金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

23:新美南吉 『新編 新美南吉代表作集』

2008-04-17 16:38:42 | 08 本の感想
新美南吉『新編 新美南吉代表作集』(半田市教育委員会)
★★★☆☆

ローカル……と思ったら非売品でした。
県内の図書館にしかないかも。
新美南吉の童話・小説・詩30編のほか、
短歌・俳句を収録。
新美南吉作品は小学生用の教材に使われていることが多く、
部分的に読んだことのある話がいくつもあり、
今回話全体の内容がわかってすっきり
「手袋を買いに」ってなつかしいなあ~。

写真の南吉はなかなかのイケメン。


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22:草野たき 『教室の祭り』

2008-04-06 21:36:24 | 08 本の感想
草野たき『教室の祭り (わくわく読み物コレクション)』(岩崎書店)
★★★★☆

絵の上手な直子は澄子のあこがれ。
5年生になって、再び同じクラスになり、おとなしい直子が
徐々に心を開いてくれるのがわかってうれしく思う澄子。
しかし、同じ塾にかようカコとてっちゃんと親しくなり、
彼女たちの仲間に引き入れられることで
直子をひとりぼっちにしてしまうことに。
やがて直子は学校に来なくなってしまい……

******************************************

子ども向けなんだけど、ずしーんと来た!
あったなあ、こういう人間関係……と
なつかしく小学校時代を思い出すようなお話。

カコ&てっちゃんと直子の間で悩む澄子に、
お母さんが
「直子ちゃんをひとりぼっちにしちゃだめ」
と言うのではなく、
「どっちかを選んで、どっちかをあきらめなきゃいけないの」
とシビアに言い聞かせるのがよかったな。
ラストの「表立っては助けない」という関係も現実的で、
渦中にいる小中学生にとってはひとつの道を示す本に
なるのでは?と思いました。

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21:川上弘美 『はじめての文学 川上弘美』

2008-04-02 13:11:24 | 08 本の感想
川上弘美『はじめての文学 川上弘美』(文藝春秋)
★★★★☆

【収録作品】
「運命の恋人」
「神様」
「パレード」
「ときどき、きらいで」
「春の絵」
「椰子の実」
「ざらざら」
「椰子・椰子」
「草の中で」
「花野」
「北斎」
「鼹鼠(うごろもち)」
「おめでとう」

角田光代とか江國香織とかもそうだけど、
無条件に好き!ってわけでもなく
好きな作品は1つか2つ、っていう女性の作家さんは
多いのだけど、川上弘美もその一人。
ほとんどの作品には無感動なんだけど、
『センセイの鞄』と『ニシノユキヒコの恋と冒険』は好き。
「草の中で」は『ニシノ~』の中の一編、
「パレード」は『センセイの鞄』のサイドストーリーです。


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