TVerにて。
【第7話】
中嶋朋子回。
近所のおばさんは飛び降り自殺するわ、
付き合ってた彼氏は失踪するわ、
彼氏は少年院に入ってたわ、
わけがわからないうえにずっと不穏な感じが続く回だった。
最後にナレーションで言及された三木と井口と梅本の関係、
なんだったのだろう?
梅本から井口に巨大感情があった??
【第8話】
最後の主役は、窪田正孝くん。
TVerにて。
【第7話】
中嶋朋子回。
近所のおばさんは飛び降り自殺するわ、
付き合ってた彼氏は失踪するわ、
彼氏は少年院に入ってたわ、
わけがわからないうえにずっと不穏な感じが続く回だった。
最後にナレーションで言及された三木と井口と梅本の関係、
なんだったのだろう?
梅本から井口に巨大感情があった??
【第8話】
最後の主役は、窪田正孝くん。
うおおおー! 最終回までよかった!!
最初から最後まで面白い、ヒリヒリドキドキする珍しいドラマだった!
第1話から不穏な予告のようなものはずっとあったから、
こんなにハッピーに終わるとは思わなかった。
詰め込みすぎた感もなく、予想以上にあっさり、
でも丁寧に作られた最終回だった。
「最終話まで脚本ができあがっている状態で撮影に入った」
というようなことを誰かが話していた気がするから、
それもよかったのかな。
全体像が見えている状態で編集するのと、
はっきり見えない状態で編集するの、やっぱり違うよね。
冷静にふり返れば「?」というところもなくはないのだけども、
リアルタイムで視聴しているときは、とにかく熱量と勢いに流されて
粗が見えなかった。
ラストのカラオケしてるシーンで、うるうるきてしまった
たった一年で青春は終わるし、大きなものも失ったけれど、
明るく前向きでキラキラしていた。
先が気になりすぎて原作を読もうかと思ったこともあったのだけども、
我慢してよかったと思う。
特に最終回部分は原作からかなり離れているらしいのだけども、
ドラマ単独ではきちんとおさまりがついていた。
Qもお母さんも、翔もセイラも変わったし、
美人局に加担していたカナがエリコの隣に戻ってきたことに
自分でも意外なほど感動してしまった。
それにしても宝来、
行動原理が翔へのコンプレックスだったことは
ずっと描かれてきたんだけども、ここまでとは思わなかった。
もはや恋じゃん……
避妊しろ~!!!怒怒怒
がどうしても先に立つ。
たとえ写真ばらまかれなかったとしても、
結局セイラは妊娠で退学になったでしょ……。
家の力に頼らずにこれから二人で生きていこうとしていた矢先、
経済基盤もないのにどうすんだよ……。
カリスマ的なかっこいいリーダーとして登場した翔が、
ここまで弱さと脆さ、未熟さを露呈して、
それでも嫌悪感を抱かないで済んでいるのは、俳優さんの力?
別の俳優さんだったら、どうだったかしら。
斉藤由貴演じる翔の母の、悪者になることを承知で
大人として最善を尽くした愛と強さにしびれる。
セイラも、援交してまで翔の近くにいたかった気持ちはわからないけど、
実母がセイラを使ってお金を得ようとしたり、
娘の援交を黙認したりしてたあたりを考えると、
すがれるものは幼いころの恋だけだったのかなと思うと切ないね。
お金をもらったとはいえ、頼りにならなさそうな母と
これから生まれてくる子を一人で抱えて生きていく覚悟だって、
そう簡単に持てるものじゃない。
自分の考えを語る牧野に、Qがかつての翔を思い出す演出、よかった。
「結局、翔もたいしたことなかった」なのか、
「牧野には牧野で、人を惹きつけるところがある」なのか、
「同じことを言っているけど、二人は全然ちがう」なのか。
どうとでも取れるシーンだったけれど、
すぐに牧野が写真を撒いたり、花火の妨害したりしようとしたあたり、
「同じことを言っているけど、二人は全然ちがう」だったのかな。
「若いやつは金になる」のが理由だとしても、
若い女の子を買ったり、チーマ―や暴走族とつるんでばかりいる様子なのは、
同世代に相手にされない大人という感じ。
くるくる頭の後輩が、いきがって翔にえらそうな口利いたり、
ナイフで刺そうとするのも、
政治家の家の子である宝来が、
薬にまで手を出して拳銃持ってしまうのも、
説明はされないけれども、これまでの描写から
行動原理がわかるようになっていてよい。
逆に、レオ・ドヨン・マルコは、
出番が多かったわりに掘り下げが浅く、
「チーム」を構成するための人数あわせのような状態のまま
ここまで来てしまって残念。
でも、最初からドラマの宣伝として
「高橋海人×中川大志×松本穂香」
をアピールしてたから、メインは
「Q・翔・セイラの三人の関係性」
であって、「チーム」ではなかったんだね、たぶん。
いよいよ次回、最終回。
みんな生きていてくれ~!!
突然思い出したのだけれども、
このドラマ、以前わたしがドはまりした台湾映画「九月に降る風」と
登場人物配置・ストーリーラインがよく似ている。
「勉強はできるがヤンチャグループに属している主人公」、
「グループのリーダーとしてみんなをまとめ、
主人公にコンプレックスを抱かせつつも強く惹きつける親友」、
「親友の彼女で、主人公の片想いの相手」。
前半のキラキラ青春感と、
親友の死をきっかけにグループが崩壊していくやるせなさ。
こちらの舞台は1996年。
もちろん、「95」のほうが尺が長い分、エピソードの積み重ねがあって
キャラ立ちしているし、
1995年の渋谷が舞台だというのもあって背景が圧倒的に不穏。
でも、同じ文化圏に属しているのもあって、1990年代の雰囲気というか
トレンドみたいなものは似ていたのかな。
さて、第7話。
襲撃事件におけるセイラの関与をかたくなに否定して事情を話さない翔に、
Qの不満が募る。
他のメンバーは、付き合いが長いのもあって「翔がそう言うのなら仕方ない」という
翔に対する信頼がある(あるいは、盲従している?)が、Qは飲み込めない。
付き合いが浅いのもあるし、セイラを挟んで三角関係にあるというのもあるよね。
ドヨンに愚痴をこぼすだけだった彼が、はっきり翔に物申せるようになったことと、
中国拳法を再開して強くなり、自信を持てるようになったことを
リンクさせて描いているのがいい。
まだ翔に対して長々と喋ったりはできないんだけども、
話し方もだいぶん変わった。
一人でチーマ―と戦ったり、薬を売ってた宝来にいきなり襲いかかったり、
かなり危うさを感じさせる様子に。
一方の翔は、怪我をしたQに謝ったり、駆けつけたQの両親に頭を下げたり、
ヤンチャぶり・王様ぶりがなりをひそめている。
おそらくセイラと牧野のつながりが関係しているのだろうけれども、
翔が大人にならざるをえない事情を、Qは知らないからね……
翔の態度にイライラカリカリしているQだけれども、
彼のことが好きなんだよね。
いきなり宝来に襲いかかったの、姉の一件もあるのだろうが、
翔を襲撃したのが宝来だと思っているからというのもあるだろうし。
そこへ、
「自分が好きなセイラが、おそらく翔を好き。
二人の間にある事情を、自分は知らせてもらえない」
という状況も影響して、こじれている感じ。
こういうの、大好き!!!! もっとお願いします!!!
予告がまた不穏。
第1話でチラ見せされていたクライマックスであろうシーンの
拳銃が出てきちゃった……
【その他いろいろ】
・セイラに「アイタイ」とベルを打つ場面の翔の切ない顔よ……
安定と信頼の中川大志くん。
・久々にセイラと話すQが、ベルの返事をもらえなかったことに対して、
「暇だから適当に打っただけだし」と強がるのが、痛々しい。
・宝来、「鈴木は俺にやらせてほしかった」と言っていたのに
あっさりQにやられて伸びてるの、笑ってしまった。
適材適所を語った牧野に、人を見る目があるということが
証明されてしまった。
・ここへ来て、
「レオは翔とは4歳のころからの幼なじみ。翔のことを一番理解している。
オウムにはまりそうになったのを止めたのもレオ」
とレオの掘り下げが。
政治家の孫と、暴力団幹部の息子、その萌え設定はなに……
・高橋海人くん、格闘技の動きがビシッと決まっていてさまになる。
本格的にダンスをやっているからなのね。
エンディングのメイキング、彼のキュートな笑顔によって
本編のギスギスヒヤヒヤが中和される。