金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

15:細井計ほか 『岩手県の歴史』

2008-02-29 15:11:34 | 08 本の感想
細井計・伊藤博幸・菅野文夫・鈴木宏
岩手県の歴史 (県史3)』(山川出版社)
★★★☆☆

中高生のころ、この手の県史シリーズが大好きだったな~。
久しぶりに読みました。
しかし実家のほうの田舎の図書館にくらべ、
いまわたしが通っている図書館は歴史関係の蔵書が少なく、
選択の余地がありませんでした

比較的薄い本でコンパクトにまとめているので
しかたないところはあるのだけど、
表面的すぎてもの足りない。
鎌倉時代の部分は興味深かったし、
初めて知ったこともいくつかあったのだけど、
マイナーどころはあっさりスルーなので
「そこが知りたいのに!!」ともどかしい。

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映画:『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』

2008-02-28 21:25:40 | 映画の感想
映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
★★★☆☆

人間の前で魔法を使ったことで
ホグワーツを退学させられそうになるハリー。
退学の危機はまぬがれたものの、
ヴォルデモートの復活を魔法省から否定されたうえ、
ホグワーツは魔法省から送り込まれた教師・アンブリッジに
牛耳られることになる。
戦うすべを身につけるため、ハリーはハーマイオニーや
ロン、同志とともに「ダンブルドア軍団」を組織するが……

****************************************

すっかり大人になっちゃったハリーとハーマイオニーの
顔が気になって仕方ない。
(ロンはあまり気にならない)
とくに、ときどきできるハーマイオニーの額のシワ……。
年月って残酷

原作を読んでいないせいか、それとも理解力が足りないせいか、
ときどき「?」なところがあったのだけど、
ちびっこたちはわかっているんだろうか。
わからなくても雰囲気で楽しめるけど。
「細かいことは気にしない」
が映画版を楽しむコツかもな~。

アンブリッジの服装とか部屋のインテリアが
「あーいるいるこういうおばさん!
って感じでよかったです。
そう、なぜか部屋に猫の絵柄のアイテムがあるのだ。


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14:村上龍 『ダメな女』

2008-02-24 22:15:46 | 08 本の感想
村上龍『ダメな女』(光文社)
★★★☆☆

女性ファッション誌「I'm」「CLASSY」に
連載されていたエッセイ。
「ダメな女」の定義は最後までされず、
女性に対して気を遣っているのか、
なんだかお茶を濁している感じ。
(そのわりにブスブス言ってるが
題名ほどのインパクトはなく拍子抜け……なのだけど、
いかにも「社会派・村上龍」って感じで
時事評論もまじえつつうまくオチをつけてまとめてます。
「今、決断を迫られる機会が多いのは女のほうだと思う。」
というのは印象的だった。

日本を憂えている村上龍と、彼の昔の作品を対比させると
いつも、「人間って年を取ると変わるんだな……」と思う。
もちろん著者=作品ではないとわかっているけれど。


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13:森真沙子『廃帝』

2008-02-13 10:21:43 | 08 本の感想
森真沙子『廃帝』(角川春樹事務所)
★★★★☆

鎌倉時代末期、両統迭立の取り決めにより、
後醍醐天皇から皇位を引き継いだ持明院統の光厳天皇。
しかし、後醍醐は再び皇位につくことをのぞみ、
倒幕をくわだてる。
後醍醐の呼びかけに応じた尊氏の裏切りによって
幕府の後押しで皇位についた光厳は一転、「廃帝」とされる。
後醍醐と袂を分かった尊氏によって再び上皇として
かつぎあげられるが、再度の裏切りにあい……
光厳帝の波瀾に満ちた生涯を描く歴史小説。

***********************************************

久々の歴史ものでした。
この時代といったら足利尊氏、後醍醐天皇、
楠正成、新田義貞……とスターは決まっているようなもの。
光厳帝にスポットをあてた小説を読むのは初めて。
主人公にとって都合の悪いことはあっさり済ますのが
歴史小説の常だけど、尊氏視点だと光厳帝のことなんか
かすった程度しか触れられない。
二度も裏切られたあげく、吉野に10年以上軟禁されてるし、
この仕打ち、ひどすぎる……尊氏嫌いになること請け合い。
オリジナルのキャラクターの役割がいまいち?だったけど、
切り口が新鮮で楽しめました。

初めて見た大河ドラマは「太平記」。
新田義貞×匂当内侍にときめきましたわ。
吉川英治の原作をもう一回読みたくなってきた……


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12:小川洋子『犬のしっぽを撫でながら』

2008-02-11 17:05:57 | 08 本の感想
小川洋子『犬のしっぽを撫でながら』(集英社)
★★★☆☆

「数の不思議に魅せられて」
「『書く』ということ」
「アンネ・フランクへの道」
「犬や野球に振り回されて」
「家族の思い出」
の五章からなるエッセイ集。

帯によると『博士の愛した数式』をめぐる1章めを
メインにして売り出された本のようだけれど、
わたしはすでに『世にも美しい数学入門』のほうを
読んでしまっているので、いまいち魅力も感じられず……。
野球も犬もそんなに好きじゃないしな。
最後の「家族の思い出」の章のエッセイは好きだった。

アンネの日記は、高校のころに英文で一部を読んだだけ。
一回通して読みたいな。


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11:ソフィー・キンセラ 『買い物中毒のひそかな夢と欲望』

2008-02-06 22:26:29 | 08 本の感想
ソフィー・キンセラ 『買い物中毒のひそかな夢と欲望』(扶桑社)
★★★★☆

金融情報誌の新人ジャーナリスト・レベッカは
買い物中毒。
賢いお金の使いかたについて記事を書きながら、
当人は銀行からの矢のような返済催促から逃げ回る日々。
返済のために節約をしようと試みるものの、
節約のためのお買い物で返済額は膨らんでいくばかり。
追い詰められて実家に逃亡したレベッカは
思いがけない幸運をつかみとることになり……

*******************************************

どうやら、ソニーマガジンズから出ている
レベッカのお買いもの日記〈1)
と同じ話みたい。
続編があるようです。
そちらのカバーイラストはおおたうに。

前半のすさまじい浪費っぷりに、
自分まで買い物に行きたくなっちゃいましたわ。
現実から目をそむけ、銀行からの手紙を捨てて
なかったことにしてしまったり、
自分に都合のいい妄想で折り合いをつけようとする
レベッカのお馬鹿っぷりがおかしいやら怖いやら。

ルークにときめきました


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10:ルース・スタイルス・ガネット 『エルマーとりゅう』

2008-02-04 11:29:53 | 08 本の感想
ルース・スタイルス・ガネット『エルマーとりゅう』(福音館書店)
★★★☆☆

仕事先で読む。
はじまりの数ページで
「展開速っ!!
と唖然としたのだけど、これ、シリーズ2作目なのね。
エルマーが前巻で助けたりゅうの子どもとともに
自分の家へ帰ろうとしたところ、
嵐にあってカナリア島に漂着。
島の王様がかかえる謎を解決して、
無事パパとママの待つ家に帰る……という
単純で素直なストーリー。
いまいちぱっとしない、ものたりない感じではあるのだけど、
1巻目は評判がいいようなので、次はそっちを読んでみます。

それにしても、いかにも外国の人の絵って感じだ。
エルマーが可愛くなさすぎる。
りゅうの子の色彩も「えーっ、それ、美しいの!?」と疑問


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9:武田花 『仏壇におはぎ』

2008-02-03 16:00:03 | 08 本の感想
武田花『仏壇におはぎ』(角川春樹事務所)
★★★☆☆

写真家・武田花のフォトエッセイ集。
武田花は武田泰淳武田百合子の娘さんです。
男友達のガールフレンドに
「奇抜なことを言って、自分を個性的な人間だと
 思わせたいという魂胆が気に入らぬ、可愛くない」
と怒り出すエピソード……わかるわ~。
この手の演出されたふるまいに
すぐカーッとなってしまうわたしです

なつかしい町の片隅の風景や、
ユーモラスな動物たちの写真にほのぼの。
発泡スチロールの箱に首を突っ込んでいる白鳥(?)の
写真に、なぜか笑ってしまった。


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8:絲山秋子 『絲的メイソウ』

2008-02-01 14:04:52 | 08 本の感想
絲山秋子『絲的メイソウ』(講談社)
★★★☆☆

雑誌「小説現代」に連載されていたエッセイをまとめたもの。

そういえば連載時に何度か読んだのだけど
おもしろくなかったんだった……と思い出した
いや、「おもしろくない」んじゃない、
「わたしにはおもしろく感じられなかった」というのが
正確なところ。
文章の書き方が合わない、笑いのツボが合わない、というだけで
合う人にはすごくおもしろいんじゃないかなあ。
「つまらない」との「好みじゃない」のはちがうし、
区別はできるつもりでおります。

絲山さんの小説は好きです。


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