金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

アニメ:『銀河英雄伝説 外伝 わが征くは星の大海』

2022-04-30 22:11:11 | 2022年に見たドラマ・アニメ
方々でおすすめされるが、なかなか読んだり見たり
できなかったシリーズ。
ネットで調べたところ、
「いろいろあるが、とりあえずこれから見ろ!」
とのことだったので、アマプラで視聴。

登場人物の名前だけは聞いたことはあるが、
「とりあえず戦争してて、戦略の天才同士がライバルしてる」
くらいの知識しかなかった。
ラインハルトとキルヒアイス以外、顔と名前が結びつかず、
途中までは、だれがだれやらさっぱり。
序盤は、
「ラインハルト」
「ラインハルトを罠にはめようとするおっさん」
「ヤン」
の3グループのどれとどれが戦ってるのかさえ
わからず、「???」だったけど、
半分くらい見てようやくわかってきた。

両軍とも、戦争の続く時代にもかかわらず
上官が無能すぎんか??
もし上官が有能だったら、実力を発揮するチャンスもなく
主人公たちも成り上がっていけないんだろうが……

今回はひとまずライバル同士の邂逅・手合わせで終了。
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69-88:野田サトル『ゴールデンカムイ〈1〉~〈29〉』+最終話まで

2022-04-30 17:58:55 | 22 本の感想
野田サトル『ゴールデンカムイ〈1〉~〈29〉』

ついに完結! ということで、すでに出ている1~29巻を
再読&積読解消し、最終話までのコミックス未収録分を
公式アプリで読んだ。
(まだまだ全話無料公開中!)

ものすごい勉強・取材しているのがわかるし、
それをストーリーに取り込むのも大変だっただろうから、
人気作になって、作者の先生の想定する形で
完結できて本当によかった……と思う。
意欲作が報われるとは限らないから、
より強くそう思う。

ローティーンであろうアシリパさんに、
登場人物が最後まで誰一人として
性的な目を向けないところもいいし、
戦争やアイヌの文化、ロシアの歴史を描くにあたって
目配りが行き届いているのが感じられる……と思う一方、
変態度が相当ひどいので、読み返すと
「簡単に炎上する昨今、かなりクレームも来てたのでは……??」
とも思う。
ギリギリのバランスと、危うさを吹き飛ばすおもしろさで
成り立っていた気がする。

以下、ネタバレあり
鯉登と月島のコンビが好きだったので、
二人がひどい目に遭わず、ちゃんと生き残っていてよかった……!
(月島、いご草ちゃんのことずっと気にかけてるんだね……)

どの陣営のキャラクターも好きになっちゃうような
愛嬌のある描き方だったから、
終盤で何人か死んでしまうのは悲しい(特に牛山)。
でも、死ななければ事態がおさまらないというか、
死ぬべくして死んだという感もあって納得できた。
正直なところ、最終話を読んだ直後は、
「もう少し劇的に終わるのかと思ってた……」
という感想だったのだけど、他の人の感想や考察を読んで、
死んだ登場人物の救済をしつつ、
今後起こりうるトラブルを丁寧に潰した展開だったことがわかり、
大満足。

それにしても実写化って……。
これだけ漫画の実写化が連発されているってことは
需要があるからなんだろうけど、
どういう人が望んでいるの??
これだけ動画全盛になってる時代なので、
映像化を求める人が多いのはわかるが
(わたしは文字を処理するほうが断然早いので、
 「説明は動画オンリー」が増えてきたのは本当に困る)、
漫画原作はアニメでよくない??

コメント (2)
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ドラマ:『MIU404』第1~11話

2022-04-29 21:08:42 | 2022年に見たドラマ・アニメ
これも、もうすぐアマプラ配信が終了だとのことで
急いで見る。

ビジュアルが苦手な俳優さんがいるので
見る気がなかったのだけども、
『アンナチュラル』とリンクしてるというので視聴。
第2話から涙・涙。
親子関係って、呪いのようね……

刑事バディものに求められる要素は
きっちりしっかり詰まってるけれど、
出し尽くした感はなく、
続編やスピンオフでまだまだ展開できそうな感じ。

麻生久美子が美しい。
そしてエリートお坊ちゃんキャラは
ついついひいきにしてしまう。

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68:午後『眠れぬ夜はケーキを焼いて 2』

2022-04-25 23:44:48 | 22 本の感想
午後『眠れぬ夜はケーキを焼いて 2』
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

「こんな夜に焼くのは、
 明日につながるようなケーキがいい」
第8回料理レシピ本大賞コミック賞受賞作の第二弾!

Twitterで人気の作家・午後さんが描く
眠れなくて不安な夜の過ごし方を提案するコミックエッセイです。

バナナケーキ、レアチーズケーキ、ホットケーキ、ジャムなど、
孤独な夜のおともとなるレシピを、
心に残るエッセイとともにお送りします。

****************************************

バナナ嫌いなんだけど、
バナナケーキっておいしそうだよね……

ドレンチェリーも、味や食感は全然好きじゃないのに、
なにかレトロな可愛らしさがあって、
「概念として好き」みたいなところがある。

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯16

2022-04-24 22:07:02 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第16話「伝説の幕開け

超高速宇治川合戦&一ノ谷合戦!

義時に活躍の場はないし、全体の話の流れからから見たら
合戦の内容はそこまで重要じゃないから、
個人的にはこれで文句なし。
超高速処理ながら、先陣争いや和田義盛&巴、
畠山重忠の馬背負い……と細かいエピソードを入れてきてすごい。

義仲、最後まで潔い義の人だった。
「自分の果たせなかったことは、頼朝が引き継いでくれる」
なんて言って、心が清すぎる!
義経の策を見破って冷静さを失わないけれども、
もう一つの策は見破れずに負けてしまうの、
「この人にも軍才があった、でも義経はそれ以上だった」
とわかる演出でお見事。
理想の乳兄弟関係を具現化したような「木曾の最期」みたいな
劇的な演出もなく、あっけなく死んでしまうのも、
「これが戦……」って感じでよかったよ。
「色恋は捨てた」と言っていたように、
今回のドラマの巴は、義仲とは男女の仲ではなく
あくまでも主従の関係で、でも別れのシーンの彼女には
義仲へのどうしようもない慕わしさ、切なさがあふれていて
涙……

上総介を斬った梶原景時は、案の定、みんなに嫌われてる……。
特に和田義盛の態度、まるで小学生(知ってたけど!)。
頼朝に半ば脅しのような形で命じられて、
本人も気乗りしなかったのに、貧乏くじ。
事務能力が高くて、義経の無礼すぎる言い方にもぐっと耐え、
よいものはよいと認めつつ、天才でない自分を悔しくも思う。
「悲劇の天才とそれを陥れる小物」という古い人物像と関係を
新解釈してるのも、令和の大河ドラマという感じでよい。

それにしても義経の兄弟たちに対する感情はどうなってるの?
同母兄の義円は陥れるし、
同じく同母兄の全成とは関わっている様子がないのに、
頼朝のことはえらく好きで、
範頼にも「兄上、会いたかった!」なんだ……。
範頼、いい人すぎて「これは死ぬ……」と思ってしまう。
この鎌倉殿ワールドで、
まともな人間は生きていけないんだよ!!

序盤から、小四郎は完全に頼朝に心を閉ざしてしまった、
という様子で、いいねいいね。
兄を死に追いやられたってだけでも恨む理由は十分なのに、
許されたはずの祖父とおじを殺され、
自分の親しかった人間の殺害に加担させられたわけだから、
これで、まだ頼朝に心を寄せていたらおかしいもん。

【その他いろいろ】

・泰時の幼名「金剛」、頼朝が名付けたことに。

・このままだと謀反の濡れ衣を着せられるとみて
 孫の誕生を機に鎌倉へ戻ってきた時政パパ、
 こういうときの身の処し方はしっかりしてるんだよな~。

・御台所として御家人たちと間を取り持つと
 決意を新たにする政子。
 義高も守ると宣言するが、
 彼女の「どうにかして助けたい」という願いは
 何度も何度も打ち砕かれていくんだよね……。

・土肥実平も字が書けないのか。
 表に書いてあるのも「サ子ヒラ」だったね。

・義盛のゆる絵、可愛い

・重忠は「私も嫁探しをしよう」って言ってたけど、
 彼は嫡男だからとっくの昔に相手は決まってそうなものだけど。
 義時の妹とは再婚だと思ってた。

・義盛に妻がいることも示された。
 この人、頼朝と同じ歳だから、いてもおかしくないんだけど、
 言動が小学生みたいだから……

・義村、いきなり娘を連れてきた。
 史実として母親がわかっていないから
 こうなったのだろうけど、
 「一人育てるも二人育てるも同じだろ」
 全国の母親を敵に回す発言だな!
 一人でも大変なんだよ!!!!

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ドラマ:『アンナチュラル』第1~12話

2022-04-22 21:30:17 | 2022年に見たドラマ・アニメ
もうすぐアマプラ配信が終了だとのことで
急いで見る。

おもしろかった~!!
窪田くん、繊細そうなお坊ちゃん役が似合うね。

北村有起哉演じる宍戸が、
弁護するところが一切ないクズ。
ムカついてムカついてしょうがなかったが、
最後にちょっぴり溜飲が下がったね。

初期に登場した嫌な検事・吹越満が味方になるなんて
熱すぎる展開じゃん!と思ったら、
やっぱり嫌な奴だった……。
完全な味方にならないところに安心したよ!

ドラマの定番として、
終盤はヒロインの過去が関わってくるかと思いきや、
一切なかった。
これは続編のため……?

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67:松井優征『逃げ上手の若君 5』

2022-04-22 12:21:05 | 22 本の感想
松井優征『逃げ上手の若君 5』
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

小笠原貞宗に北条の重臣ではないかと疑われた時行は、
一対一の舌戦に臨む。
正体を明かすわけにいかない時行は
射抜かれる言葉の矢を巧みに躱すも、
補佐役・市河の登場で事態は急変して…?
さらに後醍醐天皇の命により信濃各地で再び動乱が渦巻く!
天下を取り戻す前哨戦へ突入する!

*************************************

挙兵も間近になってきた。

明月記の解説本か何かで、藤原定家の時代の信濃が
「治めにくい」って書いてあったけど、
これはこの時期でも同じなんだな。
前哨戦としての今回の戦は、
ちょっと尺を取り過ぎの感もあったけど、
今後に向けて信濃勢の顔見せという側面もあったのかも。

相変わらずの小笠原に、魔法使い海野殿、
再びの瘴奸……と
おっさんを活躍させることに余念がないこの漫画、
数少ないイケメン枠の大塔宮はあっというまに失脚して
尊氏の手の内に。

亜也子の色気すごいね。
小笠原の「設定を守れ!」に笑ってしまった。


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おでかけの記:サンタ・マリア・ノヴェッラ・ティサネリア

2022-04-19 21:06:23 | おでかけの記

ミッドランドスクエア3階にある、
名前が全然覚えられないカフェ。
東京からやってきた友達とお茶したときに利用。

メインは、ハーブを使った香水とかグッズのお店なのかな。
この店が好きだという友達が、
カフェは東京にはないというようなことを言ってたから。

ハーブティーと お菓子どっさり のセットで1400円ぐらい。
ハーブティーって、コーヒーはもちろんのこと、紅茶よりも
おなかがたっぽんたぽんになる印象。
ハーブの効用を実感した経験が一度もないのだけども、
実感すると、また味わいも違うのかな。
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66:羽生飛鳥『蝶として死す』

2022-04-19 20:48:30 | 22 本の感想
羽生飛鳥『蝶として死す』
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

寿永二年(一一八三年)。
源氏の木曾義仲軍から逃れるため、
平家一門は都を捨て西国に落ち延びた。
しかし、異母兄・清盛に疎まれ、折り合いが悪かった
平頼盛は一門と決別。
義仲の監視を受けながらも、妻子やわずかな家人と共に
都に留まっていた。
そんな頼盛に、彼が一門きっての知恵者であると聞きつけた義仲は、
意外な頼み事を申し入れてきた――
「三月前の戦で落命した恩人・斎藤別当実盛の屍を、
首がない五つの屍から特定してほしい」。
恩人を弔えぬのは武将の恥、断れば頼盛を討ち、
己も自害すると義仲に押し切られ、
頼盛は難題に挑むことにするが……。
『平家物語』や謡曲『実盛』にも取り上げられている
実盛の最期を題材にした、
第十五回ミステリーズ!新人賞受賞作「屍実盛(かばねさねもり)」ほか、
全五編収録。
清盛が都に放った童子は、なぜ惨殺されたのか? 
高倉天皇の庇護下にあったはずの寵姫は、
どのようにして毒を盛られたのか? 
平家の全盛期から源平の争乱へとなだれ込んでゆく時代に、
推理力を武器に生き抜いた頼盛の生涯を描く、歴史ミステリ連作集。

****************************************

この時代を扱った本は、どんどん出て欲しいと思っているので
あまりネガティブな感想は書きたくないのだけど……
まあ、合わなかったのだろうな。

平頼盛を主人公にしたミステリー ということで、
わくわくしていたのだけども、
頼盛の人生とミステリーが両立せずに
どちらも中途半端になってしまった印象。
長いスパンで描いているから仕方ないのだけども、
清盛との確執をメインに進めていくのかと思いきや
あっさり清盛は死んでしまうし、
「一族を守り切った!」という成果も、
立場の危うさにウエイトを置いて描いていないから
宙に浮いてしまった。

ミステリーとして、
「おお、そうだったのか!」と思えたのは
「葵前哀れ」のみ。
あとは、わりとすぐに方法に見当がついてしまったり、
明らかになった動機がまったく腑に落ちず、
「そうですか……」としか感想を抱けなかったり。
「知恵者」という設定のわりに、
頼盛にあまり賢さが感じられなかったのも残念。

「頼盛は家人や容疑者の女、時政に対してまで、
 なぜ『某』という一人称を使うの??」
(この時期はまだ、バリバリに謙譲の一人称だったのでは?)
とか、
「あだ名として『女御』はありうるが(祇園女御の例もあるし)、
実際に松殿の養女→女御にするのは無理だろう……」
とか、
「いや、この時期、頼朝はそいつらに遠慮しなきゃいけない
 状況じゃないのでは……?」
とか、そういう細かいところが気になっちゃったのも、
話に乗れなかったためかも。
おもしろかったら、そういうのは帳消しになっちゃうから。

でも、作者さんには歴史ミステリーの書き手として活躍してほしい!
という気持ちがあるので、次の本が出たらまた買います。
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65:ほしおさなえ 『活版印刷三日月堂 庭のアルバム』

2022-04-19 20:20:57 | 22 本の感想
ほしおさなえ『活版印刷三日月堂 庭のアルバム』(ポプラ文庫)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

小さな活版印刷所「三日月堂」には、
今日も悩みを抱えたお客がやってくる。
店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、
誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い。
しかし三日月堂を続けていく中で、
弓子自身も考えるところがあり…。
転機を迎える、大好評シリーズ第三弾!ブクログ1位、
読書メーター1位、第5回静岡書店大賞、第9回天竜文学賞、4冠!

*********************************************

今回も、しみじみと良い。
前巻までに感じていた「死の気配」「ひんやりした空気感」が、
今回はあまりなかった。
弓子さんのお母さんの死に触れていたにもかかわらず、不思議と。

仕事がどんどん広がっていく、そのわくわく感もあって、
明るいムードが強かったように思う。
すっかり好きになってしまったシリーズ、
1巻から読み返したくなってきたな。


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