金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

165-169:最近読んだ漫画

2024-07-31 14:02:55 | 24 本の感想
 D・キッサン『共鳴せよ!私立轟高校図書委員会: 1』
 
これまでに読んだ三作は、いずれも面白く読んだのだけども、
これは「あれ??」というくらい合わなかった……
 
 
 安野モヨコ『後ハッピーマニア1』
 
20年以上ぶりに読む続編。
本編は大学時代に友達から借りて読んでいただけだけど、
ちゃんとキャラも覚えてる。これってすごいよ。
それだけインパクトがあり、キャラ出ちしてたってこと。
そしてやっぱり面白い。
 
 
小玉ユキ『坂道のアポロン1』
 
実写映画を見る前に原作を読んでおこうと。
面白いし、この先失速しないであろうという安定感がある。
 
 
 谷口奈津子『じゃあ、あんたが作ってみろよ1』
 
時代錯誤のジェンダー観を持つモラハラ気質の元・モテ男が
彼女に振られたのを契機に変わっていく話。
実写化しそうだな~。
 
吉田秋生『詩歌川百景1』
 
田舎の温泉が舞台となれば、登場人物が増えざるを得ないのだが
(田舎は人との関わりが密)……
人が多い! 情報量が多い! で早くも脱落しそう。
それでも、先が気になるようなフックがところどころに仕掛けられているから
続きは読むと思う。
 
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大河ドラマ「光る君へ」♯29

2024-07-28 21:07:01 | 大河ドラマ「光る君へ」

つなぎの回で、小さなトピックいっぱい。

でも、「枕草子」と「源氏物語」の違い、

「枕草子」の政治的な意義を描いていて、

平安文学ファンにはなかなかに熱い展開。

 

【今日のトピック】

・宣孝、ナレ死&伝達死。

 妾は葬儀にも出席できず、事後報告を受けるのみ。

 

・為時、再び無職へ。

 個人的な家庭教師として抱えるよ、という道長の申し出も、

 娘の心中を思って断っちゃう。

 生活がかかってるまひろ、さすがに怒る。

 

・倫子さま、ちょっと道長にツンツンしてる。

 私は娘のためにいろいろしてるのに!とイライラ。

 

・倫子の子 VS 明子の子。

 このエピソード、出典は大鏡だっけ?? (追記:「小右記」だった)

 倫子さまのストレスたまってて怖いぜ。

 

・人質に取れという詮子のアドバイスで、

 敦康親王を彰子さまに養育させることに。

 これまでたびたび描いてきたとおり、

 姉ちゃんがいちばん兼家パパに似てるって設定なんだな。

 そして姉ちゃん死去。

 

・まひろとききょうの方向性の違い。

 影があるからこそ魅力的だという源氏物語と

 明るく美しいところだけを描いた枕草子。

 まひろとききょうが仲良しだから、

 どうやってまひろがききょうの悪口書く展開にするんだろと

 思ってたんだけど、筋道が見えてきた。

 今回、枕草子を政争の道具にしたから、

 まひろもまた彰子のために筆でバトルするんじゃないかしらん。

 

・伊周、教育虐待&呪詛。

 一貫したダメ男臭。

 でも、隆家に「そもそもお前のせいなんですけど!?」

 と言ったのは、その通りだと思う。

 というか、今まで言わなかったのがすごいよ。

 

・まひろ、物語を書き始める。

 予告でもう評判になってる!

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164:Emi『今日から変わる わたしの24時間』

2024-07-27 12:06:45 | 24 本の感想
Emi『今日から変わる わたしの24時間』
★★★★★
 
【Amazonの内容紹介】
 
OURHOME主宰、中学生双子の母であり、
暮らしと仕事を楽しむ発信で大人気!
Emiさんの時間術ってどうなってるの? 

・「やりたいことファースト」で時間を組む
・手帳とスマホでやること管理!
・今、決める!

スマホと手帳を使った具体的スケジュール術から気持ちの持ちかたまで、
Emiさんの時間管理を大公開。

「時間効率を上げることのが大事なのではなく、
生み出した時間で自分のやりたいことに時間を使おう!」
 
****************************************
 
このところ、楽しくない、というかしんどい仕事が続いていたので、
モチベーションアップを期待して読んだ。
 
結局、仕事については、
「タスクを小分けにして書き出す」
「やる気がなくても取りかかる」
しかないとわかっており、
本を読んだところで新しい知見はないのだけれども、
「やりたくない」は解消されないので、
こうして本を読んで意欲を高めるのであった……。
 
会社勤めではなく自分が経営者、自己裁量の大きい働き方、
という点で共通点も多く、かなりモチベーションが上がった!
著者の前向きなムード、軽やかさのようなものがよかったのかな。
 
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大河ドラマ「光る君へ」♯28

2024-07-21 21:09:07 | 大河ドラマ「光る君へ」

倒れて寝込んでる道長の傍らで、

お上品ながらも露骨にバチバチする倫子さまと明子さま。

修羅場、面白すぎ!! と思っていたら、

あっさり淡々と、定子さまが亡くなってしまった……

ずっと定子さまへの愛を愚かなことだと描かれ続け、

史実にない「政をおろそかにした」エピまで加えられるし、

今日は追い詰められた行成くんからも

「下々と同じ心で妻を愛しちゃだめ」

とたしなめられた一条天皇だったが、

幼いころから身近にいた年上の女性を

ただ一人心の拠りどころとして一途に思うのは、

現代だったら美しい純愛なのよね

 

一条天皇や中関白家の描きかたには思うところあるが、

最後まで定子さまが聡明で、

きちんと自分の置かれた立場を客観視したうえで

帝や彰子さまの立場を思いやる女性であったのは

嬉しかったよ。

 

【その他いろいろ】

・一条天皇の手が美しい……

 演じている塩野くん、ハイローでしか見たことなかったので

 ギャップがすごい。

 一条天皇役、とても合ってる。

 

・定子さまの死に対し、伊周は左大臣のせいだと恨んでいるが、

 そもそも定子さまの立場を悪くしたのはお前だからな!?

 

・倫子さまから天皇の好きなものを訊かれて

 答えられない詮子さま。

 またもや母と子の絆の薄さを思い知らされる。

 「入内は不幸」を体現する存在として描かれ続けるのね。

 

・まひろは自分が楽しいから英才教育しているが、

 明子さまは倫子さまへの対抗意識から

 教育ママやってるんだな。

 

・一条天皇と彰子さまの笛に関するやりとりに、

 道長の日記の墨塗り。

 エピソードちょこちょこ入れてくれてて楽しい。

 

 

 

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152-163:最近読んだ本(記録のみ)

2024-07-20 19:43:22 | 24 本の感想
2冊目以降はすべてkindle unlimited。
大部分は、掃除のときに読み上げ機能で聞き流していたもの。
 
 
 牧野智和『日常に侵入する自己啓発 行き方 手帳術 片付け』
 
 『科学的に自分を思い通りに動かす セルフコントロール大全』
 
吉田典生『「手で書くこと」が知性を引き出す 心を整え、思考を解き放つ新習慣「ジャーナリング」入門』
 
岡本愛以『365日かわいい手帳・ノートのあしらい』
 
 マキ『なくす家事』
 
 瀧本真奈美『自分に心地よい小さな暮らしごと』
 
『60代からの小さくも豊かな暮らし方』
 
『きょうも、わたしは機嫌がいい』
 
『パン喫茶「円居」 暮らしのパンごよみ』
 
oto『わたしをご機嫌にする休日』
 
oto『毎日が輝く!ひとり時間の楽しみ方』
 
Fujinao『片づけの力 私たちは、もっと美しくなれる、部屋も、心も、人生も。』
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151:山本周五郎『樅ノ木は残った(中) 』

2024-07-17 11:35:12 | 24 本の感想
山本周五郎『樅ノ木は残った(中) 』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
奴等の企みを潰すため、俺は鬼になろう。
仙台藩六十二万石を寸断──。
酒井雅楽頭と伊達兵部とで交された密約が明らかになった。
嫡子を藩主の座に据えることに血眼になる兵部だが、
藩の取潰しを目論む幕府にとってはその駒に過ぎない。
罠に気付いた原田甲斐はあえて兵部に取り入り、
内部から非謀を破却。
風前の灯となった伊達家の安泰のため、ひたすら忍従を装う。
 
****************************************
 
しばらく間を空けると、途端に話がわからなくなってしまい、
戻って読み直すことを繰り返しながら読了。
まだ話の途中なので、今回はメモのみ。
 
・伊東七十郎、絶対人気出るタイプのキャラクターだよね。
 自由人だが一本芯が通っていて人望がある、ヒーローの風格。
 
・肉欲に溺れてどんどん堕落していく新八、ついに甲斐のもとへ。
 
・おみや、丹三郎に恋。
 恋心が報われないことを逆恨みして、なんかやらかすんじゃないだろうな……
 
・モテモテの宇乃ちゃん、同世代の若い男に見向きもせず、
 一途におじさん主人公が好き。
 相変わらずのドリームが気持ち悪い。
 
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映画:『砕け散るところを見せてあげる』

2024-07-17 11:31:31 | 映画の感想
2024年の映画⑥『砕け散るところを見せてあげる』(Sabu 監督)
 
【Amazonの内容紹介】
 
平凡な日々を送る濱田清澄はある日、
学年一の嫌われ者と呼ばれる孤独な少女・蔵本玻璃に出会う。
玻璃は救いの手を差し伸べてくれる清澄に徐々に心を開くようになるが、
彼女には誰にも言えない秘密があった…。
その秘密に気づき始めた清澄に<恐るべき危険>が迫り、
友人の田丸や尾崎姉妹も心配する中、
物語は予測できない衝撃の展開を見せていく。
 
********************************
 
アマプラにて。
 
原作が発売された当初、買って読みかけたものの、
冒頭だけですでに内容がしんどく、
早々に読むのをやめてしまった。
そのため映画もなかなか見る勇気が出ず……という状態だった。

いや~……

いくらなんでも、重すぎるだろ!!

前半はいじめの場面が鬱すぎて早送り!
途中からは堤真一が怖すぎて早送り!
ちゃんと見られなかったので、好み度★はなしです。

キラキラ青春もののスパイスとして、
いじめだったり難病だったりが添加された作品は多いが、
これは毒物の塊に、キラキラがちょっぴり含有されてる感じ。

清澄とお母さんを助けようと夜家に玻璃がやってきた場面からの
恋する二人のエモさは相当だし、
再会してからの展開も大好きなんだけども、
特に後半の毒物パートが激しすぎる。
「キラキラ青春ものをバカにしてすみませんでした、
 もう勘弁してください、
 キラキラしてるだけの甘っちょろい恋物語、最高!」
と言いたくなる。
ものには限度があるんだよ……。
というか、まず警察を呼べ!!

 

直前に見た映画で同級生役だった北村匠海くんと中川大志くんが、
この映画では親子役になっていて不思議な感じ。

玻璃のビジュアルが、

「Q:なぜ清澄はそこまでして玻璃を守ろうとするの?
 A:恋しちゃったから」

を納得させるものではないのが残念なのだけれども、
そういう端々にある「説得力のなさ」を
石井杏奈さんと中川大志くんの演技がカバーしていた。
二人とも、素晴らしかった。

特に中川大志くん、大衆受けしない作品にばかり出てる印象が
あるところも含めて、見れば見るほど好きになっちゃう。
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映画:『スクロール』

2024-07-14 23:50:26 | 映画の感想
2024年の映画⑤『スクロール』(清水康彦 監督)
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
学生時代に友だちだった〈僕〉とユウスケのもとに、
友人の森が自殺したという報せが届く。
就職はしたものの上司からすべてを否定され、
「この社会で夢など見てはいけない」と
SNSに想いをアップすることで何とか自分を保っていた〈僕〉と、
毎日が楽しければそれでいいと刹那的に生きてきたユウスケ。
森の死をきっかけに“生きること・愛すること”を見つめ直す二人に、
〈僕〉の書き込みに共鳴し特別な自分になりたいと願う〈私〉と、
ユウスケとの結婚がからっぽな心を満たしてくれると信じる
菜穂の時間が交錯していく。
青春の出口に立った4人が見つけた、きらめく明日への入口とは──?
 
********************************
 
アマプラにて。
 
面白いか?っていったら、面白くはない。
序盤から自殺とパワハラが出てきて、
死の気配がずっと作品を覆っており、
暗くて息苦しい。
終盤で不思議と明るく前向きムードになるのだけども、
絵として明るいのが大きいね。
面白くはないが嫌いじゃない、不思議な感じ。
 
北村匠海くん演じる「僕」は、
自殺した森に自分を重ね合わせていたということ?
嫌いだと言ったのは、自己嫌悪していたことを
表しているのかな?
森のお母さんが、恨む対象に「社会」を挙げたこととか、
そのお母さんにユウスケが投げかけた言葉とか、
タイトルを含んだ「僕」のモノローグとか、
ちょくちょく不自然なセリフがあって、
おそらくテーマに関係しているのだけども、
そのテーマがうまくつかみきれなかった。
 
北村匠海くん、見るのは『明け方の若者たち』に次いで二回目なのだけど、
陰鬱な顔が似合う。
そして、中川くん演じるチャラ男、おそらくセフレであったであろう女に
会社に乗り込まれて自殺騒動を起こされたのに、
その直後に会ったばかりの菜穂にプロポーズしたのが、
マジで「性根!」って感じでおかしかった。
すがってくる面倒くさい女をセックスでなだめてしまうところとか、
いかにも。
案の定、病んだ菜穂に「死んでやる!」をされたあげく
刺されてるし……
 
そして、このチャラ男自身は相手の名前すら覚えていないのに、
学生時代にきまぐれに「いつも一人でいてかわいそうだから」と
遊びの場に誘ったことが、自殺した男の子にとっては
死の間際に電話をかけるほどのきらめいた思い出になっていたということが、
なんというか、残酷で、美しい、人生の一場面だった。
 
見たのが「真田丸」とこれだけだから、私の中で
松岡茉優ちゃんにメンヘラ女のイメージが定着しちゃった……。
ユウスケは菜穂から逃げ切れるのか……??
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大河ドラマ「光る君へ」♯27

2024-07-14 21:12:01 | 大河ドラマ「光る君へ」

こうなる気はしていたよ。

 

「史実ではAの子だが、実はBの子」っていうの、

「草燃える」ですでにやっていて、

NHK的にタブーじゃないってわかっていたし、

このドラマが、「作者の体験したことが源氏物語になっていく」という

作りになっている以上、

「光源氏と藤壺女御、その間に生まれた子」の関係は

どうしたって主人公まわりで再現させることになるだろうし。

 

個人的には、「十代のころの叶わなかった恋と、友人の死」が

二人を結ぶものであってほしかったし、

感想は「ただの不倫じゃん」なんだけど、

なんというか、ケチがつけられないくらい「上手い」んだよな~。

 

1.前述の、「源氏物語の元ネタになる体験」

2.宣孝が、ただのものわかりのいい、都合のいい夫ではなく、

  左大臣の子を養育するのは損ではないという計算ができる男である。

  これまでの描き方ともブレがない。

3.のちに大弐三位が帝の乳母として大出世する理由付けになる。

 

という展開上の必要性をきちんと満たしていて。

あと、「主人公の不倫と、不義の子」という要素が出てきたら、

かなり引っ張って尺を取りそうなものなのに、

うだうだせずに、さくっと処理したのもよかった。

 

【その他いろいろ】

・「屏風歌、贈らないもんね!」と突っぱねつつも

 やっぱり気になって見に来ちゃう実資、解釈一致。

 

・一条天皇、今度はママに「全部あなたのせい!」と当たり散らし、

 また株を下げてる。

 詮子も今なお「定子が悪い!」と言い続けてるから、

 こじれるのも当然なんだけど、

 息子が「父に愛されなかった母」を理解する程度には

 大人になってしまったからこその反逆って感じでつらいね……。

 

・一条天皇の定子さまへの愛が「愚かさ」としか描かれないのが

 つらい。

 

・今日も、定子さま&清少納言の主従は尊しなんだけど、

 来週、もしかして定子さま亡くなっちゃう……???

 

・久しぶりに登場の赤染衛門先生。

 まひろを家庭教師に抜擢するための展開とはいえ、

 「閨房のことしか教えられない」はないでしょ!!

 

・新しい猫ちゃんは、彰子さまのペット。

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148-150:最近読んだ本

2024-07-12 20:56:16 | 24 本の感想
いずれもkindle unlimitedにて。
 
鳴川陸『ポーランドの大人かわいい器で“幸せ暮らし” Kindle版』
 
ポーランドの食器「ポーリッシュポタリー」というジャンルがあるのね。
柄物の食器はうるさくなるイメージがあるけど、
とても可愛い。
 
 
 村瀬健『巻き込む力がヒットを作る "想い"で動かす仕事術』
 
著者はドラマや映画のプロデューサー。
著者の手がけた作品を一つも見たことがないのだけども、
仕事の内容は非常に興味深く、楽しく読了。
 
 
なおにゃん『今日も一歩も外に出なかったけどいい一日だった。
              気にしすぎさんが自分軸を作るまで』
 
私は基本的に発想がネガティブで、すぐに悪い方に物事を想定し、
それが実際に起こる前に憂鬱になっている。
「他人なんてフィクション」の節は確かにな~と思った。
「一歩も外に出なくても幸せと感じたい」も、
「本当にそう!」だった。
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