、
激怒させてしまい、その立場を危うくしていた。
しかし、八郎は義視こそが「次の将軍に相応しい」と語り、
伯父・貞親や父・盛定への怒りをあらわにする。
そんな兄の態度に不安を隠せない新九郎だが……

天下の足利兄弟の不仲が伊勢家の兄弟仲に影を落とす。

そして姉・伊都の輿入れの夜、

彼らの命運を分ける事件が起こる―――!

激しく胸震える、慟哭の第3集!!

****************************************

8巻まで読んでも人の名前が覚えられない……。
誰と誰が親子で、誰と誰が兄弟なのか、
名前だけではまったくわからない。

おかしいな……と首をひねっていたのだけども、私が
源氏の「○義」「義○」「頼○」「○頼」、
平家の「○盛」、徳川家の「家○」の
区別がちゃんとついて、血縁関係もすんなり飲み込めるのは、
小学生のときからそれを扱ったエンタメに
触れ続けてきたからなんだろうなあ……。
室町時代について、圧倒的に知識不足。
教科書レベルの人間しか知らないもん。

それでも読ませてしまう面白さはあるのだけども、
自分が知ってたらもっと面白いだろうにな~と
残念に思う。
主人公は、いよいよ関東へ。


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