傲慢で精神論で突っ走るヒロインだけだったら
不快になりそうなところ、
自信のない男の子とのダブル主人公にすることで
うまくバランスを取っている。
尾張の治安悪すぎ! 世紀末ヤンキーの巣じゃん!!
そして、なんなんだ、このところどころにまぶされたBL風味は……。
いちいち顔を寄せて、俺様BLキャラみたいなセリフを吐く信長に、
明らかなツンデレで、あっという間に陥落の気配を見せる忠勝。
あと、榊原くん、元康のどこに惹かれる要素あったの???
アバンとラストの
”「寅の年・寅の日・寅の刻」をキャッチコピーにしてますが、
実は「卯の年」でした~!”
はおもしろかったけど、相変わらず乗り切れなかった……。
”竹千代を殺そうとする信秀→それを止める信長→信秀「ワッハッハ!!」許す”
とか、
”いきなり強気になった元康に圧倒されて道をあけてしまう敵”
とか、説得力がないのに、雰囲気だけでごまかしてる感じが気になって仕方ない。
元康が責任を感じて自害しようとするシーンも、
忠勝の思いを訊いたり、「厭離穢土」を持ち出したり。
「自害するなら、くっちゃべってないで、さっさとしろ!!」
って思っちゃった……。
これが「そうやって引き延ばす、元康の意気地のなさ」として
わざと見せているものなのか、意図しないでやっちゃってるものなのか、
制作サイドのスタンスがまだわからないんだよね。
(現時点では、後者の気がしている)
10話くらいまでは見るつもりでいるけど、
来週から、感想はおもしろかったときだけにするね……。
「Not for me」なだけであって、別の誰かにとっては
すっごく面白いドラマなんだと思うから、
悪口は書き連ねたくない。
それにしても、NHKの子役キャスティングは毎回すごいね~。
竹千代役の子、ちゃんと松潤の面影がある!
何度か目にした番宣のときから、
「この乗馬シーン、絶対馬乗ってないだろ」
と思ってたんだけど、全体的に画面がゲームのCGっぽいね……。
冒頭のナレーションのシーンからしておとぎ話っぽい雰囲気があったし、
中国の仙人ですか?といった風貌&発言の武田信玄とか、
話自体はそうでもないのに、絵面にファンタジーテイストが強め。
たいていどの大河ドラマも、第1話はわりとしっかり作られていて、
だんだん粗が見えてくるといった印象。
これは、どうなんだろう。
個人的には、まだ、まったくときめきポイントがない状態。
家康の生涯が長くイベント盛りだくさんなので、
どしどし話を進めなきゃいけないという事情はあるんだろうけど、
1話の時点では、キャラ付けも最低限で、人物同士の関係性も見えてこない。
本多忠勝が出てきた時点で、何かしら関係が深まるイベントがあるのかと思ったが
深まることなく終了。
とりあえず、第1話の印象としては、
・序盤の元康、さすがに本役でごっこ遊びはキモい。
・信長「待ってろよ竹千代、俺の白兎」→キモい
・このバリバリ苦労人タイプの石川数正が出奔するとこは見たい
・「麒麟」に続いて立派そうな今川義元だったが、
キャラが確立しないうちに死んでしまった
・開始30分で好きな女の子をゲットし、第二子懐妊までいったスピード展開
・三河の地名や会話のイントネーションに違和感なし
よかったのは、地元の岡崎に来て、
田舎の知らんおっさんたち(家来だが)にドン引きしてるとこ。
ずっと地元を離れてて、文化レベルの高い今川のもとで暮らしてたら
そうなるよね……。
家臣団への思い入れのなさも、ひとりで逃亡する展開につながってる。