金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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現在、記事の整理中。

大河ドラマ「西郷どん」#8

2018-02-25 20:37:08 | その他(ドラマ・アニメ・落語)レビュー
大河ドラマ「西郷どん」#8

斉彬にしたがって江戸へ行けることになったものの、
江戸行きの費用を用立てることができない吉之助。
妻のすがに反対されたのもあって辞退も考慮しはじめる。

「いつ帰って来るかわからない夫を貧乏所帯で待つのはイヤ!」
「夫婦の問題に口出すな!」
「あなたと夫婦にはなったが子守りになったつもりはない」

すがさん、きっぱりさっぱり嫁の本音炸裂で爽快(笑)


すがは離縁を願い出て、手切れ金を渡して実家へ帰ることに。
まあ、実は本音ではなく、こうして困窮する西郷家から出ていくという形で
負担を減らそうとしているのだ……という美談。
いい話風にしようとしないで、とことん「空気読まない嫁」にして
ほしかったわ。
このドラマで唯一好きになれそうなキャラクターだったので
今回で退場は残念。

相変わらずの主人公ヨイショとホームドラマ感にうんざりして、
途中で流し見になってしまったが、
ちゃんと見なくても話が理解できるのはライトに見たい人には
いいかもね。
わたしは脱落しそうだけども。
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大河ドラマ「西郷どん」#7

2018-02-18 20:44:34 | その他(ドラマ・アニメ・落語)レビュー
大河ドラマ「西郷どん」#7

最後の5分は泣いてしまったんだけども、
何というか、この最後の5分だけを切り取って見せられても
泣いたと思うんだよね。
「母子」と「死」の組み合わせだもん。
それだけで涙は約束されたようなものでしょう。

今日のトピックスは、

・吉之助、結婚
・不愛想で無口な嫁、不器用なだけでなく空気読めないタイプ
・祖父の死の後、母に死亡フラグ……と見せかけて、それより先に父が突然死ぬサプライズ

といったところ。
斉彬が於一を養女に迎えて江戸に嫁入りさせようとしたり、
メリケンの軍艦が日本へ向かっていたりと
大河ドラマ要素もほんのちょっぴりあったけど、
基本的にはホームドラマ。

すでに7話めなのに、これまでの積み重ねに
意味はあったのだろうか……と首をかしげるほど
初見さんに優しいつくり。
見ていてイライラするほどひどいドラマではなく、
ただ陳腐なだけ(初夜のくだりとか)で
一回一回はそれなりにまとまっているので評価に困る。
正助が「吉之助さぁ!」と呼ぶのだけが可愛い。

松坂慶子は好きなんだけど、正直なところ、
ミスキャストだったと思う。
ふくよかなうえに色白できれいすぎて
「貧乏」という設定にあってない。
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4:瀬川貴次 『百鬼一歌 月下の死美女』

2018-02-16 15:49:41 | 18 本の感想
瀬川貴次 『百鬼一歌 月下の死美女』(講談社タイガ)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

歌人の家に生まれ、和歌のことにしか興味が持てない貴公子・希家は、
武士が台頭してきた動乱の世でもお構いなし。
詩作のためなら、と物騒な平安京でも怯まず吟行していた夜、
花に囲まれた月下の死美女を発見する。
そして連続する不可解な事件――。
御所での変死、京の都を揺るがす「ぬえ」の呪。
怪異譚を探し集める宮仕えの少女・陽羽と出会った希家は、
凸凹コンビで幽玄な謎を解く。

***************************************

定家が好きなので、めちゃ評価が甘くなってる自覚はあるのだが、
とても好き。

二条院讃岐に鎌倉に九条家に、実在の人物を配しているのだし、
はっきり御子左家と書いているのだから
俊成・定家・寂蓮も名前をいじらなければいいのに……と思うけど、
ラストがあれなので、いろいろと差しさわりがあるのかね。

謎解きの過程でいくつかの真実が明かされていっても、
そのいずれにも「そうだったのか!」という驚きがないし、
過去の事件の謎を残すのならともかく、
リアルタイムで進行した事件の謎を明らかにしないのは
どうにもおさまりが悪い……と残念な点もあるんだけど、
頼政の孫娘という設定を活かした展開になったのはとてもいい。
続編を読みたい。

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3:島田裕巳 『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』

2018-02-13 14:42:13 | 18 本の感想
島田裕巳 『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』 (幻冬舎新書)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

「うちって浄土真宗だっけ? 浄土宗?」と
実家に電話したことは、ありませんか?
宗派の違いが解れば、仏教が見えてくる。

日本の仏教はさまざまな宗派に分かれており
教義や実践方法が大きく異なる。
にもかかわらず多くの人、とくに地方から都会に出て
菩提寺とのつきあいを絶った人は関心を持たない。
だが親や親戚の葬儀を営む段になって
途端に宗派を気にするようになる。
家の宗旨に合った僧侶を導師として呼ばねばならないからだ。
そこで初めて「うちは◯◯宗だったのか」と知る。
そもそも宗派とは何か。歴史上どのように生まれたのか。
本書は、日本の主な仏教宗派を取り上げ、
その特徴、宗祖の思想、教団の歩み、さらに他宗派との関係、
社会的影響をわかりやすく解説する。

***************************************

タイトルに対するアンサーは想定内のもので
何の新しさもなかったので、
別のタイトルのほうがよかったんじゃないかな……と
思うけど、現在までカバーした日本仏教史の概説書として
かなり面白かった。
日本史においては表面的にしか扱われない各宗派の起こりや
特徴、多宗派との関係がわかりやすく説明されていて
初めて知ったことも多い。

スーパースター・空海のあと、
真言宗に目立った人物が登場しなかった理由とか、
押され気味だった天台宗の比叡山延暦寺が
強大な力を持つようになった経緯とか、
漫画『阿・吽』を愛読している身には
感慨深いですな。
仏教史に興味のある人にはお勧め。

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大河ドラマ「西郷どん」#6

2018-02-11 20:48:08 | その他(ドラマ・アニメ・落語)レビュー
大河ドラマ「西郷どん」#6

会食のため15分遅れで視聴したので、
西郷がどうして牢から出てきたのかはわからず。
(そもそもなんで牢に入れられたのか、説明はされたのかな?)
ジョン万次郎と意志の疎通を図るため、
正助が駆り出されたあたりから見た。
途中から見ても、物語の理解にほとんど支障ないのが
いいのか悪いのか……という感じだけど。

斉彬が「西郷、不思議な男だ」(セリフはうろ覚え)と
つぶやくシーンでは、
「出たよ、ダメ大河の定番、主人公ヨイショ……」
とうんざりしたのだが、
褒美に望むものを訊かれて、
正助の謹慎とその父の流罪の赦免を願い出たのには
ちょっと心動かされちゃった。

そして序盤を見ていないので事情はよくわからんのだが、
外出を禁じられている糸。
そこへやってきた西郷の妹と使用人、そして正助に
発破をかけられ、西郷に想いを告げようと走る。
しかし、間の悪いことに
西郷父から西郷の縁談の話を聞かされてしまうのだった。
「海老原様へ嫁ぎます。あなたが好きでした」
と西郷にはっきり告げて、その上でよそへ嫁にいくのは
潔くてよかったね。
男の趣味は理解できないが、好感度アップしましたよ糸ちゃん。

相変わらず惹きつけられるフックが見つからないまま
第6話まで見ているのだが、
見なくなった大河はたいていいつも3話くらいで
脱落しているので、ここまで見続けてるってことは
多少なりとも面白いってことなのかなあ……??
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大河ドラマ「西郷どん」#5

2018-02-04 20:45:51 | その他(ドラマ・アニメ・落語)レビュー
大河ドラマ「西郷どん」#5

「俺とも相撲しようぜ!」
と言い出した殿様とマジで相撲取って
勝ったら牢に入れられる、お約束の理不尽。

********

西郷が待ちに待ったスーパーヒーロー斉彬様の藩主就任。
しかし、3年は父の政策を変えないとする斉彬の方針に、
父の赦免を期待していた正助はしょぼーん。
しかも、糸に縁談が持ち上がったうえ、
脈があるかと思いきや、糸の想い人は西郷という
踏んだり蹴ったりな正助が憐れ。

西郷の何がいいのかさっぱりわからないので
勝手なことを言うが、糸ちゃんよー、
海老原、イケメンじゃん!
しかも、自分が怪我してるのに、
対戦相手の西郷に「情けは無用!」と言い切る矜持、
いいやつじゃん!

周囲の恋愛感情にさっぱり気付かない西郷が、
糸の縁談を知って、本気で
「めでたい!」
「何で祝ってやらん!!」
とか言ってるのは面白かった。

斉彬の方針に、目をきらきらさせている久光も可愛い。
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