金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

56:大田垣晴子 『365日絵こよみ』

2017-04-29 20:23:54 | 17 本の感想
大田垣晴子 『365日絵こよみ』(SBクリエイティブ)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

季節の発見。行事の楽しみ。
暮らしを彩るヒントが詰まった、セイコのささやかでいとおしい毎日。

**************************************************

気分転換本。
可愛らしい絵柄で、季節の事物を描いたイラスト集。
見落としがちなアイテムも多くて面白かった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

55:野崎まど 『バビロン1 ―女―』

2017-04-29 20:05:27 | 17 本の感想
野崎まど 『バビロン1 ―女―』(講談社タイガ)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

東京地検特捜部検事・正崎善は、
製薬会社・日本スピリと国内4大学が関与した
臨床研究不正事件を追っていた。
その捜査の中で正崎は麻酔科医・因幡信が記した
一枚の書面を発見する。
そこに残されていたのは毛や皮膚混じりの異様な血痕と、
紙を埋め尽くした無数の文字、アルファベットの「F」であった。
正崎は、事件の謎を追ううちに、大型選挙の裏に暗躍する陰謀と、
それを操る謎の人物の存在に気がつき……?

**************************************************

まだ1巻なので、どう転ぶかわからないけど、今の時点では面白かった!
デビュー作の『アムリタ[映]』と同じくらい好き。

この作者さんの著作はたぶんほとんど読んでるのだけど、
ファンの人たちが好んでいると思われる展開の飛躍に
釈然としないことが多く、デビュー作以外は
いまいち好きになれなかった。
発想は面白いし、ハッタリのきかせ方なんて本当に上手だと思うし、
読んでいるときは面白いんだけども、
飛躍した段階ですうっと冷めてしまうのだった。
しかし、今まで面白いと思えないことの多かった
キャラクター同士のかけあいも、今回は楽しめた。

「人類を超越した不気味な女」の描き方はさすが。
ワンパターンなのかもしれないが、ファンが期待しているものの
ひとつはこれだろうから、いいよね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

54:根本寛 『筆跡事件ファイル―筆跡鑑定人が事件の謎をとく』

2017-04-28 20:38:09 | 17 本の感想
根本寛 『筆跡事件ファイル―筆跡鑑定人が事件の謎をとく』(廣済堂出版)
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

筆跡鑑定の世界で活躍中の著者が、
近年マスコミを騒がせた事件を鑑定人の視点から分析。
さらには、遺言書の偽造など、筆跡にからむ代表的な事例を紹介し、
解決へのプロセスを案内する。

**************************************************

読む前はそれほど期待してなかったんだけど、
かなりおもしろかった。
実際の事例を使って、どういう点に着目して鑑定をするのか、
偽造を見破るのかが書かれている。
ここに書かれた内容をもとにして、
自分が文字を書くときの動作に注意してみると、
確かに無意識に出てしまう癖がかなりある。

関連する知識をほとんど持たないままに読んだのだけど、
それでも引っかかるところがなかった。
素人にもわかるように易しく丁寧に書かれている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「おんな城主直虎」#16

2017-04-23 20:48:47 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#16

「似ておらぬ姉妹じゃの」

本当にね!!
「そなたの手抜かりのせいで~(略)」と
またもやぎゃあぎゃあ騒ぎ立てるしのに、
政次がチクッと言ってやったところでは
すっきりしたわ~。

政次に対してツンツンしている直虎の態度が
子供じみているせいで、なんだか直親の死の際の深刻さを
忘れそうになるな。
ツンツンしている直虎と
なんだかんだといって助けてくれる政次、の構図も
ラブコメのようで、今日は息抜き回だった。
ツンデレいちじるしい中野に、奥村と方久と、
チーム感も出てきてなごやかだったし、
政次も賢さ&敏腕ぶりを発揮し、今日の不幸度は低め。
安心して見られたわ~。

柳楽優弥の無意味なお色気シーンには笑った。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

53:相沢沙呼 『小説の神様』

2017-04-21 19:34:21 | 17 本の感想
相沢沙呼 『小説の神様』(講談社タイガ)
★★★★☆3.5

【Amazonの内容紹介】

僕は小説の主人公になり得ない人間だ。
学生で作家デビューしたものの、発表した作品は酷評され売り上げも振るわない……。
物語を紡ぐ意味を見失った僕の前に現れた、同い年の人気作家・小余綾詩凪。
二人で小説を合作するうち、僕は彼女の秘密に気がつく。
彼女の言う“小説の神様”とは? 
そして合作の行方は? 
書くことでしか進めない、不器用な僕たちの先の見えない青春!

**************************************************

初作者さん&初レーベル。
このタイトルだが、志賀直哉はまったく関係ない。

「これでもか!!」ってくらいに、作家の産みの苦しみを描いた作品。
二回くらい泣いてしまった……。
再び自分の作品と向き合えそうになったのに、
打ち切りを宣告されるシーンが辛すぎた。
作家でなくとも、自分の名前を掲げ、数字と向き合うクリエイターは、
身につまされてしまうんじゃないだろうか。

作中、何度か地の文で「ラノベかよ」とツッコミが入る通り、
ぼっち主人公、美少女転校生、病弱で兄大好きな妹に、高校生作家……と
ライトノベルの要素が濃くて、
それがシリアスな場面と乖離しているような印象を受けてしまう。
ただ、主人公とヒロインが高校生作家だというのは、
ある種の免罪符として働いているだろうから、これはこれで正解なのかな。
大人だって後ろ向きに悩み苦しむし、生活がかかってくる比重が高くなって
より苦しみは大きくなるけれども、主人公を大人にした場合、
「大人のくせにいつまでもメソメソして」
という批判が強くなる気がする。
登場人物のセンシティブな部分が、高校生だからと許容されることはあるだろうから、
これも作者の計算のうちなのかもしれない。

事前にあらすじを読んでいなかったので、
「秘密」に意識が向いていなかったのだけども、
終盤にヒロインにまつわる謎が明かされ、
ミステリー的な楽しみもあってよかった。

ラノベ要素が個人的な好みと合わなかったので、
好み度★は下がってしまったけど、作者の熱量を感じられる一冊だった。
共感できる人とあれこれ語り合いたくなる。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「おんな城主直虎」#15

2017-04-16 20:11:39 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#15

報われなくとも、必死で直虎を守ろうとする政次が切なすぎるよ~~。

裏切り者と決めてかかっている直虎につんけんされて、
ため息をつかんばかりの顔がちょっと可愛かったけど。

今川からの呼び出しを受けた直虎とともに、
駿府に向かう途中では、セコム傑山に完全に容疑者扱いされてるし。
直虎の悲鳴を聞いて、真っ先に部屋に飛び込もうとしたのにね。

マジものの襲撃に遭った直虎のピンチに駆けつけ、
政次、ついに彼女を守って本心が届く!! と思ったら……

中野、お前かよ!!!(怒)

盛大にずっこけたわ!!

ヒーロー役をかっさらわれ、
おかげで出ていけなくなっちゃって、
もう不憫すぎて直視できない。
直虎が政次の姿を探してがっかりしたように見えたのが
本当に悲しい。
駿府に行ったら直虎に騙されて立場なくなるし。
政次の味方は奥山家唯一の常識人・なつさんだけだよ。

後半、寿桂尼・直虎・政次の裏のかきあいは楽しかった。
体育会系の直虎も、成長したのね……。
そして、ボディーガード役として同行し、
ようやくマッチョぶりの意味が生じるかと思いきや、
結局たいして役にも立たない傑山。

相変わらずキャンキャン吠えてる中野。
「あのアマ、あれだけ言うたのに……!」
ふてくされて墨をすってる様子なんか、
反抗期の中高生そのもの。
そこからの見事なツンデレぶり。
あんなに鬱陶しかったのに
なんかちょっと可愛く見えてきちゃった……。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

52:杉山亮 『もしかしたら名探偵』

2017-04-10 14:02:05 | 17 本の感想
杉山亮 『もしかしたら名探偵 (ミルキー杉山のあなたも名探偵)』(偕成社)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

オレの名まえはミルキー杉山。探偵だ。
名画盗難事件の犯人や、行方不明の本や、宝石泥棒をみつけるのが仕事だ。
どんなふうに犯人をさがしあてるのかって?
ひとつ、ひとつ証拠をあつめる。
それをならべて、かんがえるのさ。

**************************************************

児童書の人気シリーズ。
文字も大きく、絵本に近いつくりで、小学校低学年から読めそう。
イラストにも小ネタが多くて面白い。

3話の短編から構成されており、第1話は情報を整理すれば解けるし、
第3話は暗号もので、なかなかに凝っていて楽しい。
第2話は、「いやいや、そりゃねーよ!!」というオチだったけれど、
これも矛盾を発見させるところまでは納得。

考え抜くことが苦手で、すぐに答えに飛びつきたがる昨今の子どもたちに
おすすめしたい本。
ちょっと頭をつかわなきゃいけないので、お父さん・お母さんも
一緒に楽しめるはず。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

51:『PHPくらしラク~る♪』編集部 『捨てられない人の「片づけ革命」』

2017-04-10 13:51:48 | 17 本の感想
『PHPくらしラク~る♪』編集部『捨てられない人の「片づけ革命」』(PHP研究所)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

門倉多仁亜さん、柳沢小実さん、美湖さん、金子由紀子さん、
辰巳渚さん、小松易さん、石阪京子さん、ダスキンさんといった、
いわば「暮らしの達人」たちの「片づけ術」を集めた、
いいとこ取りでおトクな一冊!
誰にでもできる「ちょっとしたコツ」、性格や生活スタイル別の片づけ方法、
「1カ所片づけ」や「3日間片づけ」などなど、最新の「片づけの極意」を一挙にご紹介。
これなら、あなたにぴったり合った片づけ方法が、きっと見つかるはず。
この本でご紹介している「片づけ術」に共通する特徴は、
モノを捨てられない人、普段片づけ慣れていない人でも、
今すぐに難なく、楽しみながら実践できるという点。
見るだけで憂鬱になりそうな散らかった部屋、洋服や衣装ケースであふれかえったクローゼット、
友だちを招待することもできないリビング……そんな生活とは、今日でさようなら。
ステキな暮らしと幸せが、あなたのもとに訪れますように!

************************************

界隈で名の知れた人を揃えているし、
本当に「これから片づけよう」と思っている人の入門編といったところ。

「あらかた片づけた、でももっともっと刺激を! 
 いっそのこと禅寺レベルまで!」
というわたしのような人間にはひっかかるところがなかった。
読み終わって3日たった今、何が書いてあったのか思いだせないほどだ。
これは本が悪いのではなく、選んだわたしが悪い。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

50:おふみ 『服を減らせば、おしゃれになる』

2017-04-10 13:32:53 | 17 本の感想
おふみ 『服を減らせば、おしゃれになる』(KADOKAWA)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

イマイチな服をなくしたら、人から褒められるようになった。
ミニマリスト制服化計画。
ブログ月間120万PVのおふみによる
「似合う・着心地いい」定番服を決めてセンスアップする方法。

**************************************************

以前読んだこれと同様、
好みがちがいすぎて、まったく参考にならないのだが、
著者の方の「好き!」が満ちているところはいいと思う。

わたしは基本的に、良し悪しの基準が「自分が好きかどうか」しかないので、
ここにある服が本当に「おしゃれ」と評価されるものなのかどうか
さっぱりわからないのだが、自分が着ていて気分のいい服じゃなければ
つまらないというのはわかる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「おんな城主直虎」#14

2017-04-09 20:46:47 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「おんな城主直虎」#14

「逃散」の用語にときめく高校時代の日本史選択者。

直虎が、ちゃんと分国法を利用して対策を考え出したのには驚いた!

しかし彼女は、
「徹夜で頑張りました!」とか
「汗水たらして必死です!」とか、
基本的には思考&行動パターンが体育会系なんだよね……。
それでなんとかなってしまうのがこのドラマの世界。
何でわざわざ夜に田植えしたんだろ……。

中野は相変わらずキャンキャンと「全身全霊で反抗してます!」といわんばかり。
しのもまさに「理屈ではない」感情的な問題でぷりぷり怒り中。
ひとまず奥山だけ攻略して、
これから少しずつ家中に仲間を増やしていくぞ!という展開なのかと思いきや、
来週はまたひと波乱ありそう。

政次の不憫エキスはちょぴりで、個人的には燃えない回だったけど、
話題が小粒なぶん、きちんと領地経営を描いているのは好印象。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする