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つなぎの回で、小さなトピックいっぱい。
でも、「枕草子」と「源氏物語」の違い、
「枕草子」の政治的な意義を描いていて、
平安文学ファンにはなかなかに熱い展開。
【今日のトピック】
・宣孝、ナレ死&伝達死。
妾は葬儀にも出席できず、事後報告を受けるのみ。
・為時、再び無職へ。
個人的な家庭教師として抱えるよ、という道長の申し出も、
娘の心中を思って断っちゃう。
生活がかかってるまひろ、さすがに怒る。
・倫子さま、ちょっと道長にツンツンしてる。
私は娘のためにいろいろしてるのに!とイライラ。
・倫子の子 VS 明子の子。
このエピソード、出典は大鏡だっけ?? (追記:「小右記」だった)
倫子さまのストレスたまってて怖いぜ。
・人質に取れという詮子のアドバイスで、
敦康親王を彰子さまに養育させることに。
これまでたびたび描いてきたとおり、
姉ちゃんがいちばん兼家パパに似てるって設定なんだな。
そして姉ちゃん死去。
・まひろとききょうの方向性の違い。
影があるからこそ魅力的だという源氏物語と
明るく美しいところだけを描いた枕草子。
まひろとききょうが仲良しだから、
どうやってまひろがききょうの悪口書く展開にするんだろと
思ってたんだけど、筋道が見えてきた。
今回、枕草子を政争の道具にしたから、
まひろもまた彰子のために筆でバトルするんじゃないかしらん。
・伊周、教育虐待&呪詛。
一貫したダメ男臭。
でも、隆家に「そもそもお前のせいなんですけど!?」
と言ったのは、その通りだと思う。
というか、今まで言わなかったのがすごいよ。
・まひろ、物語を書き始める。
予告でもう評判になってる!
倒れて寝込んでる道長の傍らで、
お上品ながらも露骨にバチバチする倫子さまと明子さま。
修羅場、面白すぎ!! と思っていたら、
あっさり淡々と、定子さまが亡くなってしまった……。
ずっと定子さまへの愛を愚かなことだと描かれ続け、
史実にない「政をおろそかにした」エピまで加えられるし、
今日は追い詰められた行成くんからも
「下々と同じ心で妻を愛しちゃだめ」
とたしなめられた一条天皇だったが、
幼いころから身近にいた年上の女性を
ただ一人心の拠りどころとして一途に思うのは、
現代だったら美しい純愛なのよね。
一条天皇や中関白家の描きかたには思うところあるが、
最後まで定子さまが聡明で、
きちんと自分の置かれた立場を客観視したうえで
帝や彰子さまの立場を思いやる女性であったのは
嬉しかったよ。
【その他いろいろ】
・一条天皇の手が美しい……
演じている塩野くん、ハイローでしか見たことなかったので
ギャップがすごい。
一条天皇役、とても合ってる。
・定子さまの死に対し、伊周は左大臣のせいだと恨んでいるが、
そもそも定子さまの立場を悪くしたのはお前だからな!?
・倫子さまから天皇の好きなものを訊かれて
答えられない詮子さま。
またもや母と子の絆の薄さを思い知らされる。
「入内は不幸」を体現する存在として描かれ続けるのね。
・まひろは自分が楽しいから英才教育しているが、
明子さまは倫子さまへの対抗意識から
教育ママやってるんだな。
・一条天皇と彰子さまの笛に関するやりとりに、
道長の日記の墨塗り。
エピソードちょこちょこ入れてくれてて楽しい。
いや~……
いくらなんでも、重すぎるだろ!!
前半はいじめの場面が鬱すぎて早送り!
途中からは堤真一が怖すぎて早送り!
ちゃんと見られなかったので、好み度★はなしです。
キラキラ青春もののスパイスとして、
いじめだったり難病だったりが添加された作品は多いが、
これは毒物の塊に、キラキラがちょっぴり含有されてる感じ。
直前に見た映画で同級生役だった北村匠海くんと中川大志くんが、
この映画では親子役になっていて不思議な感じ。
玻璃のビジュアルが、
「Q:なぜ清澄はそこまでして玻璃を守ろうとするの?
A:恋しちゃったから」
を納得させるものではないのが残念なのだけれども、
そういう端々にある「説得力のなさ」を
石井杏奈さんと中川大志くんの演技がカバーしていた。
二人とも、素晴らしかった。
こうなる気はしていたよ。
「史実ではAの子だが、実はBの子」っていうの、
「草燃える」ですでにやっていて、
NHK的にタブーじゃないってわかっていたし、
このドラマが、「作者の体験したことが源氏物語になっていく」という
作りになっている以上、
「光源氏と藤壺女御、その間に生まれた子」の関係は
どうしたって主人公まわりで再現させることになるだろうし。
個人的には、「十代のころの叶わなかった恋と、友人の死」が
二人を結ぶものであってほしかったし、
感想は「ただの不倫じゃん」なんだけど、
なんというか、ケチがつけられないくらい「上手い」んだよな~。
1.前述の、「源氏物語の元ネタになる体験」
2.宣孝が、ただのものわかりのいい、都合のいい夫ではなく、
左大臣の子を養育するのは損ではないという計算ができる男である。
これまでの描き方ともブレがない。
3.のちに大弐三位が帝の乳母として大出世する理由付けになる。
という展開上の必要性をきちんと満たしていて。
あと、「主人公の不倫と、不義の子」という要素が出てきたら、
かなり引っ張って尺を取りそうなものなのに、
うだうだせずに、さくっと処理したのもよかった。
【その他いろいろ】
・「屏風歌、贈らないもんね!」と突っぱねつつも
やっぱり気になって見に来ちゃう実資、解釈一致。
・一条天皇、今度はママに「全部あなたのせい!」と当たり散らし、
また株を下げてる。
詮子も今なお「定子が悪い!」と言い続けてるから、
こじれるのも当然なんだけど、
息子が「父に愛されなかった母」を理解する程度には
大人になってしまったからこその反逆って感じでつらいね……。
・一条天皇の定子さまへの愛が「愚かさ」としか描かれないのが
つらい。
・今日も、定子さま&清少納言の主従は尊しなんだけど、
来週、もしかして定子さま亡くなっちゃう……???
・久しぶりに登場の赤染衛門先生。
まひろを家庭教師に抜擢するための展開とはいえ、
「閨房のことしか教えられない」はないでしょ!!
・新しい猫ちゃんは、彰子さまのペット。